同窓会
勝利だギューちゃん
第1話
『同窓会のお知らせ』
往復ハガキが、届いた。
同窓会のお知らせの・・・
四半世紀ぶりなので、もう50歳になっている。
四半世紀もあれば、公私共に色色な事が、起こる。
あの頃は・・・
やめておこう。
興味がない。
文面には、『当時にタイムスリップできます』
お決まりの文句が、書かれているが・・・
「できるか!」
幹事の人は、当時から仕切りたがりだったな。
前回の同窓会も、こいつが幹事だったが・・・
欠席に○をして、出したが、「来てくれ」という電話があり、
しぶしぶ行った。
後悔した。
行かなければよかったと・・・
前回の時は、24歳だったが、既に幼稚園児の子供がいる連中もいた。
どれだけ、早婚なんだと、心の中でおもった。
あれから、25年・・・
おそらく、お孫さんがいるだろう。
それは、置いておいても興味が無い。
個人情報保護法が強いこの時代。
どうやって、僕の今の住所を調べたのか?
探偵でも雇ったのか?
犯罪だな。
・・・って、変わってないか・・・
正直、もう会いたくない。
今更、会って何を訊きたい?
当時の担任は、体罰が原因で辞職をしたと、新聞にも載っていた。
当時から、嫌味だったので、もし会えば何を言われるかわからない。
なので、欠席に○をして・・・
あっ、放置すればいいんだ。
思いなおした僕は、「さようなら」といい。シュレッダーにかけた。
さてと、過去にこだわっている場合ではない。
生きている限り、いくらでも取り戻せる。
最近、ようやく夢のいくつかがが現実の物となった。
ここまで来たら、もう過去の連中は過去でしかない。
さあ、歩こう。
まだ、道は続く。
同窓会 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
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