第四次バルカン戦争
ウィーンでアウスグライヒが行われているころ…
1937年4月5日 セルビア王国 首都ベオグラード 某会議室
ここでは大戦争のバルカン半島の敗戦国が会議をしていた。
セルビア代表「現在のブルガリアはこのバルカン半島の平和を脅かす危険の国だ!」
ルーマニア代表「それに我々は彼らから固有の領土を奪われている。それらをなんとしてでも取り戻さねばならない。」
ギリシャ代表「ああ、そうだ。だが、奴らに要求しても跳ね返されるだけだろう。ならば我々で奴らを打ち倒そうではないか!」
翌日、三か国はベオグラード条約機構を設立。これを受け、ドイツはもしブルガリアが戦争状態に陥った場合、彼らに支援をすることを表明した。
一方 南イタリア 首都ナポリ 人民議会
議員A「話は聞いたか?」
議員B「ああ。セルビア率いるベオグラード条約機構の件だろ?」
議員A「今回は彼らがブルガリアと戦争状態に陥った際に支援をするかどうかについて話し合うそうだ。」
議員B「俺はいいと思うぞ。彼らは我々と同じハプスブルク帝国の被害者だ。今のうちに彼らと協力関係を築くことで対墺戦争をある程度楽に進められるかもしれない。」
議員A「俺も同じだ。それに、今ハンガリーも反墺感情が高まっている。もし、ハンガリーを引き出すことが出来れば、その戦争は勝ったも同然だ。」
3時間の話し合いの後
議長「えーそれではセルビアへの支援の件についての決議をする。賛成102、反対86、棄権3。よって、この案は可決とする。」
その後南イタリア政府はセルビアに対してこのことを提示。セルビアは快諾し、ブルガリアはさらに劣勢になった。
1937年6月2日 ナポリ 書記長室
ダダダダ
政府官僚「き、緊急連絡です!セルビアがブルガリアに対して宣戦布告!同時にルーマニア、ギリシャも宣戦布告しました!」
書記長「そうか。ならば、セルビアに義勇軍を送れ。あの兵器の出来を試したいしな。」
1937年6月15日 ニシュ近郊
ブルガリア軍兵士視点
パンパンパン
「…よし。後は右の敵を撃破すれば突破できる。」
俺たちは突然宣戦布告してきたセルビア・ルーマニア・ギリシャへの反攻作戦を実行していた。全て順調だった。……アレが出るまでは…
「…!!ほ、報告!前方に謎の敵兵器を発見!」
偵察隊からの情報だった。更に悲報は続く。
「第5連隊壊滅!」
「第4旅団壊走!」
味方が次々とやられていく。こんなはずじゃなかった…
「全軍撤退!」
その掛け声と共に俺たちは後ろへと逃げていった。
今回ブルガリア軍の目の前に現れた兵器それは…「C.V.35」。イタリア軍が独自開発した戦車である。史実よりも強力な砲を積み、敵軍を蹂躙していった。その後、ブルガリアは他戦線でも劣勢になっていき、首都ソフィアが陥落するころには抵抗力をほぼ喪失。そして、1937年7月10日に降伏した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます