@damechang

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白い部屋に白い服を来た男が2人いた


「ううっ...うぇぇ...おぇぇ...」

中でも屈強な体格をした男は白い部屋の中で土砂物を散らしていた

「お前ほどの兵士でも、融合化は難しいか。」

「ううっ...俺しか...いねぇんだ...耐えてやるよ...」


「薄めた毒を注射しただけだ、これからは人工透析機を介して細胞を嚢子と融合させていく。苦しいが時間が無いんだ、あと1ヶ月で救世主になれるんだ、お前は。」

医者と思われる男はごく当たり前の風景だと思っていた。医者はただただ男が嘔吐する様子を見下げているだけ。

「あっ...あっ...あっ...」

男は何も映っていない手を見る。

「幻覚症状か」

医者は嘔吐抑制剤と書かれた小瓶に注射器を刺し、薬剤を吸い上げていく。

男は神にせがむかのように医者を見上げる。

「早く打ってくれ...打ってくれ...」

「少し痛いぞ」

腕を強く掴み腕に針を刺す。

「ハァッ...アァッ...アァッ...!」

男は針を打たれ、さらに錯乱した。見える光景は歪み、痛みは体に剣を突き刺されたようなものであった。

しかし男は全身に力を入れる、

顔は憎悪で歪んでいた、目は血走る。

「俺は殺さなきゃなんねぇんだよ....」

男は脳裏に味方の戦車が何機も潰され、味方は蹂躙されていく光景が脳裏に映った。

「もう人間の残りはわずか数万しかいない、その中でも比較的マシなのはお前だけだ。耐えてくれよ。」

医者は男を励ますことくらいしか痛みを与えた苦しみを紛らわすしか無かった。

「もし俺たちが勝ったら、なにがしたい」

なけなしの励ましが効いてきたせいか男はだいぶ顔から汗が引き、すこし楽な顔をしていた。

「女抱きてえよ」

即答だった

「残りの生殖は問題ない、女が全滅した時のためにこの船の地下に女を冷凍保存してある。」

「そうじゃねえ」

男は笑って返す

「お前はいつもこう...なんとうか...」

「理論的だろ。」

「ハハ、そうだな。」

2人は笑ってこの切迫した空気を和ませようとした。

男は立ち上がり部屋を出た。

「もう寝るわ。じゃあな」

「女抱く夢でも見ろよ。」


医者は男が部屋を出たのを確認した後、椅子に座りパソコンでメモを取った。

浅田裕二、投与後吐血し死亡。

池内宗太郎、投与後一部が変化その後死亡。珍しいケースなので遺体冷却室にて保護、遺伝子分析または細胞分析を1日以内に...


男は1日100人もの人間を注射していた。

心は既に廃れていた。

100人目をメモし終えたあと男は注射をした、眠る時間すら惜しいのだ。

だが体の生理的反応には乗り越えられなかった。

睡眠に関してはどうしても乗り切れないなあと思い。3時間だけ床に着いた。

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