ソウルスクリーム

◎いままでのあらすじ◎

  


リズ連邦の特殊部隊プレデターのメンバー、パーフェクト・リバティは謎のアームヘッド、漂白者ブリーチと対決する。仲間が次々とやられる中、特異点として力が目覚めたリバティは神徒カノトを召喚し漂白者を圧倒する。

  


「ソウルスクリーム」

  


漂白者は銀色の蜘蛛に取り囲まれ動きがとれない!漂白者の目が生き残った唯一のアラクネ、私のアラクネを見た。「とくいてん・・・」僕はリヴィングアラクネに指示を出す。蜘蛛は白い装甲を引きちぎった。突如、漂白者の体が発光する。その異質な知性が覚悟を決めたのを感じ取った。

  


漂白者が爆発した。リヴィングアラクネの数体を巻き込んで未来からやってきた白いアームヘッドは完全に姿を消した。「やったか?」バードヘッドが固唾を呑んだ。あっけなさすぎる。私はあのアームヘッドがそう簡単に倒されるだろうか?その疑念が私を救った。後ろからの殺意!

  


後ろからは消滅したはずの漂白者!「なぜだ倒したはず!」バードヘッドが叫んだ!倒していなかった?そうじゃない?奴は”消滅”したのだ!現れたのは過去の漂白者。つまりすでにこいつは倒される宿命にある。だがそれゆえに倒すことができない!すでに消滅が確定するゆえにそれまでは滅ぶことがない!

  


アラクネは後ろに反転し漂白者に突進する!自らの奇襲に気づくと予想しなかった漂白者は横転!「あいつはもう倒せない」「どういうことだ!ノーバディ!」奴は私の特異点の力を滅ぼすために身を滅ぼした。もはや倒すことのできない不死の怪物に打つ手はない。「蜘蛛でナントカならないのか!?」

  


リヴィングアラクネは多くがやられてしまっている。そのうえ漂白者は無敵。「打つ手がなしか・・・わかった」バードヘッドのヴァンデミエールが一歩前に出た。「助けてもらったからな」「?」「俺に任せろ。逃げろノーバディ」「ヤツの狙いは僕だぞバードヘッド!無駄なことは止せ!」

  


漂白者はアラクネの前に立つアームヘッドを無視して僕のアラクネに襲いかかる!「どこを狙ってやがる!」バードヘッドがニーブレードを漂白者に突き立てる!「な!?」致命傷のコクピット狙いがそらされる!漂白者は確定した死の未来によって因果のパワーで守られ二度死ぬことはないのだ!

  

「ありがとう」バードヘッドは僕を守る気でいてくれた。だが漂白者が滅ぶことはない以上、それは無駄なのだ。奴の執念を買ってやろう。特異点である僕を倒せば奴も報われよう。そうすれば僕を苦しめた魂の悲鳴も消える。そうわかっていた。魂の悲鳴を消すのには僕が消えればいいのだ。

  


「そいつは特異点じゃないんだぞ」突如声がした。「!?」赤い車が歪みとともに現れ漂白者に向かって突進!「スピード違反だぞ!」車の助手席に座る金髪の女性が運転手に向かってどなる。「やっと見つけたぞ、いや見つけれたぞ」「あなたは?」「俺はムスタング。過去の精算に来た」

  


赤い車が変形!炎の剣を突き立てる!漂白者の因果バリアが・・・効かない!炎の剣はそのまま漂白者を貫いた!「特異点!特異点!」燃え盛る漂白者は再び爆発を試み・・・。

  


・・・起き上がってみると隣にはノーバディが寝ていた。「・・・パーフェクト?どうした?」しかしすぐに僕は異常事態に気づく。実体が自分にあるのだ。僕はノーバディの別人格に過ぎなかったはず?「魂の悲鳴が消えた気分はどうなんだぞ?」妙な格好の少女が突如話しかけてきた。

  


そうだ。魂の悲鳴が聞こえない。「当然だぞ、もう特異点のパワーの一部もダウナーズの力もない」「・・・この体は?」「過去のお詫びのプレゼントだぞ」「・・・終わったのか?」「まだだぞ、リズの創りだした特異点はまだ禍根を残している」「だがお前たちはも自由にしていい」金髪の女性だ。

  


「あとは私とムスタングに任せろ」「あの・・・いったいなにが・・・?」「タイムスリップ教団だぞ、奴らの全時間征服の野望と俺達は戦っているぞ」?「いくぞムスタング」

  


こうして二人はさり私達の戦いは終わった。バードヘッドとは彼がゴレンに行ったきりあっていない。魂の悲鳴が聞こえることはもう二度となかった。

  


「ソウルスクリーム」


終わり

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ソウルスクリーム みぐだしょ @yosidagumi2000

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