談屋-黒-
まえぞの
屋上
暑い夏の日
外回りが終わって会社に戻る時の話です
今日も暑いなと思いながら私は帰社の道を急いでた
早く冷房の効いた部屋で休みたい一心だった
やっと会社についた
ふと何かの気配を感じて上を見上げた
その瞬間、目の前で重い音がした
音がした方を向くとそこには女性が倒れていた
ありえない方向に曲がった手足
その手足から突き出した白い骨
変に曲がった首
広がる血で赤く染まる服と黒髪とアスファルト
私はその場で吐きました
その光景は現実のものとは思えませんでした
しかもその虚ろな瞳で私を見つめていました
その見つめる目と目が合った瞬間
アハハハハハハ
と狂ったような表情で狂ったように笑いだした
私は尻もちをつきました
しかし尻もちをついた瞬間その女性は消えてました
そしてふと屋上を見上げるとその女性が笑いながら立ってました
私は急いで会社の中に入りました
その日は仕事が手につきませんでした
その日以降会社の窓から笑いながら落ちていく女性を見るようになりました
談屋-黒- まえぞの @MionRei53
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