第30話 御小言とお楽しみと・・

パチっと目を覚ますエイル

「ああ・・アーシュ それにわん子さん あ アルテイア姫」嬉しそうなエイル


「まったく・・あれほど あの魔法のオルゴールには触るなって言ったよな・・


前回も 時空を超えてあの銀色の髪のケンタウロス レグルス達との大騒動

・・忘れたわけじゃないよな・・」


ジト目で睨む アーシュ


「・・ごめんなさい・・心配かけたね 皆・・」エイル


「仕方のない子・・ まあ、いいわ 帰りましょう」アルは笑って言う


「あ、僕ね 最初 ここの街に着いたの・・


そしたら お菓子祭りってのが やってて

公園の水道の口からココアが飲めたよ」



「まさかとは 思うが・・何か騒動を起こしたりは・・」


少し冷汗をかきながらアーシュは問う


「僕の姿を見て 『伝説のエルトニア姫』だとかなんとか・・騒いでたよ

それから お菓子も沢山もらったよ♪ 後で皆で食べようね!


お菓子をもらって 

一緒に祭りの踊りの輪に加わって すぐ ちょっとした事があって


その後すぐに 

魔法のオルゴールが光ってここに来たんだけど なんか眠くなって・・」


頭をかかえるアーシュ 目を見開いたまま 天を見上げるアルテイシア姫


「わん?」わん子 「どうしたの二人とも?」きょとんとするエイル



「時の扉はレグルスがいて心配ないが・・


変身の魔法玉もある事だし

いっそ 街のそのお菓子祭りを楽しみに行くか」アーシュ


「まだ約束の時間には早いし

果実酒が土産に欲しいとレグルスも言っていたから」


「戻る時間に余裕を持たせても 2時間ぐらい楽しめるぞ」アーシュ



「アーシュラン様」泣きそうなアルテイア姫



「行きましょうワン」わん子 

「行こうよアル アーシュ」嬉しそうなエイルとわん子


「決まりだな 行くぞ!」居直ったアーシュは笑う

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