ソロの冒険者とある日出会った少女との物語。
白みそ
夢の記憶
暗い森の中、一台の馬車が走っていた。
道は舗装されていなく車輪が音をあげている。時々馬車は跳ねて中から小さな声が聞こえている。
黒い何かで囲われているのか中は全く見えない。
誰にも中を見せまいと言うかのように窓やドアすら見つからない。
「この中にいる人って誰なんだろうねー」
周りにいた冒険者の一人がが言った。
「こんなに黒い馬車に乗ってる人なんだからもしかしたら危ない人かもよー?」
「そんなわけないでしょー、ギルドに通してもらってるやつなんだから大丈夫だよー!」
そんな他愛のない会話をしていると、
「敵からの襲撃だ!武器を構えて戦闘に備えろー!」
そう言った瞬間、彼女は矢が首に刺さっで倒れた。
「え、」
「え? エルーーー!おい!死んでるなんて言うなよ!おい!返事をしてくれよ!おおおーーーい!!!!」
(はっ!)
またあの夢か。
誰にも見られていないその顔には涙が流れていた。
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