11章 体調不良
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この章では性的要素が含まれています
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成人式も終わって、仕事が始まった
彼は職場の人間関係が良好で、私と一緒にいるよりも職場の人と一緒にいる方が楽しかったらしい
シフトがかぶった時、私とはパチンコに行くことはなくなった
職場の人と一緒に行くことが多かった
そして、私はご飯を作ることをしなくなっていた
ご飯を作っても彼は食べることがない
食べてくれないまま捨てられていくだけだ
こんなに近くにいるのに遠い・・・・
寂しい・・・・
Hは、ほとんど毎日していた
ゴムはつけないまま
病気になっても、まだ私は彼に避妊してなんて言えてなくて
私はHすることが苦手になっていた
Hは彼が満足するだけ
彼の性欲を満足する行為
そんなある日、AVを借りにDVD屋さんへ行った
私がカードを作り、彼が見たいAVを選んできて私に渡す
AVを借りる瞬間は恥ずかしかった
店員さんに見られることが
帰ってきてAVを見始める彼
AVを見ながら私を脱がす
そして、行為が始まる
挿入しても私のことを見てくれない
AVをじっと見ながら腰を動かす彼
そして、私が喘ぎ声を出すと彼は言った
彼 「うるさい」
と
そして、枕を私の顔にあてた
私の声をなくすためだ
涙も出なかった
涙も出ないくらい虚しかった
私は彼が果てるのをひたすら待つだけだった
私は彼にとってなんなんだろう?
性欲を満たすための人間?
彼は借りてきたAVが気に入ったようで何回も見ていた
そして、私に言った
彼 「口でして
口の中に出したい」
と
私は口でするのが嫌いだった
口に含む前に分かる強烈な臭い
臭いが凄くて嫌いだった
だけど断った時が怖い
断ったら何かされるかもしれない
その思いがあって私は彼のを口に入れた
彼はAVを見つめる
私はひたすら彼のを口に入れて動かす
そして、彼は果てた
口の中に苦さが充満して、急いで洗面所に行って出した
うがいをしても歯を磨いても苦さはとれなくて・・・・
洗面所でしばらくぼっとしていた
「私、何してるんだろう・・・・」
そんなことを思いながら彼の所に戻ると彼は寝ていた
満足したのだろう
この時、私は彼のことが好きなのか分からなくなっていた
嫌い?・・・・いや、嫌いではない
捨てられるのが怖い・・・・これだ
私が彼と離れられないのは捨てられるのが怖いからだ
何度も同じことを思って、何度も同じ答えに辿りつく
嫌なことをされても、友達のことを悪く言われても私は彼から離れられない
彼という存在に依存して、彼に嫌われるのが怖くて、捨てられるのが怖くて・・・・
そんな暮らしが続いていて、私は体調不良になった
吐き気が凄いけど吐けない
とにかく匂いが気になる
病院に行った
薬を貰った
だんだん仕事を休む日が増えていった
薬を飲んでも体調はよくならない
胃カメラをすることになり、その前日のこと
彼は言った
彼 「妊娠検査薬試してみたら?」
すぐに試してみた
そしたら、すぐに陽性反応がでてきた
体調不良の原因、それは妊娠だった
私は素直に喜んだ
病気が分かった時、妊娠できないって思ってたから・・・・・
トイレから出てきた彼は私に言った
彼 「どうやった?」
私 「陽性やった」
彼 「すぐ出てきたやろ?」
私 「うん」
彼 「どうする?降ろす?」
・・・・・耳を疑った
私は彼も喜んでくれると思っていたから、産んでいいって言われると思ってたから
私と結婚前提で付き合ってるんだよね?
違うの?
私 「産む」
彼 「いやだって、薬飲んでるやん」
私 「産みたい」
産みたい私、降ろしてほしい彼
薬を飲んでると産まれてくる子供に障害があるかもしれない
彼の言い分は正しい
私のことを思っていってるんだと思った
だけど現実は違っていて、そう言えば私が産むのを諦めてくれるだろうと思っていたのだ
彼 「今回は諦めよう」
彼は口が上手い
次から次へと言葉が出てくる
私を諦めさせる言葉も次から次へと出てくる
だけど私は産みたい気持ちが大きかった
妊娠とは奇跡だと思ってるから
お腹にきてくれた子は私を選んでくれたんだって思ってるから
私の気持ちが通じたのか、彼が根負けしたのか私が産むことを了解してくれた
そして、すぐに親に電話してくれた
結婚することを
だけど妊娠したことは言わなかった・・・・
彼 「今は黙ってよう
だって順番おかしいやん」
こうして妊娠を黙った状態で結婚することになった
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