一章 状況の開始と、その選択
人間ってのは色々な形をした喪失感ってやつを経験し、記憶に記録として保存して、他人にも自分にも優しくなっていける生き物だ。
時々優しくはなれず臆病になってしまう人もいる。そんな人を見かけたら手を差し伸べてあげてくれ。ただ、間違っても立ち上がらせようとはしないことだ。
そして、もし自分がそうなったのなら待つといい。たぶん、きっと、もしかしたら何かの偶然で、どうにかなるかもしれない。
そんなことをいつだか言っていた悪友であり親友の杉村純也が消えてから約半年が過ぎ、それが俺の日常になりつつある事への焦りを他所に、変化の乏しい朝を迎えた。
時刻は八時過ぎ。よく眠れたので、身体の調子は申し分ない。ベッドから足を下ろし立ち上がると、流しまで眠気を感じさせない足取りで向かい、顔を洗う。それを寝巻きで拭いた後、カーテンの隙間に視線をやって今日の天気を確認した。陽光が微かに差し込んでおり、雨音は聴こえてこない。となると昨日見た予報通りなら、本日は晴天なり、だ。
朝食にはドライフルーツが入った徳用シリアルをお椀にザッと開けて用意する。それを二杯分、何もかけずによく噛んで食べ、いつもと変わらない朝食を済ませた。それから歯を磨き、昼飯用のおにぎりをせっせと握ると、寝巻きから着替えて髭をそり、仕事用のカバンにしっかり冷ました昼飯入りの保冷バッグを詰めて、家を出る。その頃には起きてから約一時間が経っていた。
今から向かう駅前の商店街への道のりは、既に通勤時間帯を過ぎていることもあり、人通りが殆ど無く、考え事をするには丁度いい環境だった。
純也が居なくなって、喪失感であろうものを経験した俺は、結局のところ臆病にはならなかったが、優しくなれてるのかも今のところはわからないでいる。
逆にわかった事と言えば、純也という人間が消えたこと。それは俺をのぞく、俺が調べられる範囲での純也の知人全ての記憶からも消えたこと。純也が写る写真はもちろん、描いたものや作ったもの、そして純也の所持品と純也からの贈り物の消失だ。
その中で俺が最初に気づいたのは目覚まし時計だった。その目覚まし時計はゲームを買ったときに特典として付いてきたとかで、女の子のキャラクターがランダムに色んな台詞を喋り起こしてくれると言う物で、それが面白いと純也が置いていったのだ。それ以来、俺の目覚めを毎朝促してくれていた。
居酒屋で話した次の日、鳴らなかった目覚まし時計が消えていることに気がつかず、普段通りに起きて会社へ向かった。その時はベッドの裏かどこかに落ちて止まったか、運悪く電池が切れたか、外れたかしたのだろうと考えて、特に気には留めなかったのだ。
三日後、ようやく目覚まし時計がなくなっていることに気がついて、思い出せる限りの記憶をたどってみた。その結果、目覚ましが鳴ったのを覚えているのは、純也と会った日の朝が最後だということだった。
それから何の連絡も無く純也と会ってから一週間が経ち、メールを出しても宛て先不明。電話にしても「お掛けになった電話は現在使われてない」と機械的な女性の声で言われ、どうしたものかと考えた末に、随分と久しぶりだったがこちらから純也の住む高層マンションを訪ねることにしたのだ。
そしたらだ。そこには既に別の人が住んでおり。その人が言うには「ここに住み始めて十年くらい」だとか、「杉村純也なる人物は知らない」だとか、質問を重ねるたびに荒くなっていく語気に俺は一度身を引くしかなく。記憶違いかと思い周辺の階と両隣の部屋番号の住人たちにも同じように尋ねたが、基本的には最初に尋ねた部屋での返答と内容は殆ど変わらなかった。
どうしたものかと再度考えをめぐらせ、近くに間違えそうなマンションがないかと探してみたが、その高層マンションの近くには他に高層と呼べるようなマンションは建っておらず、建物自体を間違えた可能性はかなり低いと思えた。
