ダンジョンへ

俺の日課はギルドのEランクの依頼を受けることだ。

大体は薬草や木の実の回収なのだが、今日は珍しく闇の洞窟の奥にある水晶の様子を見てきて欲しいというものだった。


洞窟というのは元々昔に地下に人が住んでいたところにモンスターが住みついてダンジョンのようなものになったところだ。


「すいません、この依頼をお願いします。」


「うわーー、おっさん、まだ依頼なんてやってる笑笑」

「それな、おじさんのいるところじゃないってw」


なりたてのの冒険者が何か言っている。その近くにいる人はパーティの仲間も一緒に笑っている。他の冒険者たちも怪訝の眼差しを向けていた。


「気にすることないですよ、ダリオンさんはいつもちゃんと依頼をこなして頂いてとても助かってますよ! はい、依頼を承認しました。 契約金をお願いします。」


「ありがとう、そんなこと言ってくれるのは君だけだ。100レイ置いとくよ。」


「ーーはい、確かに。お気をつけてくださいね!」



彼は気付いてないかのように洞窟の方へ歩いていった。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「こんなにもいないものなのか?」



闇の洞窟というのは下に伸びる形の洞窟だった。

洞窟といってもそこまで暗くなく、天井や少し先は普通にみえる。


3層にベンチのようなものがあったので少し休憩しているところだった。


まだモンスターが一匹も見ていない。

(まあEランクの依頼なんだもんな、そんなものか。)


ポーションを飲み、一応モンスターに対応できるようにはする。


ここにいても何もないのでそのままダリアンは奥まで進んでいった。


すると扉のようなものがあった。その扉は天井にまであるほど大きく、異様な光を放っていた。


(何か嫌な予感がする)


彼はすぐ戦闘ができるような体勢のまま扉を開けた。

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