26章 お姉ちゃんの結婚式
私のお姉ちゃんには付き合って長い彼氏がいた
そして、たけるが4ヵ月になった時に結婚することが決まった
式には家族3人で参加することになった
たけるの席も用意してくれた
ある日のこと、お義父さんから電話がかかってきた
お義父さん 「お姉ちゃんの結婚式のお金どうするんや?
ないやろ?
かずきだって住宅の家賃代貰いにきてるくらいやでな」
お義父さんからの電話で初めて知った
彼は、お義父さんに家賃代を貰って私に渡したのだ
私は彼の給料から出してると思ってた
だけど現実は違って、彼はお義父さんに家賃代を貰っていたのだ
お義父さん 「かずき、何回もお金貰いに来てるで
もちろん、結婚式のお金ないやろ?」
何回もお金を貰いにきている・・・・
衝撃の事実だった
彼は給料を貰っている
いくらかは知らないけど、貰った給料は何に使っているの?
借金を返しているの?
ぐるぐる頭の中で巡る
お義父さん 「お金ないんならないで、ちゃんとおばあちゃんに頭下げて借りにこ
なあかん」
そう言って、お義父さんは電話を切った
私は、お母さんに電話した
お金を貰いにきてる事実も話そうと思っていたけど、それは言わなかった
おばあちゃんに頭下げて借りにこなあかんと言われたことを話した
お母さんがお父さんと話し合ってくれ、お祝いのお金を少しでいいと言ってくれた
私と彼で出せる範囲で
私は彼にも話さないといけないと思って、彼の仕事が終わる時間帯に電話をした
彼にはお義父さんからお金を貰っていることも話した
全てを話したら、彼は実家に寄ってお義父さんと話してくると言った
しばらくして彼から電話
彼 「親父、そんなこと何も言ってないって言ってるぞ!
親父は普通に、お金ないんなら取りにきてって言ったって言ってるぞ!
お前、嘘つくなや!」
まただ・・・・
あの時と同じ、彼は私の言葉を信じてくれない
言われたほうは覚えてるんだから・・・・言われてすぐに言ったんだから
私は、また嘘つき扱い・・・・
大事なことだから話そうとしたのに・・・・
どういう言葉で話せば彼は私の言葉を信じてくれるの?
実家から帰ってきた彼は機嫌が良かった
絶対にイライラしながら帰ってくると思ってたのに・・・・
彼 「親父にお金貰ってきた
結婚式の10万と困ってるだろうって3万くれたぞ」
機嫌がいい理由が分かった
お金を貰ったからだ
彼はどうやって、お金を貰ってくるのだろう・・・・
結婚式の10万は貰うことができた
だけど、3万は貰えなかった
手持ちがなくなると不安ということらしい
いやいや、給料貰ってるでしょ?
本当に彼は給料などを何に使っているのだろう・・・・
お昼はお弁当を持って行くから、お昼代はかからない
夜ご飯は家で食べる
タバコを買うにしても1ヵ月に最高で5,000円以内で足りると思う
ということはパチンコか・・・・
それとも、やっぱり借金をきちんと返済してるからか・・・・
分からないまま、10万はお母さんに渡した
そして無事、3人で結婚式に参加することが出来た
ありがたいことに、お母さんが結婚式で着ていく用のドレスを買ってくれた
髪の毛のセットなどは美容室でするとお金かかるので自分でした
お姉ちゃんの結婚式には、お姉ちゃんの友達がたくさんいて
彼とは同級生のため、彼の知り合いがたくさんいた
彼が傷つけた女の人もいた
複雑な気持ちだった
結婚式が終わって彼は自分の車で帰って行った
親族が乗るバスには乗らずに、行きも帰りも自分の車だった
こうして結婚式は終わっていった
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