ならば、と、今度は休日を使い。時には有休まで使って純也の知人、勤め先、実家と回って、結局わかったのは最初にあげた四つだけで、それら以外のことは何も分からないまま、約半年という時間だけが過ぎたのだった。
そしてゴールデンウィークも終わり、学生たちが五月病とやらにやる気を蝕まれているだろう今、俺はフリーターになっていた。人間、半年もあればここまで堕落できるのかと初めは少し驚いたくらいだ。
ようやく、と言えるほど歩いてはいないが、少し広めの道路を渡り、目的地のある商店街のゲートを潜る。すると人通りが僅かに増加した。と、言っても二、三人だけだが。
また、十時前だということもあり、殆どのお店は準備中かシャッターすら開いてない。故に人通りの少なさと相まって、まるで昨日テレビで見たような、地方の商店が軒並み閉店に追い込まれた末に出来上がったシャッター通りで。こう意識してみると朝の商店街は寂しいものだった。
ただ、それは今だけの事。夕方にもなれば人が何処から湧いて出たのか訊ねたくなるくらいごった返すのだから、本物のシャッター通りには当分ならないだろう。
突然、金属が叩かれる音がした。それはカンッカンッカンッと、一定のリズムを刻んでいて、俺はその音に歩きながら耳を澄ませる。
この商店街は端から駅まででも四百メートルくらいはある。更に踏み切りを挟んで向こう側も合わせるとかなりの長さになる。そんな商店街だからか一年通してどこかしらで工事をしていたり、何か建物を建てていたりと、所々うるさかったりするのだが、まぁ商店街の安全や発展を考えたら良いことなんだろうと、最近では気にならないようになった。
ふと工事現場独特の音を聴いてか、それほど遠くない記憶が蘇る。そう言えばフリーターになって最初に選んだのは建築現場での仕事だったな、と。
建築現場での仕事は、今までと真逆の環境が思考に影響をもたらす事への期待と、それなりの自信があった体力面での貢献を加味して選んだものだったのだが。バイトで入って数日経ち、仕事中に純也の行方について別の視点からアプローチ出来ないかと考えをめぐらせていたら、危うく同僚と共に足場から落ちるところだった。その時、現場監督に言われた言葉に気づかされた。
「遊びじゃねぇんだぞ?わかってるか?帰るか?」
集中してなければ、まともに進まない仕事が出来なくなって、勤めていた会社を辞めた。別に会社が悪かったわけではない。「少し休暇を出そうか?」とも言ってくれた。すごく良い会社で、だからこそ辞める事にしたのだ。写真の事とはわけが違う。すぐにどうにかなる問題じゃないと分かりきっていた。
フリーターになった理由を失念していたとそう思う。数少ない断片を組み合わせることに必死になりすぎて、色々な事が疎かになっていた。
無責任にはなれない。もう俺は大人だ。だから、あっさりと決断できた。
「すいません、帰ります」
このままここにいたら下手をすれば死人がでる。適材適所というやつだ。それからは、今の自分でも出来る仕事を探すことに専念した。
いくつかのバイトを転々とした後で、高校時代によく純也と一緒に通っていた学校近くのゲームセンターがバイト募集しているのを目にしたので、久しぶりによく話しの合った店長に会うついでにと、事情を軽く説明してみることにしたのだ。
予想通りと言ってしまうと諦めてしまっているようで嫌だが、店長は純也のことを覚えてはいなかった。ただ、履歴書を軽く流し見して、「こういう名前だったのか…良いんじゃないか」と言って、雇ってもらえることになったのはプラスだっただろう。その時の店長がやけに嬉しそうな顔をしたのが少し引っかかったが、単純に遊ぶ相手が増えたことが嬉しかっただけかもしれない、と。最近はそう思う。
