さくらちゃん

 そのLINEをJR十条駅近くの2Kのアパートに住むさくらが受信する。


 ほぼ同時に紗矢からもLINEが着ていた。


 芽衣からのLINEの内容は「もしもだけど、友達と同じ人を好きになったらどうする?」というもので、紗矢からのLINEは「虎と芽衣は付き合っているの?」というものだった。


 ・・・分かりやすいな、この子たち、っていうか私は人生相談かなにか?と一人で突っ込みながら適当に返事をしていた。


さくらからしてみれば、みんな青春していてうらやましかった。


 さくらは苦労している分クラスメートからすれば大人かもしれないが、その視点で見ると黙々と勉強を頑張っている真人はすごいなと思った。

 

 ただ、接点がないというか、さすがに昼の食事の時には何も話せないし、放課後はさっさと予備校に行ってしまうし。


 多分高校は単なる通過点としか考えていないのかなと思った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る