戦後処理

 「じゃあ、俺たちそろそろ帰るよ、芽衣」


 「うん、もし良かったら、明日も家でやろうよ?」


 「ああ、紗矢も大丈夫だよな?」


 「うん・・」


 2人を送るべく、玄関まで送る芽衣。


 「じゃあ、明日学校でな、芽衣」


 「はーい、またね!」

 

 芽衣が部屋に戻ると、秒で妹が入ってきた。


 「虎さんめっちゃかっこいい!!!!!!」それが第一声だった。


 「落ち着け、妹」


 「それにしてもお姉ちゃんどんなかっこうしてるのー?」


 「戦闘服だから」


 「たしかに、仲間さん?かわいいよね。ちょっとアイドルと言ってもおかしくないくらい、強敵かもよ、お姉ちゃん」


 「紗矢かぁ、あの子はさ、自分に自信なさそうにしているところが、ナチュラルに男の人にアピールしているんだよね、強敵だわ」


 「多分、黒木さんは仲間さんを送っていったよねー」


 「んー、多分、ね」


 「心配にならないの?」


 「だいぶ心配しているよ、お姉ちゃんは」


 「そうかなあ?でも、ほんと、大人の事情は大変だね」


 「分かってくれるだけで嬉しいよ」言って、芽衣は妹に抱き着いていた。

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