ゲームセンターで働き始めてから色々と変化があった。まず貯金を切り崩すのにも限界があるので引っ越すことにした。住んでる場所からゲームセンターまで電車で何駅か距離があったし、勤務先の近くで家賃の安いアパートの二階が、ちょうど一室だけ空いているのを見つけたのだ。そこが今俺の住んでいる場所であり、目の前にしているゲームセンター若肉が現在の職場だった。
若い肉と書いて「じゃくにく」。そう読ませるゲームセンターは、まだ九時半を過ぎてないのでシャッターが閉まっており、中の様子は窺えない。俺はいつもどうり入り口横の店長が住んでいる二階へと続く階段をスルーして、隣の店との間に出来た一メートルも無いくらいの隙間から裏口に回り、そこから建物の中へ入る。
裏から入ったそこは通路になっていて、通路の奥には倉庫があり基本的にイベント用の衣装やら小道具が収納されているらしいが、普段から鍵がかかっているのでイベントの準備でない限り、誰も入ることはないと言われていた。
そしてその手前にバックルームへのドアがあって、軽くノックをしてみて返事がないことを確認した後でドアを開ける。
バックルームは入って正面に机が置かれており、その上に店内を映し出す監視カメラのモニターが六枚ほど備え付けられている。机の隣にはロッカーが、その横に普段は掃除用のバケツとモップが二本置いてある筈だが、今は無い。誰かが先に持ち出したのだろう。まぁこれだけでも部屋が狭く感じられるが、それだけで終わらないのがこの店の凄いところである。
更衣室が無いのだ。なので、バックルームの天井から中が透けないような分厚いカーテンが吊り下げられていて、それを使って部屋を畳み一畳分くらいのスペースだけ区切ることにより、簡易の更衣室を作ることが出来るようになっていた。
それが今、バックルームから店内へと出る為の扉がある正面、部屋の隅に出来上がっている。尚且つカーテンが少し揺れているので、見える範囲には誰も居ないように思えるが、そこに女性の先客が居るのだろう。
ただでさえ狭い部屋はカーテンによって切り取られることでより狭い部屋になってしまうが、女性だけトイレで着替えろとは言えないし、男性陣も着替えの度に部屋から出るのは何かと面倒なので、双方から文句は出ていない。何より店長が女性という点を考慮すれば、男性陣から文句は出る筈の無いものだった。
服を脱ぎ、肌着一枚だけになったところでロッカーから店の制服を取り出して、それに腕を通しつつ、着ていた服をカバンに詰め込む。昼飯のおにぎりが少し潰れるかもしれないが気にはしない。仮にそうしなかったとしても、おにぎりの形に大した差異は無いだろうからだ。
ロッカーを閉め、身だしなみ確認の為、机に置かれた鏡へ身体を向ける。髪、襟と上から下へチェックをしていく中、ふと鏡の横に書きかけのシフト表が視界に入った。
このゲームセンターで働いてる人間は店長を含めて十一人いる。それぞれが昼と夜のシフトに分かれており週四日から五日ほど働いていた。
十一人という事で、サッカーチームを作ろうと思えば作れる人数だったりするのだが、男女比が八の三で女性が圧倒的に少ないのだ。それなのになのか、それ故になのかは分からないが、女性陣の方が何かと優遇されていて発言力も強い。更衣室がカーテン一枚でも盗撮などが起きない一番の理由はこれなんだろうと俺は思っている。
まぁ正しいことに権力を行使する分には誰も文句は言わない。俺が会社勤めだった頃、上司に言われたことだったが、まさかフリーターになって実感することになるとは。純也が居たら話しのネタにでもしていたことだろうな。
さてと制服への着替えも終わったので書きかけではないロッカー横に貼られたシフト表を見て、今日のメンバーを確認してから開店準備に取り掛かるために店内へと出る。
