第3話学級日誌3日目
カーンコーンカーンコーン
「気をつけ、礼」
当然と言えば当然なのだが号令も委員長の仕事だ、一見簡単そうに見えるこの動作も実は結構気を使う、なぜなら「簡単」すぎるからだ当たり前で簡単すぎてついつい忘れてしまう。ちなみに俺は去年これを3回ほど忘れてしまいクラスの奴らに笑われている。
「ブカツイコーゼー」
授業も終わり放課後になりクラスがガヤガヤなり始めた
「廻神くーん」
とさっき聞いた大きく少し甲高いような声が聞こえてきた。
後ろを振り向くとそこには柊元が立っていた
「柊元さん?だよね、よろしく」
「こちらこそよろしくね、私委員長とか初めてだから‥でもがんばっちゃうよー」
どうやら悪い奴ではなさそうだが、少し変わっている奴だなと思ってると
「廻神君も初めて?」
「いいや、違うよ」
「そうなんだすごいね、私は去年も立候補したけど投票で負けちゃって、だからほんと嬉しいんだー。一緒に頑張ろうね」
と鼻息荒く目の前に迫ってきた。なるほど確かに強烈だな声はでかく、少し高くてインパクトがあるし見た目が黒縁メガネのせいかオタクっぽいそして何より圧がすごい、出会って5秒でこの距離感である。
「じゃ、じゃあ行きますか」
俺は少し勢いに押されながら会議室へ向かった。
階段を降り少し進むと会議室が見えてきた。
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