三章 9

 七月七日、富士山滞在三日目にして旅行最終日の朝。携帯電話の充電が切れてしまったことにより正確な時間は分からないが、六時半になったか、なっていないかだと思う。

 そんな少し早い時間で、まだひと気の殆ど無い温泉街を、俺は二日目に訪れた蕎麦屋「木花」から甘味処「ダイダラ」とゲームセンター「芋尾樽」を歩き巡って、今日に到るまでを思い返した。そして温泉街に流れる大きな川に架かる橋の東側中央付近まで戻ってきた所で、回想は終わる。橋からは右を向けば駅のある街が辛うじて見え、左を向けば富士山がしっかりと見える。ただ、結局のところ、俺が見たいものは見えないままだった。

 一昨日、霧海さんから聞き。昨日、霧海さんと確信に迫ったと思えば霧散した魔法の正体。それが分かれば昨日から樹海に入ったきり行方知れずの女の子、彩音ちゃんを見つけられる可能性も出てくる。もちろん既に捜索は始まっているだろうから、俺が探す必要は無いのかもしれないが…。

 まぁ、だとしても、足踏みしているだけじゃ進まない。昨晩、その事をよく理解した。踏み出せば進む、だから俺は樹海へと足を向けた。

「旅館に戻らないんですか?」

 それは突然で、相変わらず俺は不意のことに驚いてしまう。咄嗟の事で止まった呼吸を再開させつつ振り返って言った。

「おはよう、霧海さん」

「おはようございます、品里さん」

 挨拶を交わす。それから呆れ声で訊いた。

「どこからつけてたんだ?」

「旅館からです。良く眠れず早くに目が覚めたので温泉に入ろうかと思ったんです。湯に浸かる事が大切だとしみじみ感じたので。それで一階に下りたら、丁度外へ出て行く品里さんの背中が見えて、何となく追いかけました。もちろんすぐに声をかけようとしたんですよ?ただ、考え事をしてるみたいだったので、邪魔しちゃいけないと、後をつける形に」

 それで帽子を被っていないのかと納得し、訊き方が悪かったと反省した。

 責めるつもりは無いので、「気にしなくていい」と先手を打って、

「それよりも、歩きながらでもいいか?」

 さらにそう提案する。

 すぐに頷きで返され、了承も得られたようなので改めて樹海へと川沿いの道を歩み始めた。程なくして横に並んだ霧海さんが口を開く。

「訊かないんですか?昨日の夜、追い出した理由を」

 それは昨日の夜、部屋を出た時点で大体の推測は出来ていた。わざわざ訊いては悪いと思ったから、その事を話題にする気はなかったのだ。

 罪悪感だろうか?そう言ってきたということは…。なら、訊いてあげるべきなんだろうが、俺の悪い癖が出た。

「訊かなくても分かるからな。泣きたかったんだろう?あの部屋は防音だから、幾ら泣いても外へは聞こえない。でも、部屋の中は別だ。流石に押入れの襖は薄すぎる」

 そして泣くだけでは済まなかった時を考慮しての事だった。そういうことだろう。

「流石ですね。でも、どうして泣いていたって分かったんですか?起きて顔を洗ったときに鏡を見ましたけど、痕跡になるものは無かったと思います」

 そうは言いつつも気になるのか霧海さんは背伸びをして辺りを見まわし、鏡になりそうな物を探している。その姿は元々背が高いこともあり、いつだかテレビで見た、辺りを警戒するプレーリードッグのようで、どこか幼さを感じさせた。

「大丈夫、痕跡は残ってない」

 表情が緩んでしまわないように注意しながら、そう言った。

「だとしたら、尚更どうして分かったんですか?」

 と、詰め寄られる形で聞き返される。

 本心を言ってしまえば、出来る事ならあまり話したくはない。だが、既に霧海さんが泣いていたという確認が取れてしてしまった以上、先送りにしたところで次々とドミノ倒しに事実を突きつけられるだけだろう。だとすれば、早くに荷物は降ろしてしまった方が楽かと思い。そうだな、と俺は説明を始めた。

「霧海さんはプラスの感情とマイナスの感情で違いがある。前者は口数が多く、後者は口数が少ないんだ。そこから昨日の夜、口数が減った理由を考えた。マイナスの感情、怒りか悲しみか。俺は後者だと思った。では、何を悲しんだのか?それは、彩音ちゃんの父親の死をだよ」

 隣を歩いていた霧海さんの自然と振られていた腕の動きが一瞬止まった。どうやらここまでは当たっているらしい。実を言えば、間違っていたほうが良かった。この時点で否定をされなければ、これから話す事の結末に殆ど変化は無いのだ。