店内は店の入り口にクレーンゲーム八台、店の奥に行くにつれて協力プレイの出来るガンシューティングやシューティングゲームの筐体が置いてあり。対戦ゲームや一人用の音ゲーの筐体は、バックルームへの扉より店内奥側にあるトイレへの通路の前を通り過ぎた先、どん詰まりのスペースに置いてあった。
一応、色々な年齢層が楽しめるゲームセンターになってはいるが、配置の関係上、対戦ゲームや音ゲーを遊ぶには少し勇気が必要だと思う。ただそこは、どこのゲームセンターもだいたい同じような配置なので慣れるしかないのも事実ではあるのだが。
あとクレーンゲームの中身は覚えていないが、俺と純也がよく遊んでいた対戦ゲームは今も変わらず置いてあった。確認してみればそれ以外にも音ゲーにガンシューティング、縦スクロールシューティングゲームに横スクロールシューティングゲームまでもが同じもので、その事に驚いたのも既に懐かしい。
まだ一ヶ月くらいしか働いていないのに懐かしいとは、もうじき二十四歳の自分にも別れを告げる事になるので、歳をとったということなのかもしれないな。などと物思いにふけり、思考を停止させ店内の照明を点けて周っていたら、突然クレーンゲームの影から乾いたモップを武器のように振り回しながら何者かが飛び出してきた。
「おはよー今日も元気そうだなーあたしの代わりに掃除しといてくれ、早くゲームの動作チェックをしたい!」
最初のほうは棒読みだったのに、突然駄々漏れの欲望が俺を飲み込む。何かと思ったら店長だった。この人四十代も半ばのはずなのに、朝からモップを振り回すとか俺よりも元気だろう。とか突っ込みを入れたかったが、年齢のことに触れた瞬間、死を覚悟する羽目になったと先輩方から聞いていたので諦めた。
「せめて電気くらいは点けてください。それと今日は店長が朝の掃除ですよね?」
「いや、それは品里の覚え違いだ。今日はあたしが動作チェックする日です」
視線を逸らしながら口笛吹いていた方が、まだ可愛げがあり対処のしようがあるのにと思いつつも、がっつりと目で威圧しながら店長が放った言葉を「了解です」と受け入れた。
俺を残し店の奥へと去り行く背中を見送っていると、店長の事を他人に紹介するとしたら、こう説明すれば伝わるだろうと思いつく。
子供の心を持ったまま大人へと成長し、大人の立場を利用する。プライドを投げ捨てた子供のような人間だ、と。酷いとは全然思わない。さらに付け加えるとするならば、見た目が苦労してないからか老けていない。たぶん血の風呂にでも浸かってるのだろう。はりや艶のあるシワの無い肌なのだ。二十代と偽って紹介しても、誰もが信じてしまえるくらい若く見える。だが、未だに結婚してないところを見ると、やはり性格が問題なのだろうと察しがついた。
いつまでもボーっとしているわけにもいかないので、店長が置いていったモップを手に取ると、クレーンゲームの横に置いてある四角いモップ専用の水きりバケツでモップを濡らし、適度に絞って掃除に取り掛かる事にした。
お店の掃除は一日二回、開店前と閉店後にやることになっている。仕事終わりで疲れている中で掃除をしても、せいぜい目立つ汚れを落とすのがいいところだろう。故に店長は考えた。開店前なら体力有り余ってるし集中力もあるだろう、と。ちなみにこれは店長の自慢その二らしく、一番最初に自慢されることである。
それからこれは余談だが、自慢その一は見た目の若さだという。それを最初に言わないのは「見れば分かるだろう?」と言う事らしい。だから店の名前も若肉なのかもしれない。
「また都さんに取られましたね。情けないですよ。もう少し粘れば良いのに」
いつの間にか隣に並んでモップを持っていたのは、長い黒髪と黒縁眼鏡が似合う俺と同じ新人で女子大生の霧海絵里子(むかい、えりこ)ちゃんだった。ちなみに都(みやこ)さんとは、さっきから動作チェックと言いつつ、対戦格闘ゲームの一人プレイで大はしゃぎしている店長のことだ。
