夢を持つのはいいいが、欲望を持ってはいけない

 自分の思ったことが書けて、それを読んでくれる人がいます。これほど魅力的なシステムはないと思います。


 PVが増えるのはもちろんのこと、フォローされたり、応援されたり、自分の文章が他人の評価をもらえるほど、嬉しいことはありません。


 この魅惑的なシステムに私はハマり、ついに、馬鹿なことを考えてしまいました。


 もっとPVも評価もたくさん獲得して、誰かの目に留まり、書籍化となれば、無職から解放されると。

 

 今、私は、うつ病で、治療中で主治医から「働くのは来春」と言われてます。だから、あわよくば、カクヨムで人気を得て、どこかの出版社の目に留まり、書籍化……などということになれが無職から卒業できる、と、とんでもない欲をかいてしまったのです。


 たくさんの人に読んでもらうことを夢として持つのはいいです。でも、自分の身の程もわきまえず欲をかいたのはいただけません。自分の文章を1人でも読んでくれる人がいるだけで、嬉しい、という最初の気持ちを忘れてはいけません。一万PVとか獲得している人と比べるのもどうかしています。


 初心忘るべからず。


 自分の書いた文章にPVがついた時のあの喜び、それを楽しみにしこしこ書いていこうと思います。書くことが浮かばない時は無理に書く必要もありません。


 私のこの馬鹿な勘違いに、父は言いました。


 「夢は持つのはいいが、欲望を持ってはいけない」と。


 「たくさんの人が読んでくれて注目されたらいいなあ」という夢は持ってもいいです。でも「たくさんの人に読んでもらうこと」を目的にしてはいけません。楽しみが苦痛になります。ただ、楽しくて書いていたことが、今度はどうしたらPVを得られるかという義務感になります。せっかく楽しい趣味を見つけたのに、これでは本末転倒です。


 ここのところ、そんな欲望を持ってしまったが故に、楽しく書けなくなっていました。でも、これからは、初心に戻って、書きたいことを書きたいように書いていこうと思います。PVや評価はおまけです。一番大切なのは「書いていて楽しい」という気持ちです。


 自分ごときの文章で、大それたことを思ってしまってお恥ずかしいです。


 これからは、楽しく書いていきたいと反省している次第です。


 読んでいただきありがとうございました。


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る