 それでも俺は誰も幸せになれない推論の続きを言葉にして送り出した。

「正確にはまだ余命宣告を受けて、治療または延命をしている段階だろう。予兆もいくつかあった。その中で霧海さんのマイナスの感情が何なのか考える切り口になったのは、昨日彩音ちゃんと会った時の霧海さんの言葉だ」

「私、何か変なこと言いました?」

 その問いに俺は首を横に振って答える。

「いや、変な事は言ってない。ただ、『そっか、じゃあ大事にしないとね』。これだけだったら俺も気にはしなかっただろう。けど、手前のやり取りを聞いていたから違和感を覚え、記憶に残った。やり取りはこうだったはずだ。

 霧海さんが、髪飾りは母親に買ってもらったのか?と訊いたら、彩音ちゃんは父親に買ってもらったと答えた。そしてさっきの言葉が返される。母親か父親か、買ってもらった人によって物の価値は変動しない。なのに霧海さんは、じゃあ、と言ったんだ」

 なるほど、と、呟く声が聞こえ、一旦区切った。つばを飲み込んで再開する。

「そして彩音ちゃんの父親が登場する。その姿は線が細く頼りない印象を抱かせた父親だ。故に彩音ちゃんが居なくなったと聞いたとき、俺は誘拐を疑った。だが、結果として違う事が分かった。

 でも、だ。別の視点、霧海さんが悲しみ、じゃあ、と言った意味を含めた視点から見たとき、彩音ちゃんの父親の姿は違うものだった。痩せ細った身体は病気の治療または延命治療の結果だろう。その父親とは本来、土曜日に合流できる予定だった。出来なくなった理由は分からない。ただ、最初に彩音ちゃんと旅館のロビーで話したとき母親が電話をしていたのは、そのことだろうな、と。

 いくら重要な電話でも、仲が良いからと言って初対面の人間に子供を預けてまで普通は電話をしない。なら、そうしなければいけない理由がある。それは子供に万が一にも聴かれたくない内容の電話、つまり父親の事を話していたんだろう。

 そして父親が入院していたのは、たぶん駅のある街の病院だ。理由は彩音ちゃんが旅館「四季」に何回か泊まっているからだ」

「どうしてそう思うんですか?」

 その声は少し弱々しく聞こえる。ちらりと目だけを動かして隣を窺うと、霧海さんは上を向いて歩いていた。

 俺はその理由を考えつつも、ゆっくりと先を続けた。

「彩音ちゃんと最初に話したとき、旅館で食べた煮物が美味しかったと言っていただろう?でも、月浜さんに訊いたら同じ料理を出さないように一週間区切りで献立を作ってると言っていた。だとすれば、一昨日の夕飯に彩音ちゃんが言っていた煮物が並んだ時点で、彩音ちゃんは一週間以上の滞在か、旅館「四季」に泊まるのが二回目以降かのどちらかになるというわけだ。そしたら後は簡単だ。現地で合流する理由は離れて暮らしているからで、離れて暮らす理由は治療または延命の為に入院しているから、そしてそれは彩音ちゃんが何度も富士山を訪れている事から富士山近くの病院だろうとわかる。そういうことだ」

 言い終えた。前を向いたままで俺は隣を歩く霧海さんからの返答を待つ。そして十歩で沈黙は破られた。

「本当に…本当に何でも分かるんですね」

 そんな霧海さんの言葉に俺は苦笑するしかなかった。なにせ美咲以上に見聞きしているにもかかわらず、美咲には分かった魔法の正体が未だに分からないのだ。それで「何でも」とは、美咲はもちろんだが、純也にも笑われる。

 想像力と応用力が足りんな、と。それに、

「俺は霧海さんがひとりになりたい理由から辿って、ようやく分かったんだ。じゃあ、とあの時点で言った霧海さんのほうが、名探偵の才がある」

 と、俺がそう言うと、霧海さんは首を横に振って否定した。

「私の場合は品里さんほど確信と言うものは持ってなかったんです。ただ、自分が経験した状況に少しだけ似ていたから、何となくそうかな?と思っただけで」

 そこで一度、言葉が区切られる。だが、俺は先を急かす事はせず、黙って続きを待った。なにせ樹海に辿り着くまでには時間が掛かる。今日はまだ始まったばかりだ。今から焦る必要は無いだろう。それにある程度は霧海さんの言った言葉から察する事ができたからだ。

 橋が見えてくる。先ほど渡ったものとは違って、車一台が通れるくらいの幅しかない細い橋だった。その橋の前を通り過ぎて川沿いの道が少し狭くなった所で、ようやく霧海さんが言葉の続きを紡ぎ始める。

