34章 家出

私はバイト帰りに市役所に行った

離婚届を貰いに・・・・


市役所の人は何か察してくれたのだろう

裏口の出口も教えてくれた


お母さんとおばあちゃんには離婚を考えてることを言っていた

殴られたことも伝えた

借金のことも生活費を貰えてないことも全て伝えた

黙って聞いてくれたことに感謝しかない



そして、とある日曜日

バイト休みで彼も仕事休み

たけると私は先に目が覚めて隣の部屋にいた

頭の中で「もうダメだ」って言葉が過って体は動いた


たけるを抱っこして静かに家を出た

気づかれるといけないと思って走った

バレないように違う道を通って行く


そしてバレずに実家に到着した

驚かれた


しばらくして、実家に彼から電話がかかってきた

お父さんが出てくれた

その時、彼はひたすら怒っていたようだ

お父さんは冷静に話す人だったので彼をなだめてくれて、今日1日は実家にいることになった


気をつかってくれたのだろう

出かけることになった

たけるの物を買ってくれて、美味しい物を食べさして貰えて・・・・時が止まればいいって思ってしまったくらいだ



15時、お母さんの携帯に彼から電話

お母さんは運転していたので、お父さんが出てくれた


隣からでも聞こえる

出た瞬間に彼が怒る声



彼 「いつまでいるつもりや!

   何時やと思ってるんや!」



お父さんは謝ってくれた

もう、お父さんに対しても敬語で話してくれない

ひたすら怒る声

私が電話に出れなかった時と同じだ


彼のいる住宅に戻りたくない・・・・

実家にいたい・・・・


だけど時間はやってきて住宅に戻ることになった


お母さんが連れてってくれた

部屋に行くと彼はゲームをしていた



お母さん 「ごめん、遅くなって」



彼からは返事なし

ひたすらゲーム

お母さんは彼の行動に腹をたて



お母さん 「何で私が謝らないけんのけ」



と私にポツリ言って帰っていった


お父さんにもお母さんにも謝らせて最悪だ・・・・

泣きたい

腕切りたい

だけど、たけるが見ている

そんなこと出来ない・・・・

たけるは私の隣にいてくれた



しばらくして彼がきた



彼 「俺と別れたくないんやな

   本当に俺のこと好きなんやな

   親に離婚したくないって言ってたんやろ?」



・・・・彼は本当に何を言い出すのか分からない

何を言ってるの・・・・?

行動もだけど言う言葉も何が出てくるのか本当に分からないよ


もう本当に離婚しよう

本気で思った



その夜、たけるが寝た後



彼 「てゆうか、携帯で連絡とって男と会ってたんじゃないん?」



唖然・・・・

携帯置いてったの知ってるくせに

あなたの枕元に私の携帯あったでしょ?

何故に男と会ってたってことになるの?

電話だって、お父さんが出てくれて・・・・どうして疑われるの?



彼 「やましいことあるでやろ?

   お前にやましいことあるで今日みたいに家出したりするんやろ?」



お前だ!

やましいことあるのお前じゃないのか!!

ちょっと口が悪くなってしまったが本気で思った



彼 「お父さんとお母さんには謝ってもらったけど、お前から謝ってもらってない   し

   まず、謝れや」



もうね、離婚したいです

ダメです・・・・

ここで反論したら何されるか分からない

だから謝った


そしたら彼は満足したのか体を求めてきた

したがう私

寝ているたけるの横で何やってるんだろうって思った



性欲を満たした彼はすぐに寝た

私は下を洗いに行き、シャワーの音でバレないだろと思って泣いた

泣くだけで満足できなかったから、こっそり腕を切った

切ったら心が、すーっと楽になった

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