19章 入院生活

5日間の入院生活

私は4人部屋に入院した


出産した日は平日の月曜日で次の日が祝日だった

そして、お母さんが仕事休みで一緒についれきてくれて

次の日の祝日に出産すると、お金も割り増しになって親孝行だねなんて話してた


初めての育児、色々な不安と楽しみとが混ざっていた

へこんだお腹を見て、本当に産んだんだなって実感した



朝は、6時30分おき

体温を測って朝ご飯が運ばれてきて、食べたのは片付ける

お昼は12時

夜は18時

授乳時間は、3時間おきに授乳室へ行っていた


産まれた子は男の子で、お義母さんに「男の子産んでくれてありがとう」って言われた

だけど、私は複雑な気持ちだった


お義父さんに言われたこと忘れたわけじゃない

ずっと覚えてる

彼は長男だけど長男ではないこと・・・・

彼の弟が結婚して、お嫁さんが男の子を出産したら喜びは今以上なんじゃないか?と思っていた



入院している間、色々な人がきてくれた

彼の親戚の人が来た時には驚いた

出産祝いでお金を貰った

隠してるわけにもいかなかったので彼には報告した

そしたら、「俺が預かっておく」と言って持って帰ってしまった

おそらく投資金に使われていた・・・・


彼は毎日、病室にやってきた

タクシーできてみたり、友達につれてきてもらったり、弟につれてきてもらったり



そんな毎日のなか、子供の名前は決まっていたものの漢字が決まらなかった

そこで有名な人に見てもらうことになり、彼とお母さんが一緒に行ってきた

そして漢字が決まった


彼とお母さんが帰りに病室に来てくれて教えてくれた

お母さんは先に帰って行き、彼と2人になった



彼 「お前、俺に出会わんかったら30才まで結婚せんかったらしいぞ

   結婚できたの俺のおかげやな」



と、自信満々に嬉しそうに彼は言った

ありがとうでも言ってほしそうに・・・・


確かに可愛い我が子に会えたのは彼のおかげ

妊娠という経験、そして出産という貴重な経験を出来たのは彼のおかげ

それは感謝している


だけど素直に「ありがとう」って言葉は出なかった



入院中、日常メールも送らないでよかったためストレスはたまらなかった

そして母乳も順調に出てくれて、飲ませるのは下手だったけど・・・・

たける(子供の仮名)は寝てばっかいて、授乳時間も寝ている時があったりしていた

寝ている時は看護婦さんに「起きたら呼びますね」って言われたりして、授乳時間と違う時間に授乳室に行ったりしていた



あっという間に5日間が終わっていき、退院はやってきた

お母さんと彼が迎えにきてくれた


会計は、お母さん

市から、お金が出ていたので支払金額は7万ちょっとだった

彼は、お金をだしてくれたお母さんに対して「ありがとう」もなかった

お金を出してもらって当然だって顔をしていた

彼は妊娠中も出産した後も、私の前でお財布を見せることなく・・・・お金を支払う姿を見せることなかった



お母さんの車で彼と私、そして小さな小さな我が子を乗せて実家にむかった

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