「私が九歳の時です。お母さんが死にました」

 俺の予想した範囲内だったので驚きは少なかった。相槌を打つ事を忘れず聴きに徹する。

「夜中の三時ごろだったと思います。ぐっすり寝ているところを突然お父さんに起こされました。前の日が運動会だったので疲れてて、本当はそのまま寝ていたかったんですが、パジャマのままコートを着せられて車に乗せられたんです。うとうとと舟を漕ぎながら酷く左右に揺れる車に乗って、「どこへ行くんだろう?」そんな事を考えていたと思います。

 車を降りると病院の前でした。夜中で明かりの少ない廊下をお父さんに連れられ走りました。そして電気の点いた個室に入ったんです。そこには知ってる人や知らない人が居ました。それとよく分からない機械に囲まれてベッドで眠るお母さんも。

 最初は何が起きているのか分からなかった。九歳の私は人が死ぬ事を知っています。いつか死ぬ事への恐怖も感じてました。でも、お母さんが死ぬような病気だとは知らなかった。

 今思えば品里さんの言ったような予兆と思える事はいくつかあったんです。お父さんが仕事から帰ってくるのが早いだとか、家族での旅行が続いていただとか、お母さんが体調をよく崩すようになっていたとか色々と。でも、笑顔が絶えることは無かったし、家族として一番幸せな時間が流れていたと思います」

 そこで霧海さんの言葉が途切れ、歩みも止まった。

 俺は三歩前に出たところでそれに気づき、足を止めて振り返る。すると霧海さんは軽く俯いて服の袖で目元を拭っていた。

「少し休憩しよう」

 そう言って俺は、川へ落ちないよう設置された柵に両腕を置いて体重を乗せると、二、三メートルくらい下の川面に視線を落とした。大きな岩が無く、この辺りの傾斜が緩やかな為か、流れはそれほど速くないように見える。そのお陰で時々、魚が泳いでる姿を確認できた。対岸の柵に大きく「魚に餌をやらない」と書かれているのは、水質汚染を防ぐためだろう。あまり気が緩むと手首に絡めているレジ袋と布袋を落としかねないので、しっかりと持ち手も握りこんだ。

「すみません、立ち止まってしまって」

「気にするな。焦る気持ちはあるが、急ぐ理由は無いんだ」

 俺とは違い両手を柵に置いて、謝罪の言葉と共にこちらへ視線をくれる霧海さんにそう返す。それに二人並んで歩いた距離は大して長くは無いが、旅館からだとそれなりに歩いているのだ。ここらで休憩を挟んだほうがお互い良いだろう。

「それで、彩音ちゃんの両親に確認は取ったのか?」

 念のため訊いておく。また確認する事を怠ったと、美咲に呆れられるのもどうかと思うからだ。

 霧海さんは少し肩を落として答えてくれた。

「はい、昨日品里さんとの電話の後に訊きました。そしたら、良く分かったね。そう言われて、彩音ちゃんには内緒にしておいてほしいとお願いもされました」

 その返答に、「そうか」と返事をした口から、勝手にため息が漏れる。推論が立つくらいだ。予測は出来ていたし、覚悟もしていた。ましてや霧海さんの反応からも明らかだった。なのに、それでも。と、首が横に振られる事を期待していたらしい。

 甘えた考えだな。と思いつつ、再度、川面に視線を落として、別で感じた事を訊いた。

「迷ってるのか?」

 言ったタイミングで魚が跳ねる。間を置かず霧海さんは力無く「はい」と答え、そして続けた。

「私は確かにお母さんと幸せな時間を過ごせたと思います。けど、知らなかったからこそ、友達と遊ぶ為に時間を割いてしまった。その事を後悔もしています。…彩音ちゃんは両親が離れて暮らしているから離婚するかもって言ってました。後悔してほしくないんです。だから、知らないでいることが幸せなのか、無理にでも伝えたほうが正しいのか」

 そこまで言うと霧海さんは口を閉ざしてしまった。

 問いかけ、じゃないだろう。故に俺が答える必要は無いはずだ。時々吹く風を感じて、川の流れと魚の動きにでも焦点を合わせて待てば良い。そう思っていたが、やけに葉山美咲と公園で話した時とダブるのだ。

 言える事が無いわけじゃない。でも、これは余計なお世話と言うやつではないか?とも考えてしまう。俺が言わなくても虐めや偏見の火種になるからと呼び方を正そうとした霧海さんなら分かっているんじゃないか、と。

