第2羽 勧誘・・・の前に

 「改めまして、私は鬱金香 紗黄。2年生でマネージャー兼部長を務めてさせてもらってまーす。紗黄姉って呼んでね!」


 かわいい・・・ではなく、読者のために現状を説明すると、勧誘にあたってそれぞれを知らなければいけないということになり、今に至る。

 って何言ってんだ俺……と思いつつ紗黄姉に見惚れている。


 「次、君だよ」 


 そんな紗黄姉のかわいい声で囁かれて、うっとりしていたのが覚めた。


「・・・は、はい。僕は羽崎(うざき)蓮です。1年生で小学校からバドミントンやってます。自分は運がなくて、多分自分が近くにいると不運を振りまいちゃうと思うんですけど、すみません」


 そういうと紗黄姉は微笑んで


「君面白いね〜! でも私ちょ〜運いいから気にすることないぜ!」


といって、さりげなくぼくの不運をフォローしてくれた。

 かわE…そう思っていると隣にいた睨み女が立ち上がって自己紹介し始めた。


「次は私行きますね〜。私は花一華 紫織って言います。羽崎…何ちゃらさん以外は紫織って呼んでください〜」


 え、めっちゃ嫌われてるんですけど〜。

 女子とあんま話したことないからなおさら怖いんですけど〜と思いながらも続けて彼女の話を聞いた。


「1年生です。バドミントンは中学生からで、めちゃめちゃ上手くはないですけどがんばります〜。でも羽なんとかさんには絶対に負けないですから」


 え、こわ〜い、最後だけめっちゃトーン下がったんですけど。

 横から鬼の形相を感じながらも、次の高身長で綺麗な金髪の少女の話を聞いた。


「名前は花栗 向日葵よ。1年生でマネージャーよ」


「え、1年生なんですか?」


 ついつい口に出てしまった。

 それもそのはずこんな人が同じ学年にいたら有名になってるからである。

すると隣にいた鬼が


「バカなんですか〜?彼女主席ですよ〜。入学式で登壇してましたけど、寝てたんですか〜?」


と煽り口調で行ってきて、まじか〜、よりによってこいつに言われるとか……と思いつつ、


「ごめんなさい、寝てました」


と言うと向日葵は


「まぁいいわよ、あなたのために言ったわけじゃないんだから。とりあえずこれからよろしく頼むわ」


と仲裁?してくれた。

 'さすが主席'と思っていたら紗黄姉が立ち上がって


「じゃあ自己紹介も終わったことだし、みんなでもう1人の仲間を捕まえにレッツゴー!」


とまるで◯ケモンGOでもやってるかの勢いで飛び出していった。



読んでいただきありがとうございました。

もしよかったらレビューや応援、★、フォローなどしていただけると、とても嬉しいです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る