就活劣等生

fota

第1話

久しぶりに小説。

これはメモみたいなものです。日記みたいなものです。人気無いのに格好付けて書くから、保険をかけておく。

小説とは言えど、Fラン理系大学生が就活続けながら思った事とかを少し格好付けて書くだけ。頭悪いから書くと色々長くなっちゃうんだよなぁ。(笑)

就活。新卒ブランドがとても大切にされてる日本での超ビックイベント。大手、中小、ベンチャー、、僕が本格的に就活を始めたのは3年生の3月。早まった就活解禁と同時に始めた。所属していたサークルのクソみたいな先輩達も難なく就職していたから、自分もなんとかなるだろうとのんびりしていた。とりあえずSPI対策の本と、不安を煽るような「絶対内定21卒」を購入した。「絶対内定」読んだことあるだろうか?我究館という就活専門学校的なところの代表者が、我究館で生徒に自己分析をさせるとき使用するワークシートや、実際有名企業から内定をもらったOBOGのワークシートが載っている厚めの本。まぁ2週間かけて目を通す。ここで僕は「大企業=人生勝ち組」と考え、総合商社にエントリーをする。だが、ES(エントリーシート)の質問の多さや、めんどくささに負け潔く断念。まぁ今思えば大学名で落とされていただろう。(今でも丸紅のグループ会社からメールが来て鬱陶しい。)そこから業界・業種探しが始まる。

色々考えてみた結果、高収入・高裁量性・かっこいいという点から、MRを志望するようになる。MRとはmedical representativeの略で、お医者さんなどに自社の薬を勧める医薬品営業。普通の営業と違うのは、資格が必要(MR認定証)、金銭の交渉は一切しないこと。

とりあえず製薬会社の規模や有名会社をあまり知らなかったので、10社ほどエントリー。面倒くさいが、ES書いたり、自己PR動画撮ったりした。書類選考は結構受かった。富士フイルム富山化学のSPIを受けたのが3/27だった事をしっかり覚えている。

3/31に理系だから院に行くのも良い選択だと考えていた僕に、院に興味あると言うお話をしたのを覚えていてくれた、研究室の教官から電話が届いた。内容は「コロナの影響で、もともと推薦圏内ではないけど、なぜか試験無しで進学できるんだよね。どうする?」と言うものだった。そして、「急な話で悪いんだけど、明日中に連絡くれない?」と、とんでもない期限を設定してきた。

恵まれた家庭に育った僕は、奨学金も借りずに親のお金で大学生していたため、親に話をしに実家に帰った。

両親は「行きたいならお金は払う」と言ってくれた。正直、ここで「行く!」といえば就活を延期出来る。だが、今まで生きてきて自分の頭の悪さを自覚でしていた僕は、「就活をする」と断る。お金の面で罪悪感を感じていたのもある。「楽な選択をしなかった自分は何か凄い」と自惚れていた。

先生にメールで断りの連絡を入れ、これで逃げられないぞ自分!背水の陣!とエンジンをかける。

3月が終わった。

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就活劣等生 fota @ucctea

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