18章 妊娠~出産まで~
ある日のこと
彼から車屋さんに連れてってほしいと言われた
どうやら彼は運転免許をとりに行くらしい
普段は教習所に行くから、あまり会えなくなるとのこと
そして何故、車屋さんなのかと言うと
そう、彼は車を契約していたのだ・・・・
いつの間にか私には何も言わず契約していた
お義父さん名義で・・・・
まだ免許をとってないのに先に車を契約していた
彼は車にはうるさくて軽では嫌らしい
普通車で、しかも高い車を選んでいた
中古車だけど車の名前はクラウン
いくらしたのか教えてもらえない
月々の返済も教えてもらえない
そんななか、彼と一緒に車屋さんへむかった
そして車の中で待ってるよう言われた
しばらくたってから彼が戻ってきて、そのまま彼の実家へ彼を送って私は実家に帰った
産婦人科への検診、彼は一緒にくることはなくなっていった
診察代は、お母さんが支払ってくれていた
彼が診察代をくれることはなかった
エコー写真を見せてとも言われない、お腹の子が何キロあるのかも聞かれない、順調なのかも聞かれない
そんなある日、彼と会ってる時に言われた
彼 「本当に俺の子なん?」
この言葉は本当に呆れたというか、泣きたい気持ちにもなった
何故、疑われなくてはいけないのか・・・・
私が浮気でもしてたと言うのか・・・・
出産も近づいてるのに何故、今になってそんなことを言うのか・・・・
私 「かずきの子に決まってるやん」
彼 「本当に?」
私 「当たり前やん」
彼 「ふぅん」
納得いってない様子・・・・
今まで離婚したくないって思いが強かった
だけど、お腹が大きくなるにつれ1人で産まれてくる子を育てていこうかと密かに思うようになっていった
彼に捨てられるという思い
彼に嫌われるという思い
今までその思いが強かったけど、産まれてくる子への思いが強くなっていった
1人でも守っていこう
どんなことがあっても絶対に守っていこう
そう思っていた
彼が買ってくれた「たまごクラブ」にスタイの作り方が掲載されていて、私は出産までひたすら作っていた
作っている間は幸せだった
何も考えずに、ただひたすらスタイを作る
彼への日常メールは、きちんと送って・・・・
ある夜のこと、「おやすみなさい」ってメールをした後にGPSのお知らせがきた
彼だ
私が家にいるのか確かめたのだ
1回だけだったけど怖かった・・・・
そして、ついにその日はやってきた
夜中2時、腰が痛い
何か出そうな感じがする・・・・
痛みがおさまったら寝て、また起きて
朝の7時くらいに、お母さんに病院に連れてってもらった
子宮口が開いていて、今日中に産まれると言われた
お母さんが彼に電話をしてくれて、彼をむかえに行ってくれた
そして、夕方17時
可愛い男の子が誕生した
産まれてきた我が子を見て可愛いって思った
彼が病室に入ってきて
彼 「おつかれ~」
と、軽い一言
凄く軽く言われて少しイラっとしたが、我が子を見てたらイライラもなくなってた
出産時、恥ずかしいことがあって
看護婦さんに職業を聞かれた時だ
彼の職業を無職って言うのが恥ずかしかった・・・・
産まれてくる我が子は本当に可愛かった
大切にしようって思った
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