第415話 神滅
重力魔法で上下左右からゆっくりと押し潰してやったり。
単純に全身を切り刻んで出血死させてやったり。
細切りにして肉片にしてやったり、全員捕まえて拷問で殺してやったり。
他にも! 細く絞った直径数センチ程度の
1回目の時に斬り落としたアバズレ聖女の首を爆発させたように、魔力を無理やり送り込んで内部から身体を破裂させたり。
色んな方法で殺して、殺して、殺して!
視界一面、大地が真っ赤に染まるほど殺しまくって!!
これでついに記念すべき100回目っ!!
「ふふっ」
結構時間かかっちゃったなぁ。
まぁ、一回一回それなりに時間をかけてたし当然だし、元の世界ではまだ数秒しか時間は経過してないけど……
外にいる人間共にはこの世界を閉じる時にこの場であった事の映像情報を付与すれば良いし。
一回目から実に3日間! いやぁー、我ながら頑張ったと思うわ〜!!
ジャララララ──ッ!!
「む?」
これは……クソ女神の鎖。
「今回で100回目。
目標に達した時、必ず隙が生じると思っていましたよ」
「……」
何で100回目がとりあえずの目標回数だって事を? 口にはしてないハズなのに……
「ふふふ、不思議ですか? 確かにこの世界では最高神たる貴女には敵いません。
ですが、私も神能を有し、1つの世界を任せられている主神。
貴女とかの者の会話を聞き、貴女の思考を読む程度はできます」
まさか、邪神との話を盗み聞きされていたとは……
「貴女と話していた者が誰かは知りませんが。
親しい者との会話で貴女の警戒が緩んだおかげで気取られる事なく貴女の思考を読む事ができたのですから、その者には感謝しなくてはなりませんね」
はぁ!? し、しし親しい者っ!? わ、私と、バカ邪神がっ??
な、何言ってんの? このクソ女神は!
私の邪神は別に親しい間柄じゃなんて……
ピシッ──!!
「っ! やはり、そう長くは抑えられませんか……!!
皆さん! 全員で力を合わせるのです!!」
「「「「はっ!!」」」」
「はいっ!」
「わかりましたっ!!」
「お任せ下さい!」
クソ女神が両腕を広げると同時に、血で真っ赤だった足元の地面が真っ白に染まる。
「っ!」
小規模ながらも私の世界を侵食して神域を……!?
「今ですっ!!」
バッ! っとクソ女神が手を翳した瞬間、クズ勇者共の姿が掻き消えて私の周囲を円形に包囲するように転移して現れる。
「擬似神能・英雄ノ王!」
「擬似神能・慈愛ノ姫っ!」
「擬似神能・敬信ノ王!!」
「「「「擬似神能・熾天ノ王」」」」
「魔神レフィー。
確かに私達は過ちを犯し、貴女と言う悪魔を生み出してしまいました。
貴女が我々を憎悪するのも当然でしょう……」
「……」
「ですが! これ以上私の愛しい子達を苦しめる貴女を野放しにするわけにはいきません。
どうか、安らかに眠ってください……神能・美徳ノ帝───神滅!!」
瞬間────血で真っ赤な世界が……白く染まった。
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