第2話 視界に入るエロ問題。

「なぁ俺は思うんだよ。あの神崎さんに彼氏が居ないわけないってさ」

「奇遇だね悠人くん、僕もそう思っていたよ」

いつも通りの男子トークが始まる。

「もし彼氏がいないなら、これはきっと俺に神崎さんを手に入れろという神様がくれたチャンスなんだと思うんだ。どう思う貴洋」

「奇遇だね悠人くん、でもそれは少し違うかな」

「何がおかしい?」

「神崎さんは包容力がある人が好きって言ってたんだ。そんな人僕しかいないだろ?」

「それはお前のちんこの話じゃねぇか」

「それは包茎だよ」

「んなことはどうでもいい。そんな話どっから聞いた?」

「盗み聞きだよ。ガールズトークは遮音材が0.1ミリのサガ○オリジナルなんだ」

「これから包茎忍者って呼んでいいか」

「忍者なら包茎でも構わないさ」

体育館の中でしっかりと下ネタを炸裂させる悠人と貴洋。

「雄太、お前神崎さんと仲良いよな?彼氏とかいるのか?」

「今彼氏がいるかは知らんが、1年の時はいた気がする」

「オーマイガそれじゃもう遅いじゃねぇか」

「何が遅いんだ?」

「雄太くんそんなのもわからないのかい?君、オマルから人生やり直したほうがいいよ」

「何の話なんだ」

「膜がねぇんだよ!初めての1番大切な!」

「そういうことか」

「処○膜っていうのはな、童貞にとっていわば砂漠の中のオアシスなんだよ!前戯の手順もわからない童貞を救うのは前戯もされたことない処○なんだ!あたり一面砂だらけの世界を湧き出る水場が童貞を救うんだ。」

「そうだったのか、しらなかった。」

童貞にとって相手が処○であることが必要不可欠らしい。

「どうやら神崎さんは処○じゃないらしいな忍者。これからどうする?」

「アワ!アワワワワ!」

「やばい雄太!忍者が興奮している!」

貴洋は興奮するとカタカナ語の外国人になってしまうのだ。

「悠人!貴洋のスイッチはなんだ!?トリガーはなんだ!?」

「おそらく、3組の松永さんの脚だ……」

「なぜだ!?松永さんは言わずと知れた美脚だ!それは貴洋も知っているはず!どうしていま興奮している!?」

「みろ雄太……松永さんの脚を、、」

「なんだとッ!!」

「こいつはヤベェぞ!ただでさえエロい松永さんの脚に日焼け止めクリームが塗ってある。その日焼け止めクリームのおかげでテカテカしてやがる!それが貴洋のスイッチだ!!」

「どうすればいいんだ!松永さんの脚に日焼け止めクリームなんて!ただでさえ強い格闘家兄弟の兄・朝倉○来がスタンド使いになったようなもんだぜこいつはぁ!」

「雄太、そんな甘ったるいもんじゃあねぇ、あれは矢を手にした松永ビューティエロエロレッグエクスペリエンスだ!」

「テカテカサワリタイ!エクスペリエンスサレタイ!」

どうするこの状況、貴洋をこの状態にしておくといずれ鼻血による大量出血と包茎ち○こによる大量オーガズム射○で皮が膨らみ外に出れない精○が尿道を逆流しキ○玉がダメになる!

「悠人!時間がない、松永さんをどうにかして体育館の外に連れ出すんだ!」

「それは無茶だ!俺にも付くモン付いてる!さっきから”セマイヨ!キツイヨ!”って嘆いてる!もしそれを松永さんに見られてみろ、見られるだけならいい!罵倒なんかされてみろ!」

「罵倒されたら……どうなるんだ?」

「俺の付いてるモンから出るモンがでる。」

「く○モンから○汁ブシャー?」

「色々と違うがそんなもんだ」

となると残りは俺だけなのか。

どうする、どうやって助ける。

「起立!」

「ン⁉︎」「ハッ!?」「フニャー」

「礼!」

『ありがとうございました!!!!』

ちょうどその時終業式が終わり、みんなが教室へ戻り始めた。

「雄太!松永さんが帰っていくぞ!」

「あれ?僕何してたんだっけ」

松永さんがいなくなり、貴洋のカタカナモードが治る。

「はぁ、よかったよかった」

俺は疲れがどっと抜けていった。

そう男子高校生はいつも視界の中のエロと戦っているんだ。

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