第33話 楽しいダンス

「楽しそうだな・・」

ドーナッツを食べつつ いつの間にか 踊りの輪に加わてる

伝説の王様こと アーシュラン


「!!」「・・か、帰ったじゃないんですか!」


「また会ったな・・リア」


「エイルの正体もバレた事だし せっかくなら 皆で祭りを楽しんで帰る事にした

変身の魔法玉の力を借りてな」


耳だけはしっかり 黒の猫の耳になっているアーシュ

 

どこで調達したのか 

服装も変わって この街の人達と変わらない


「アーシュ この子達 知り合い?」


アーシュが一緒に踊ってる相手 


嬉しそうに笑う 

白ねこ耳のオッドアイの瞳に

金のウエーブのかかった長い髪の可愛らしい美少女


「伝説のエルトニア様?」リア


「伝説って?」微笑を浮かべ首をかしげるエイル


「後で 詳しく話す・・お仕置きもな」ちらんとエイルを見るアーシュ


「え・・うそ」冷や汗をかくエイル


「伝説といえば・・そこにいるのが 水の女王アルテイシア」と左手で指をさす


そこには 長い黒髪黒耳の美少女いや美人

アルテイア姫とフードを被った子が

嬉しそうに お菓子をぱくぱくと食べている


「フードの方はわん子 魔法使いの弟子だ・・知ってるか?」アーシュ


「はい 魔法使いと弟子のわん子さんの方も伝わってますよ

あまり知られてはませんが」


「わん子の方は何故か魔法がきかなかった・・だからフードを被っている」


「あの一説なんですけど 薬師で魔法使いのジェンという方に

魔法か魔法薬で 子供の姿になったって」


「よく伝わってるな

魔法薬で 子供の姿に変え ついでに俺の記憶も吹っ飛ばした」


「え・・記憶もですか・・」リア


「あ・・そこは伝わってないのか」上手に踊りながら 話すアーシュ


「ま、あんまり 聞くな 俺も未来の事が知りたくなる

ちょっとアンフェアだ」アーシュ


「? 未来?」エイル


「エイルは黙ってる・・おしおき・・怖いぞ・・」

軽くジト目になって睨むアーシュ


「・・はい」ちょっとすねるエイル


「まあまあ この後 

僕らの家で食事でもどうですか?」リア


「僕が作る事になってるです 頑張りますよ


美味しいキノコもありますし」ナジュナジュ


ちなみに キノコとは 

リアが魔法(アーシュの名前のついた呪文)で倒した巨大きのこ


「・・いや そろそろ タイムリミットだ

変身の魔法も時空の扉も

消えてしまう 残念だな」アーシュ

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