36章 別居 ~相談へ~

病院から帰ったら、お母さんに報告した

お父さんは仕事から帰ってきて「降ろしてまえ」と言った


離婚を考えているのなら降ろすしかない

中絶・・・・産まれてくる命をなくしてしまうってこと

したくない・・・・

産みたい・・・・

だけど産みたいってことは私の我儘なのかもしれない


中絶するにしろ産婦人科へ行かなければならない

出産した産婦人科へ行った

エコー写真をとってもらって、中絶のことも話した



私 「離婚を考えていて、中絶を考えています」


先生 「中絶には相手のサインも必要だから、また話し合って電話してきて」



エコー写真は貰えなかった

多分、中絶も考えているからなのかな?


病院からの帰り道、彼から電話がかかってきた



彼 「俺、仕事でミスしてん

   会いたい」



弱々しい声

怒鳴り声でもなく、弱い声・・・・



彼 「お願い

   会いたい」



おそらく前の私だったら会いに行っていたと思う

だけど、ここは会うわけにはいかない

会って元に戻る場合もある

そして、電話では弱々しく話しているかもしれないけど会ったら怒られるかもしれない

会ったすぐではなく落ち着いたら怒られるかもしれない


私はひたすら無理と伝えた



彼 「お前、なんやっちゃ

   まじでなんなんや!

   俺がこんなに弱ってるのに会ってもくれんのか!

   おかしいやろ!」



はい、でました

怒鳴り声・・・・

怒ったまま彼は電話を切った


本当に無理だ

彼とは無理だ

多分、彼は変わらない

この先もずっとこのままだ・・・・



そして、私はおばあちゃんに勧められて相談所へ行くことになった

DVを受けている人が相談する場所

お母さんとたけるの3人で行った


優しそうなおばちゃんだった

4人で話す時間もあれば、2人で話す時間も作られた


そして、川村さん(おばちゃん仮名)が言ったこと


DV


DVって暴力だけだと思ってた

だけど、DVは暴力だけではないらしい


そして彼にされたことをノートに書いておくといいと言われた

証拠になるらしい


川村さんに妊娠も伝えた

今回は諦めたほうがいいかもしれないと言われた


そして帰り道、お母さんに今回は諦めると言った

お母さんはホッとしてた


中絶するのは嫌

産まれてくる命を私が止めてしまう

ごめんね・・・・

こんな決断しか出来ないママを許して・・・・


この時、色々と調べてたらたくさんの情報を手に入れることが出来たかもしれない

1人で出産する支援など様々なことがあって中絶という選択をしないでよかったかもしれない

今となっては後悔している

産みたかったなぁ・・・・



その日決めたこと

バイトは辞めて正社員として働く

そして、たけるに色々な物を買ってあげる

たけるを幸せにする

ストレスをあたえないようにする

もう髪の毛をひっぱらないでいいように・・・・


そして私はノートに彼からされたことを書いていた



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