リビア内戦

1927年6月24日 リビア ベンガジ

 この日、ベンガジはデモ隊が占領した。

 「賃金を上げろ!」

 「「「「上げろ!!」」」」

 「言論の自由を認めろ!」

 「「「「認めろ!!」」」

 このデモ隊に対して政府が行った行動…軍隊による鎮圧である。

 パンパンパン

 「グワァ!」

 「やめてくれ!」

 ベンガジでは虐殺が行われ、わずかに逃げ残った人々は他の都市にこの惨状を伝えた。この事件がきっかけで国民の政府への信頼は完全に崩壊。体制派と反体制派に分かれた。……しかし、反体制派は間もなくして左派と右派に分裂。三つ巴の戦いが始まった。これに介入すべきかどうか南イタリアでは会議が行われた。

 

1927年6月30日 イタリア人民議会

 「…それではリビアへの義勇軍の派遣の是非を問う。それぞれ自分の意見を言え。」

 「私は賛成です。なぜなら、リビアはイタリアからの距離が比較的短く、派遣しやすいです。また、彼らが同志になれば、サンディカリズムが地中海を塞ぐことができ、地政学上とても有利になります。」

 「私は反対です。陸軍はまだ旧式装備が多数です。既に体制派はドイツ・オーストリア、反体制派右派はイギリス・フランスが支援を約束しています。リビア単体なら勝てますが、列強各国となるとそうはいきません。」

 「うむ…それでは多数決をとる。賛成は手を上げろ。……48か。反対は?30か。それでは、賛成多数でリビアへの派遣を決定する。」

 

1927年7月5日 リビア反体制派左派支配下 トブルク港

 イタリア赤軍 兵士視点

 俺たちはリビアの同志を支援するため、派遣されてきた。

 「伝令!現在、友軍がアルバイダ近郊で苦戦中!援軍を要請するとのこと!」

 早速仕事が来たか。それでは、初仕事を始めよう。

 

 数時間後… アルバイダ市街

 俺たちは反体制派右派との戦闘に陥った。戦力差はだいたいこんな感じ。

 

 左派

 陸軍

 歩兵3個旅団

 砲兵1個小隊

 

 空軍

 戦闘機80機程

 

 イタリア義勇軍

 陸軍 

 歩兵2個連隊

 戦車1個大隊

 砲兵1個大隊

 

 右派

 陸軍

 歩兵1個師団

 戦車2個大隊

 

 空軍

 戦闘機200機程

 

 英仏義勇軍

 陸軍

 歩兵3個連隊

 

 空軍

 戦闘機50機程

 

 うーん。全体的に見て劣勢だ。うまく建物の陰に隠れながら敵を倒していくぞ。

 ブロロロ

 ん?何度この音?気になって見てみると、友軍の戦車がメインストリートを走っている。その戦車は次々と敵部隊を蹴散らしていった。…もしかしたら、未来の戦争は戦車運用が基本になるかもな。

 

 その後、右派は最後の拠点であるスルトが陥落。降伏した。そして、残る体制派も左派との激しい戦闘の末に7月22日にトリポリが陥落。残るナールートも30日に占領され、降伏した。これにより、左派によるリビア統一が実現し、「リビア人民共和国」が建国された。

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