第6話 近況

 ある日、とある居酒屋へ笠田と飲みに行ったときのこと。

 僕は生ビールを片手に当時の話になり、すっかりあの時のことを忘れていた。

 転落事故からというもの身近で変化したことといえば、好きな人ができると何故か、ひかがみが気になることとプロレスにハマったことぐらい。特に変わったことはないはずだ。ところがある違和感にさいなまれる。


「あれ、おかしいな、なあ光彦。なんでだと思う? 」


「いや、知らんがな」


 久しぶりに聞いた名前と共に、解かれる禁断の絵が浮かぶ。どうやら僕はあのメイドさんのひかがみが脳裏に焼き付いていたようだ。

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ラーメイドの危ない誘惑 DarkPython<bl> @macT

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