幕間① 君が見た色彩
――二〇二一年、元旦――
航「あけましておめでとう!」
魅琴「おめでとう。」
双葉「おめでとう。今年もよろしくね。」
魅琴「ああ、今年は三人になったのね。」
航「今年は、じゃないでしょ。今年から。」
魅琴「……。」
航「何その沈黙?」
魅琴「あ、ごめんなさい、失言だったわ。馴染みがなくて、つい……。」
双葉「ま、私も友達と初詣なんて慣れなくてつい寝坊しちゃったし……。」
航「二人とも正月から重いな……。」
双葉「でも、こういう時何話すんだろ……。」
航「別に普段どおりでいいでしょ。」
魅琴「普段……そう言えば
双葉「いや、まあずっと前に終わってはいたんだけど、ね。」
航「まさかあそこまで売れるとはね……。」
双葉「漫画界にはまだまだ夢があるね。」
魅琴「珍しく買いに走ってしまったわ。」
航「発売日過ぎてたけどね。」
双葉「しかもあの日雪降ってたし。」
魅琴「去年最後の雪の日、だったわね。」
航「そうだっけ?いちいち覚えてるんだ……。」
双葉「
魅琴「兄弟子さん。イケメン。」
航「身も蓋もないな。」
魅琴「あと蛇の人も気になるわ。
航「よくおわかりで……。」
双葉「……(にまにま)。」
航「
双葉「ん、何でもないよ♪」
航・魅琴「?」
双葉「あ、雪……。」
魅琴「今年最初の雪の日、ね。」
航「さっきから何?それは。」
白く染め行く街の中……。
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