第421話 処刑を楽しんで?
「「「「「「「「「「「「っ!!!」」」」」」」」」」」」
突然視界が切り替わり、自身が強制転移されられた事実に困惑して煩かった
「ふむ」
まっ! こんなもんだな!!
本来ならコイツらみたいな温室育ちの雑魚共が私の魔王覇気を受けたら一瞬で死ぬわけだし。
うんうん! 死なないように出力を抑えてるとは言え、まともに息すらできなくなって当然!!
「ふふっ」
せっかくだから、コイツらにもクズ勇者共と同じように公爵令嬢だった時の私として接してやろう。
「お久しぶりです、陛下」
「ひっ!」
「皆様も、こうしてまたお会いできて光栄です」
「「「「「っ!!」」」」」
ふむ、アルタイル王国国王……前国王も、その国王の5人の妃達も面白いくらいに青褪めて怯えちゃってるな。
まったく、せっかくこうして礼儀正しく挨拶してやったのに怯えるとか失礼なヤツらだわ。
「ふふ……」
まぁ、良いや。
コイツらにはこれから、たーっぷりっと報いを受けてもらうな!
「安心して? そう簡単には、殺さない」
「「「「「「「「「「「「ひっ!」」」」」」」」」」」」
アルタイル王国の前王に、その5人の妃達。
クズ勇者の兄弟に当たる臣下に降った元王子に、嫁いで行った王女達。
他にもアルタイル王国に他国の重鎮共に、もう隠居してるかつての権力者共。
尤もクズ勇者がアルタイル王に即位した事で臣下に降った元王子に元王女は今ここにいるヤツら以外にもまだいるけど。
この場にいるヤツらは元王子、元王女関係なく、かつて私を生贄する事に賛同して、大きな力を持っていた公爵家を排除するために動いた者達。
パチンっ!
はい、悪魔召喚!!
流石にクズ勇者共の相手をするのは無理だけど、コイツら程度なら
「いと尊き我らが神たるレフィー様。
何なりとお申し付けくださいませ」
一斉に跪いた数百の悪魔達が跪くこの光景。
人間共にとっては壮観だろうな〜。
「ん、この人間共を…… 苦しんで、苦しんで苦しんで苦しんで! 苦しみ抜いて、恐怖と絶望の中で、殺せ」
「はっ!」
代表して先頭で跪いていた悪魔が答えると同時に全ての悪魔達が動き出して唖然としていた人間共に襲い掛かる!
「ひぃっ!」
「キャァー!」
「く、来るな!!」
「私を! 私を誰だと思っているっ!?」
「た、助けてくれっ!!」
必死になって逃げ惑う者達。
腰を抜かして失禁する者。
悲鳴と叫び声をあげて喚く者。
「あはっ!」
まさに阿鼻叫喚っ!!
あ〜あ、必死に逃げちゃって温室でぬくぬく育ったヤツらが悪魔から逃げ切れるハズがないのに。
コイツらが助かる唯一の道はクズ勇者共なら助けてもらう事だけど、クズ勇者を始めアバズレ聖女とクリスにクソ女神は動けないし……
「ガスター、マリアナ、フェリシア。
お前達も、邪魔するなら……」
「いや、邪魔はしねぇ。
これはアイツらが今までやってきた事に対する報いだ」
「そう」
まっ! 邪魔さえしないのなら別にいい。
「ま、待ってくれ!」
「ん?」
「その人達は戦う力を持っていない!!」
「だから?」
「ぇっ……」
まったく、このクズ勇者は何を言い出すのかと思えば。
コイツらが戦う力を持っていない?
「だ、だから父上達を……その人達を解放してくれ!」
「わ、私からもお願いします!
どうか無力な子達を……戦う力も持たない者達を巻き込むのはやめてください!!」
「ふふっ……あはっはっはっ!」
クズ勇者だけじゃなくてクソ女神まで、本当に何言ってんのコイツら?
「どうして……どうして、こんな酷い事ができるんですかっ!!
あの人達は私達のように戦う力もない無力な人達なんですよ!?」
アバズレ聖女もか。
本当に脳内お花畑もいい加減にしてほしいわ〜。
「クズ勇者ノアール、アバズレ聖女リナ、お前達は、昔私に対して、言ったな?
『付与しか、使えない無能』って」
「「っ……」」
「その無能を、戦う力もない、無力な私を、殺したお前達が。
まだ子供だった、私の妹を! まだ産まれて間もない私の弟を!
無力な私達を殺したお前達が!! それを黙認したお前達が!!」
どうしてこんな酷い事ができる?
「今更何を言っている?」
「ハッ!!」
「死ねっ!!」
「シッ!!」
「ッ!!」
「〝斬れろ〟」
熾天使共の四肢が中を舞う。
飛び散った血が地面に飛び散る!
「ヒッ……ヒィッっっ!!」
ちょっと飛び散った血がかかった程度で腰を抜かすとか。
アルタイル王国の前王のくせに情けない。
まぁ、まずは……観客のために特等席を用意してやろう!!
パチンっ!
クズ勇者共を創造した椅子に転移して座らせて、動けないように熾天使共とガスター達も一応拘束してっと!
「ふふっ! さぁ、クズ共の処刑を、楽しんで?」
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