 いや、それは甘えた考え方だ。と、首を横に振る。

 期待してるのと同じだ。対策にやりすぎは無い。言える事があるなら言っておくべきだ。そう考え直し霧海さんの方を向いて、少なくとも。と、口を開いた。

「少なくとも、後者は正解ではないだろうな。伝えるなら一度、彩音ちゃんの両親に理由を話してからのほうが良い。霧海さんが後悔を重ねない為にもな」

 声に反応してか霧海さんは顔を上げこちらを向いた。俺は表情を緩めて続ける。

「他人の為に悩めない人間がいくら集まろうと烏合の衆、社会とは到底呼べない代物だ。そう言った意味で、誰かの為に悩めるのは良い事だと俺は思う。もちろんその人の為を思うなら、みんなで悩むべきだろうがな」

 聴いていた霧海さんが頷く。そして、「そうですよね…本当にそうですよね」と、もう一度頷き、笑みを浮かべた。

 さて、と言って、歩き出そうとしたときだった。

「そういえば、さっきから気になっていたんですが、それなんですか?」

 と、右手に持っている布袋とレジ袋を指差し訊かれる。

「あぁこれか…布袋の方が寝袋で、レジ袋の方は昨日旅館の売店で買ったプラスチック粘土を使って作ったライオンだ」

 言いつつ袋から取り出して見せる。改めて明るいところで見てみても、よく出来ていると言えた。これが一時間ほどで完成したとは、まさに大人の力恐るべしと言ったところか。

 そんなことだとは知らない霧海さんは手に取ると、凄いですね。とか、迫力がありますね。とか、好き勝手に褒めちぎっていた。ただ、その殆どが先生たちの悪乗りで、筋肉や毛並みなどを付け足した結果ここまでのクオリティになったのであって、俺が当初考えていたのはデフォルメされたライオンだったのだ。故に褒められている気がしなかった。

 霧海さんはそっとライオンを袋へと戻しながら言う。

「彩音ちゃん、きっと喜んでくれますよ」

 作られた理由だけは分かってもらえてよかったと思い、

「そうだと良いんだがな」

 俺はそう応え、改めて歩き出した。

 踏み出してすぐだ。そういえば、と今度は俺から霧海さんに対して訊いた。

「霧海さんの両親って再婚したのか?」

「え?あ、はい。言ってませんでしたっけ?」

 と、首を傾げつつ返される。

「聞いてないな」

 間を置かずに前を向いて、そう返事をした。

 霧海さんは、そうでしたっけ?と呟いてから教えてくれる。

「十年前、お母さんが死んでから二年も経ってないのにお父さんが再婚することになったんです。私も一度は良いと言いました。でも、結婚式が始まる前に、やっぱり嫌だ!ってお父さんと喧嘩して、それで樹海に」

 それでか、と、俺は納得する。昨日のバスの中で、樹海に隠れる程の喧嘩の理由ってなんだ?と疑問に感じてはいた。だが、魔法の正体には関係ないだろうと訊かなかったのだ。

「でも、言ってなかったのに、どうして分かったんですか?」

 疑問が飛んでくる。俺は気づいていないのか?と思いながらも、「あぁ、それか」と答えた。

「父親、母親、兄、それぞれの呼び方だよ。父親だけお父さんで後は、兄、そして母だった。だからだ」

「あれ?私、母なんて言いました?」

「言ってたよ、行きの電車の中でな」

 言いつつ、それにしても。と、話題を変える。

「再婚なんてな。俺には出来ない」

「そう思いますよね」

 と、すぐに言葉が返ってくるが、俺は首を横に振って言った。

「いや、たぶん、霧海さんの理由と、俺の理由は別のものだろうな」

 霧海さんは首をかしげる。

「一回でも嫌なのに、結婚式をそう何度もやりたくないんだ。お互いの家族と友人、知人を相手に、仲が良いことを見せ付けて幸せだと、俺は到底思えない」

 だけど、結婚式というものがこれだけ広く親しまれているという事は、世間一般的に幸福。そういう認識なんだろう。そして霧海さんもそんな人達と同じだった。

「女の子はドレスに憧れるんです。それに思い出も作れます」

 確かに女性はウェディングドレスを着たいか。と、頷く。ただ、俺は現実を教える事も忘れない。

「誓いの言葉にキス…した所で浮気に離婚。誓いの意味が無い」

「夢が無いです」

 そう呆れられる。だが、あぁでも、と何かを思い出したらしく霧海さんは言葉を続けた。

「そういえば、兄も似たようなこと言ってました。見世物じゃないだろ、って」

「へぇ、それは気が合いそうな…」

 人だったんだな。と、言いかけで、足が動きを止める。代わりに断片同士が勝手に集まりカチリと合った。

「どうしたんですか?」

 と、声を掛けられる。

「話がある。ただ、その前にやる事があるんだ。手伝ってくれ」

「何をですか?」

「彩音ちゃんを迎えに行くのを、だ」

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