第29話 伝説な人達の会話

そして・・こちらは 伝説となってしまったアーシュ達


「本当にこっちですかワン!」アーシュにアルテイシア わん子の三人は合流して


魔法の犬に案内されて エイルを捜して山道の森の奥に進む わん子とアーシュとアルテイシア・・


こっそり アーシュの耳元で そっと聞くアルテイア姫


「・・本当なんですか? ここが遥か未来の時代で 私達の国や人々がいなくなり

私達が伝説になってるって・・」


「・・なんで知ってる」


「実は 丁度 あの時 偶然 ちょっとだけ わん子さんはいなかったのですが・・


私 あの河原の傍にいて 

アーシュ様とあのネコの耳をした者達との会話を立ち聞きしてましたわ」


「・・そうか・・」


「そうか・・ってアーシュ様!」


「こら わん子に聞こえる・・静かに・・」


「・・・」黙りこむアルテイア姫


「・・歴史は変えられない・・仕方ない・・


あのケンタウロスの一族も滅び・・・生き残りは僅か・・もうすぐいなくなる


それと・・時折・・血を受け継いだ者達には 俺達の特徴が出るそうだ・・


まあ・・気にするな・・


テインベリーの果実やキッシュをあの黒耳の猫の女の子からもらったぞ」


「えっ! 女の子って」


「まあ あれは 正確には 両生体」上を見上げて言うアーシュ


「そうですか なかなか愛らしい子でしたね」アルテイシア


「・・そうだな このキッシュもうまかったし・・まだ沢山ある

帰ったら 皆で食べるよう・・」アーシュ


「はい アーシュ様 うふ」アルテイシア


わんわんわん!魔法の犬が吠える


「見つけたか!」アーシュ


「いましたワン!」


森の奥深い木陰で 眠っていたエイル 眠り姫


手には あのケンタウロスの魔法のオルゴール


エイルに近ずき そっと顔に触れる・・アーシュ


どうやら・・疲れて眠っているようだった

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