第2話
2つ目の理由ですが、私の好きな人が関係しています
私の好きな人は何に対しても分け隔てなく話す人で差別的な言い方や見た目で判断するのでもなく中身だけで判断するのでもなくその人らしさを大事にしてくれている人でした
とあるゲームの中だけの関係ではありましたが、その人と話す時間は私にとってとても大事な時間で何よりも特別な時間だったと思っています
ただその人は自分の本心や悩みを多く語る人ではありませんでした
私もその気持ちは重なる部分があって、お互いのことをよく見せようと考えていたせいもあって、楽しく話をしていてもどこか心の距離が遠い人だと感じていました
それは私だけでなく彼もそう感じていたと思います
彼と話す時間が長くなるとこの人は私の気持ちや考えていることを理解してくれるんじゃないかと思い実感し始めたときからポツリポツリと心の中を話すようになりました
彼は引くのでもなく突っぱねるでもなくめんどくさがる訳でもなく親身になっていろんな話を聞いてくれました
私の小学生時代の教師からの暴力の話、家族の話、今勤めている職場環境の話、学生時代の夢などなどいろんな話を時間をかけて聞いてくれました
そのうちに相手もいろんな話をしてくれました
彼の深い深い闇の部分
彼は人を愛することはできないと伝えてきました
理由もしっかり理解しています
その気持ちを差別をする気は全くありませんでしたし、私としてはその気持ちをしっかり理解していたはずでした
ただ彼といろんな話をしてされて時間を重ねる内に私は彼を好きになってしまいました
愛を返してくれることはないと知っても、どうしても止められませんでした
いろんな言葉で気持ちを伝え続けたけれど結局愛は返ってくることはなく、好きという言葉だけ私に返してくれました
最初はそれで満足していたはずでした
でも人は欲張りです
気持ちを伝えていくうちに自然と私は彼から愛を返してほしいと願うようになったのです
彼を困らせるし苦しめると知っていたのに気持ちを止められませんでした
彼が私を全て受け止めてくれそうな気がして、ずっと感情を押し続けていました
そのうち彼は私に一つ希望を与えてくれるような一言をくれました
「貴方が自分自身を信じて好きになれた上で僕自身を見てそれでも好きなら何か変わるかもしれない」
私はその言葉を信じ続けて自分改革をするために努力を始めました
これが2つ目の理由になります
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