第355話 楽しみだわ〜!
「ふ〜む」
「如何致しますか?」
シルヴィアによって厳選された私の側仕え兼近衛である14柱の
専属メイド部隊のソレイユが連行して来たこの男が地下牢で私に狼藉を働いてくれたクズの1人、ね。
まぁ、ソレイユが連行してくるくらいだし。
コイツの魂の記憶を軽く覗いたら、確かにお仲間と一緒に私をストレスの捌け口にして狼藉を働いてくれた記憶があったから確定だけど。
ぶっちゃけ、あの時は度重なる拷問で既に精神崩壊しちゃってたし。
何をされたかは理解してるけど、ハッキリとした記憶は無いからコイツの記憶は無いんだよなぁ。
「ひぃっ……!」
「む」
6年前は喜んで私の事を弄んだくせに、目があっただけで悲鳴をあげるとか。
失礼なヤツだわ。
「好きにして良いよ」
確かにコイツは当時私の事を好き勝手に弄んでくれたゴミクズの1人だけど。
覚えてもいないような有象無象の1人だし、正直言ってどうでも良い。
「承知いたしました。
では、この者は実験体として使用したのち下級悪魔達の生き餌にさせていただきます」
「ん、わかった」
実験って何をするのかは知らないけど….
ソレイユは同じ専属メイド部隊であるリーナとミーナの双子吸血娘のお姉さん的存在だし基本的に優しい。
けど悪魔なだけあって結構残酷で無慈悲な一面も持ってるからなぁ〜。
「生き、餌……」
あ〜らら、可哀想に真っ青になってガクブル状態になってるじゃん。
「実験って?」
「はい! この者は比較的ではありますが一般的な肉体強度を持っておりますので、脆弱な人間の肉体がどの程度で死に至るのか。
各種毒の致死量、出血死に至る出血量、全身の皮を剥いだ場合はどうなるのかなどを実感しようと思います!」
そ、そうですか。
楽しそうで何より。
「そう、頑張って?」
自分で言っておいて何だけど、何を頑張ってなのかはわからんけど。
「っ!! 承知いたしましたっ!」
まぁ……ソレイユも嬉しそうだし、問題ないか。
「い、嫌だ!
た頼む! 頼みます!! どうか、どうか、助けてください!!」
「レフィー様の御前で無礼ですよ人間」
「や、やめろ! く、来るがぁっ!?」
うわぁ、ゴミを見るみたいな冷たい目で拘束されて芋虫みたいに地面を這って後退る騎士の首を掴んで喉を潰した。
「何度でも蘇生させて、しっかりと下級悪魔達の生き餌にするのでご安心くださいませ!
では、御前失礼致します」
「ん」
「──っ! ──っ!!」
喉を握り潰された騎士が、綺麗に一礼したソレイユに髪を掴まれて涙を流しながら声にならない声をあげながら引きずられて行き……
バタン
うん、まぁ何だ。
名前も知らないし、覚えてすらいない有象無象よ。
自業自得なわけだし、せいぜい自分のした事を後悔してくれ。
さてと、そろそろ日が暮れるし大戦1日目が終了……って思ったら大間違い!
我が
と言うか、一定以上の実力がないと軍に所属する事ができない。
そんな我が軍に所属する者はそもそもが夜行性の吸血鬼を始め、全員が夜目が効く上に睡眠なんて殆ど必要としない。
むふふっ! さぁ、愚かな人間どもよ!!
日が暮れた夜の闇の中、いつ襲撃を受けるのかもわからず寝る事もできずに恐怖に震えるが良いっ!!
そして明日はついに……
アーク、ターニャ、マナ、アナ、マイクの全員がSランク冒険者である5人からなるSランクパーティー星屑の剣。
剣聖リーゼ・スパーダ。
白の騎士団団長リヒト・アルダールと彼が率いる白の騎士団のお披露目!
「ふふ……派手にしないと」
あぁ、楽しみだわ〜!
「どんな、反応をするかな〜?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます