8章 同棲をすることになった

初めての旅行も終え、いつもと変わらない日常を送っていたある日


彼は1冊の雑誌を見せながら行った



彼 「俺、滋賀で働くわ

   一緒に来たいんなら来ればいいけど」



住む場所は会社の寮みたいな場所で、カップルOK

週払いOK

派遣会社からの紹介で働くみたいな感じ


一緒に来たいんなら来ればいいけどって

まぁ、一緒に行くけどね


彼と離れたくなかった

離れたら彼は違う女性のところへいくかもしれない

私は捨てられる

それだけ頭にあって・・・・離れてはいけない、少しでも近くにいないといけない、遠距離になるのは耐えられない


滋賀で働くことを決めた彼の行動は早かった

すぐに派遣会社に電話をして面接の日程を決めた

仕事をしていない私と彼にとって平日はいつでも行くことが出来た


そして面接の日が決まった

平日の朝10時から

滋賀までは車で2時間ほど

当日に行っても十分間に合う距離

だから当日に行くと思っていた

だけど彼は違った



彼 「場所迷うかもしれんで前日の夜に出よう」



まぁ、確かに初めて行く場所だから

迷ったら面接の時間に遅れるから

場所を知っておくことは大切だ


でも、前日の夜に出ないでいいよね?

面接場所の近くで泊まるってこと?


今の私だったら疑問がたくさんあって聞いている

聞きたいことがありすぎる


この時の私は彼の言っていることに対して疑問などなくて

ただただ彼の言ってることは正しいと

彼の言う通りにしようと思っていた



そして、出発の日

夕方、面接用のスーツを持って滋賀へ向かった

運転は私、彼は隣で道案内


滋賀までは高速にはのらず、下道を走らせた

滋賀につく頃には、辺りは暗かった

初めての道を運転する

違う道を走ったらどうしようという緊張感があって必死だった


何とか目的地も分かり、夜ご飯はマック

ドライブスルーで食べるのは車の中


そして今夜の泊まる場所

目的地の近くにいたほうがいいということで近くに何かあるか探す・・・・・と、思っていたけど彼は違った


そう、彼は車の中で寝る気満々

何処かの駐車場で寝る気満々


まぁ、何処かで泊まるとお金もかかるから車の中で寝た方がいいのかもしれない


決めた場所はネットカフェの駐車場

駐車場だから、もちろんシャワーは出来ない

歯磨きも出来ない

そんな状況で眠りについた


そして朝がやってきた

トイレがしたい

ネットカフェに入って、トイレを借りた

1人づつトイレを借りに行く

彼から借りに行き、次が私

店員さんにちょっと変な目で見られてしまった


お化粧は車の中で

朝ご飯は食べないで面接へ向かう

朝ご飯を食べる習慣があった私にとっては辛かった


そして面接

すぐに決まり、その日のうちに職場見学もして、住む場所も決まった

展開が早い


だけど仕事が決まったのは彼だけだった

一緒に職場を見に行ったものの、一緒に働くことは出来ないと会社に言われ彼だけがその職場で働くこととなった

私は別の場所で働くことになり後日、面接となった


色々と準備があるため家に帰ることになった


約1週間の間に準備をして私と彼は滋賀に向かった

家具などは住む場所にほとんど置いてあったため、自分の荷物や少ないお金を持って


そして住民票は手続きしないまま、私は滋賀で彼と同棲を始めることとなった

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