32章 祝!1才
たけるの1才の誕生日
ケーキも注文したいし、プレゼントも大きいの渡したい
私はワクワクしていた
たけるにとって初めての誕生日
私 「一緒に誕生日プレゼント買いに行こう」
彼 「そのお金どっから出すん?」
私、このセリフ聞いた時唖然だった
まず、お金の心配?
誕生日プレゼント何にしようとかじゃなく、お金の話なの?
私は少しキレ気味で言った
私 「バイト代で出すから大丈夫」
彼 「ならいいけど
俺の給料から出さんでな」
私 「バイト代から出すで」
彼 「あと、ケーキも買うんやろ?
そのお金もお前のバイト代から出せや」
なんなんだ・・・・彼は一体なんなんだ
言葉にもならない
たけるの誕生日だよ?
ケーキだって用意したい、プレゼントだって買いたい
あなたは給料から出すつもりないの?
この時、本当にバイトしてて良かったって思った
バイト代がなかったらどうしてたんだろう・・・・
たけるの誕生日の前の週、彼と2人でショッピングモールに行きプレゼントを選びに行った
たけるは、お母さんに見てもらっていた
アンパンマンが好きなのでアンパンマンにしようと思って選び始める
机の上にアンパンマンのキャラが乗っていて遊べるようなのがあったので、気に入ってくれると思った
そしたら彼が一言
彼 「高いな
お前、出せるん?」
呆れる・・・・高くたって、せっかくの誕生日
たけるにプレゼント買ってあげたい
値段は5,000円だけど、それすらも高いの?
誕生日プレゼントとして高いの?
彼 「もっと安いのにしたら?
どうせ分からんやろ
お前のお金たりんかったら、俺出さなあかんやん
そんなん嫌やし」
もう何も言葉でない
ワクワクしながら誕生日プレゼント選んでたのに心が沈んだ
私 「じゃ、どれがいいと思う?」
彼 「てか、どれも高いやん
プレゼントやめたら?」
・・・・もう最低だ
彼は最低な人間だ
プレゼントやめたらって、それはないんじゃない?
ここはショッピングモール
喧嘩もしたくない
私 「お金足りるで買ってくる」
最初に気に入ったアンパンマンの玩具を買った
そして、お昼ご飯を食べることになった
彼 「俺、お金出さんで
お前、お金持ってるんやろ
そっから出せや」
もう帰りたい
楽しくない・・・・そう思ってた
だけど我慢しなきゃ・・・・必死で我慢してフードコードに行く
彼は好きな物を注文する
お金なんて気にしないで
お昼ご飯を食べながら彼が言った
彼 「いいのあって良かったな
たける絶対に気に入るやん」
もう唖然・・・・言葉もならない
とりあえず笑って彼の前にいた
そして一旦、住宅に戻ってプレゼントを押入れに隠してから実家に向かった
実家についてから彼は車から降りない
私は1人でたけるを迎えに行った
そして住宅に戻った
特別な誕生日にしたかった
素敵な1才の誕生日をしたかった
色々と考えてたけど何も出来ない
プレゼントは買えて良かった
後日、ケーキも注文しに行った
アンパンマンの絵を書いてもらって5号サイズのケーキにした
そして、1才の誕生日がやってきた
平日だったので彼は仕事
私はバイト休みだった
ケーキもとりに行きたかったので実家にいた
ケーキ食べるのは彼が揃ってから3人で
だから、お母さん達とはケーキの前で写真だけ撮った
そして、彼が迎えに来る
彼は車から降りてこない
電話で呼び出すわけもない
私が来るのを待ってる・・・・
最初にケーキを持って行き、たけるを連れて車に乗り込んだ
そして住宅に帰った
3人で一緒にケーキを食べる
プレゼントも渡した
嬉しそうなたけるの顔、プレゼントもケーキも買ってよかったと思った
5号でもケーキは3人には多すぎた
彼 「食べれんし
こんな大きなの食べれんて分かるやろ普通
食べれるケーキにしろや!」
怒られた・・・・
食べれないけど・・・・多すぎたかもしれないけど・・・・たけるの喜ぶ顔が見たかった
小さいケーキにすればよかった?
ショートケーキにすればよかった?
5号のケーキじゃダメだった?
辛い・・・・
私がしていることはダメなことなの?
ただの自己満足なの?
私はいつしか離婚も考えるようになった
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