第3話 台詞

 「目を覚ましたか」

 このセリフどこかで聞き覚えがある。

そうだ、思い出した。お父さんの棚から開いた本に載ってた。

 この展開もしや?ワイはすかさず起き上がり、ラッキーな展望を覗き込んだ。

 が、どうやらそんな状況ではなさそうだった。ワイが寝ているベッドの横にはメイドと白衣の紳士は心配そうに見ていた


「重松は?」


「大丈夫ですよ、安心してください」


「良かった」


「断崖絶壁の崖から無事で良かったよ」


「もうダメかと」


「また一組、救えましたね」


「そうだな、うれしい限りだ」


「助けてくれて、ありがとうございます」


近松さんと名乗る白衣の紳士がワイの命を救ってくれた。

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