高校二年生の夏休み、主人公は、図書館で勉強漬けの日々を送っていた。
そんな主人公が、同じく図書館を訪れていた同級生のヒロインと、偶然か必然かわからないまま出会う。
ここから、物語は動き始めた。
頑なに勉強のためと言い張る主人公は、奔放に振る舞うヒロインに対しても鷹揚な態度で接していた。
ヒロインに、どこか懐かしさを感じながら……。
そんな主人公に、ヒロインは勉強する理由を聞きたがった。
その理由を知り、ヒロインは非情な言葉で応酬する。
『――自我を持った操り人形みたい』……と。
しかし、主人公が言い負かされ、答えに窮した時、
『大切なモノを、一緒に見つけたいと思わない?』……と。
ここから、主人公の胸に、幼き頃の想いがよみがえり思いだされていく。
助けてあげたかったヒロインに、今、この時、助けられようとしている。
これは、甘酸っぱい青春が、ここから始まるんだと思わせてくれる、素敵な出逢いの物語である。