第28話 インタビュー
部活がオフの日。
(いやぁ〜何かあっと言う間だったなぁ〜。まさか僕が運動部に入って部長をやるとは思わなかった。)
幸太郎は、いつもの公園でトレーニングの合間に寝転がって空を眺めていた。
「やっぱりここにいたぁ〜。」
そう言って僕の顔を覗き込んだのは美和先輩だった。
あまりの顔の近さに僕は、
ビクッ!
と反応して急に起き上がった。
ゴツっ!
「いったぁ〜!。」
「いってぇ〜。す、すみません!。」
「大丈夫大丈夫!。驚かせてごめんね。」
美和先輩は、オデコをこすりながら笑って舌をだしながら言った。
「お邪魔じゃなかったら、ちょっと話さない?。」
「邪魔なんて滅相もございやせん。」
(ございやせん?。ってなんだよ!!。)
僕達は公園のベンチに腰を掛けた。
「今度が最後の試合だね!!ちょっと信じられないくらい凄い所まで来たね。」
「そうですね。これもみなさんのおかげです。」
「この大会が終わったら次は進路を決めなきゃだし、まだまだ忙しいね。」
「そうですね。でも今は目の前の試合に集中したいと思います。」
「らしくて良いと思うよ。」
それからもしばらくはたわいも無い話を続けた。
そして最後に美和先輩が、
「誰かの為に尽くせる最強のオールラウンダーになってね!。」
と言い、
僕は、
「頑張ります!。」
と、返した。
★★★★★
「中学時代を思い出すと、本当に沢山の人に支えてもらったなと思います。」
「まさか大泉選手が漫画オタクでインドア派だったとは意外でした。」
記者は、そう言いながらメモを取り続けた。
そして、
「その後はどの様な選手生活を送られてきたのですか?」
この後もインタビューは続けられた。
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