23章 彼の親戚

1ヵ月検診も無事に終わったある日のことだった

彼の親戚が彼の実家に来るという


たけるの顔を見せたいと彼に言われ、彼の実家に行くことになった

もしかしたら出産祝いをくれた人かな?って思った


彼の実家に行く前日のこと

私は長く一緒にいれた方がいいと思ったため、朝から言ったらどうだろう?と提案した

彼も了承してくれた


そして当日

朝、彼が迎えに来てくれることになっていた

だが迎えに来ない・・・・

そして電話も繋がらない


お昼、彼からの連絡はなし

不安になる

何かあったんじゃないのかと思った

電話しても繋がらない



そして彼から電話がかかってきたのは夕方17時だった



私 「朝行こうって言ってたやん」


彼 「今、車屋にいるんや

   たけると同い年の子がいて、何か色々聞いてて」


私 「今から行く?」


彼 「いや俺、あんま実家行きたくないし

   ていうか実家にいたくないし

   親戚が帰ってから行こうや」



呆れて何も言えなかった


親戚にたけるを見せたいんじゃないの?

朝から行こうって提案して了解してくれたよね?

何故に車屋さんにいるの?


何故、今になってそんなこと言うの?



その日は結局、彼の実家には行かなかった

彼が「今日は遅いから」「別の日にしよう」と提案した

そしたら、家の電話にお義父さんから電話がかかってきた



お義父さん 「今日、何でこんかったん?」


私 「彼が行かないっていって」


お義父さん 「ずっと実家にいるつもりなんか?  

       ずっと寝て、こっちにも顔出さんと」


私 「ごめんなさい」



彼の親戚は楽しみだったのだろう

そして、お義父さん達も・・・・

無理してでも行けば良かった

たけると2人で行けば良かった・・・・


彼にお義父さんに言われたことを電話で伝えた

しばらくしたら、彼から電話がかかってきた



彼 「嘘つくなや

   親父、そんなこと一言も言ってないって言ってるぞ」



いやいや

はっきりと聞いて、そのまま伝えたのに

私が嘘言ってると言うの?



彼 「ともかく、親父は何も言ってないんやで

   親父に会った時に謝れや!」



怒って彼は電話を切った


彼は私が言ったことを信じてくれなかった

お義父さんの言うことを信じた


何故か謝らないといけなくなった


私、悪いことした?

やっぱり、たけると2人で行ったほうがよかったの?


色々な考えが頭を巡る中、彼は私よりお義父さんの言葉を信じるっていう現実が1番悲しかった

嘘つき扱いされたことが悲しかった

もしかして、何を言っても信じてもらえないんだろうか?

そう思ってしまった


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