「えり…霧海さん、いつの間に」
年下という事でファーストコンタクト時に名前をちゃん付け呼んだら、睨まれたのでそれ以来、霧海さんと呼ぶようにしている。だが、今みたいにうっかり間違えそうになった場合でも睨まれるのが実に厄介だ。
「いつの間にじゃないです。早くしないとお店が開きますよ。だから、しっかり丁寧にちゃちゃっとテキパキ終わらせましょう」
そう言い残すとモップ片手にすいーっと店内奥へと走り出した。
霧海さんは大学四年生になって単位も殆ど取り終わったからと、社会経験もかねてバイトを始めたらしい。何故ゲームセンターなのかは謎だが、店長と同じで口は悪いけど、店長と違って真面目で可愛げのある良い子だった。
俺もそろそろ集中してやるかとモップを走らせ始めたが、ふと思い出した。今日のシフト表に書いてあった残り二人がまだ来ていないのだが、いいのか?店長、と。
結局、俺と霧海さんの二人だけで掃除を終わらせると、店長が動作チェックを楽しみつくしたのを確認しながらシャッターを開けて、店の前に看板を並べた。それが終わって、後は十時になったら店を開けるだけとなった頃、ようやく残りの二人がバックルームから出てきた。
「おはよう!二人とも調子はどうだ?」
完全に裏であわせてきたであろうハモった挨拶をされたので、
「最悪です」
と、返事をしたら、あわせてもいないのに霧海さんの返答と重なった。
なんとなく嬉しくなって霧海さんの方を見ると、凄く嫌そうな顔をしていたので見なかったことにする。夢とは儚い物であった。
「やけに遅かったですね。八護町(やごまち)えっと、二号さんと五号さん」
「悪い悪い。都さんに厄介事を頼まれてな」
そう五号機と帽子に書かれた八護町さんが言い訳っぽい返事をすると、二号機と書かれた帽子を被った八護町さんが続けて言った。
「まぁ二人でも掃除くらいなら問題なくこなせるようになったみたいで、そろそろ新人も卒業かな?」
それぞれの言葉に俺はため息を吐き、肩を竦めて呆れる他なかった。
変わった帽子を被る二人だが、もちろん二号機と五号機以外の帽子もある。四号機を除いた一号機から八号機まで計七つあり、つまり俺を除いた男性従業員七人は、八つ子の八護町兄弟の四男を除いた全員なのである。歳は八つ子なので当たり前だが全員同じ二十八歳。帽子については店長が「顔も声も同じで分からん。とりあえず分かりやすい帽子発注するからそれを付けてね?分からないから。マジでわけわからん」などと最初から特徴探しを諦め、覚える気ゼロの状態で考案されたらしい。(八人なら八犬伝の方が良かった気もするが)その結果、残る一人の従業員である瑠璃子(るりこ)さん以外、帽子の番号で呼んでいるせいで、名前を知らないらしい。
改めて一歩引いたところから、このゲームセンターの内情を見てみると酷いものだ。まぁ、常に気をはってなくても勤まる事と、割と居心地の良い空間という事に加え、店長以外は良い人ばかりなので悪くない職場だと言えた。いや、店長も別に悪い人ではないか。
「さて、今日も平日で午前中は比較的暇になることも多いので楽できるぞー!おー!」
店長のやる気のまるで感じられない、いつも通りの掛け声と共に、時計の針が十時を指して、店が開く時間となった。
そして店は開いたがしばらく待っても店長の言ったとおりに客は入ってこず、いつも通り各々が自分たちの持ち場でゲームのモニターや操作パネルを必然的に掃除し始めた。
「本当によく十年以上もこの店潰れないな」
俺がそう呟くのも当然だった。
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