15章 妊娠 ~結婚式~
彼は仕事を辞めて無職になった
問題は保険証だ
急いで市役所に行って作ってもらった
彼がこっちに戻ってきてから住む場所はというと、彼は彼の実家
私は私の実家で生活することになった
日常のメールは変わらない
2人とも仕事をしていないため、結婚式の打ち合わせは平日でも出来た
だが、両親と一緒に打ち合わせなどに行くため土曜にした
2人とも貯金なんてない
だから、結婚式のお金を出してもらう
なるべく安く結婚式をあげたかった
値段を気にしながら打ち合わせに参加する私
彼は格好だけを気にして、なるべく派手にしたくて値段なんて気にしていない
この時、2人で決めるんじゃなくて良かったと本当に思った
両親の意見も取り入れることが出来たからだ
なんとか打ち合わせも終わってドレスも決めて、全てを1日で決めて終わらせた
ピンクが好きな私
ドレスの色はピンクにしてもらえて嬉しかった
前撮りの日、私のお父さんの車で行った
彼も連れて3人で結婚式に行った
そして、いよいよ結婚式当日
彼は少し髪が長くて髪の毛をいじってもらったりして
周りに佐藤健に似てるって言われていた
彼 「えー、似てるけ」
と、複雑そうに周りには言っていたけど顔は嬉しそうだった
結婚式、友達は呼んでいなくて親族だけ
一応、友達には結婚式をすることを伝えていた
そしたら、結婚祝いをしてくれた友達2人が来てくれた
嬉しかった
一緒に写真も撮ってもらえた
結婚式も終わって披露宴
幸せだった、楽しかった
彼の表情も穏やかだった
この幸せが続けばいいと思った
途中、1度だけ体調が悪くなってお色直しの時に横になれた
結婚式が終わったら彼の実家へ
お祝いをしてもらった
彼の親戚がたくさんいて、いい人ばかりだった
彼のおばあちゃんに呼ばれて別室に行った
少ないけどって言って10万円渡された
お義父さんに私が持っているよう言われて、これで産まれてくる子供の物を購入しようと思っていた
だけど現実は違った・・・・
結婚式も終わって、そのまま新婚旅行へ行きたいところだが近くのホテルで1泊することになった
お義父さんが、沖縄に親戚がいるのでそこで1泊という案をだしてくれた
だけど、つわりも酷かったため私の両親が断った
飛行機で何かあったら大変だとも思ったのだろう
お義父さんに泊まるホテルまで連れてってもらい
部屋に行き、久しぶりのHをした
彼の欲求を満たすだけの行為
とりあえず安定期には入っていたので大丈夫かなとも思ったけど、大丈夫という保証はない
そして彼は自分だけが満たせればいいので優しくはしてくれなかった
行為が終わって眠りについて、次の日の朝
ホテルで朝ご飯を食べて帰ることになった
帰る前に彼は言った
彼 「昨日、おばあちゃんから貰ったお金5万ちょうだいや
俺も手持ちないと不安やで」
と
また手持ちがないと不安という言葉・・・・
渡したとして彼の使い道は決まっている
パチンコだ・・・・
渡したくなかった、おばあちゃんがくれた大切なお金
産まれてくる子供のために使いたかった
だけど私は弱い人間で彼に怒られるのを恐れて、彼に渡してしまった
帰るのはいいけど、もちろん車はない
だからタクシーで帰ることになった
彼はタクシーの運転手に行った
彼 「俺はパチンコ屋でおろしてください
仕事してこなあかんで」
と
運転手は苦笑いだった
またパチンコか・・・・
やっぱり渡したお金はパチンコで使うんだね
なんとなく気づいてたけど、分かってたけど・・・・
彼は借金があるってこと、きちんと理解しているのだろうか
返済について考えているのだろうか・・・・
彼はパチンコ屋で降りて私は実家へ
タクシー代は、おばあちゃんから貰ったお金で支払った
こうして結婚式は終わった
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