第13話 王都の洗礼

 学園の裏側でジョージは大きな溜息を吐いた。

 

 ここは貴族が通う学園なのに、どうしてなぜ、やる事が幼稚なのか。

 いや、貴族だから幼稚で陰湿なのか。

 拾い上げた教科書は真っ黒で半分以上燃えてしまっている。こうも頻繁に教材をダメにされては彼らの言うジョージに使われている税金が無駄になるではないか。


「仕方ない、フィールおじさんに相談しよう」


 こんな時は大人に相談だ。ジョージは使い物にならなくなった教科書をできるだけ回収してその場を後にした。



 クリストファーがジョージに学園に通わないかと提案してきた日、その日は夜遅くまでマリアとアレンと話し合った。

 マリアは貴族の学園は辛いところかも知れない。虐められるかも知れない。それでもジョージが学びたいのなら学ばせてあげたい。そう言ってくれた。

 アレンは貴族がどんな人たちか知る事も学びの一つ。辛ければ辞めてもいい。自分達は必ずジョージを守ると言ってくれた。


「僕、本当は知りたい。「聖なる力」を知りたいんだ」


 答えは決まっていたのだ。



 学園を出てジョージはそのまま王宮へと向かう。家に帰るのなら「聖女のゲート」がある右に曲がる。フィールの部屋へ行くのなら廊下をそのまま真っ直ぐ行けばいい。


⋯⋯ジョージ!⋯⋯

「シロ! どうしたんだ? 何かあったの?」


 曲がり角から真っ白な狼が姿を表し、尻尾を振りながらジョージに飛びついた。

 そのふわふわでモフモフな日向の匂いにジョージは安心する。


⋯⋯ジョージが悲しい気持ちになっていたから。ボク、来た⋯⋯

「そうか、ありがとうなシロ。僕は大丈夫だよ。これからフィールおじさんのところへ行くんだ。シロも一緒に行こう」

⋯⋯フィール! ボク好き⋯⋯


 フィールの部屋は宰相室だ。厳重に警備された廊下でジョージは教えられている言葉を伝言して繋いでもらう。

 直ぐに入室を許可されシロに驚く騎士達の横を通り抜けた直後「キャウンっ」とシロの悲鳴が上がった。


「シーローっ! ああっシロだ。モフモフだあぁあ」

⋯⋯フィール、苦しい⋯⋯

「こんにちはフィールおじさん」

「ふはーっ! いらっしゃいジョージ」


 フィールはソファーへとジョージを座らせ、自分はシロを抱えたまま対面へと腰を下ろした。

 何度もシロの毛に顔を埋めては「幸せだ」と零す。


「あの、フィールおじさん、伝言する言葉、どうにかなりませんか」

「え? いいと思うんだけどなあ。僕達にしか意味が通じない合言葉だよ」


 ジョージがフィールやハイデン、ゲルガーと会う時にスムーズに繋ぐための合言葉。それは「ザマアミロ」だ。

 これは約十三年前、この国の体制が変わるきっかけとなった日にマリアが発した言葉なのだと言う。

 いくら陽気で物おじしないマリアでも信じられないとジョージは思ったが、マリアが「そう言えば言ったわね」とケラケラと笑った事で自分の母親は「聖女」である事を抜いてもとんでもない人物なのだと改めて実感したのだった。


「それで、どうしたんだい?⋯⋯まさか、「また」なのかい?」

「ごめんなさい。税金が使われて僕は学園に通えているのに」


 そう言いながらジョージは拾い上げた真っ黒な教科書を並べた。

 「酷いね」眉間を寄せたフィールが悔しそうに呟く。

 マリアの時もそうだった。何度も嫌がらせで教材をダメにされて来た。時代が変わっても虐めは無くならない。

 だからと言って何もしないでいるのはそれもまた虐めと同じ。


「新しい教材をすぐに用意しよう。けれど、こう何度も嫌がらせをされっぱなしも癪だよねえ」

「母さんも同じだったんでしょうね」

「うん⋯⋯でもマリアはなんて言うか、強かった。傷付いていたけど人柄かな、嫌がらせを跳ね飛ばしていたよ」

「ははっ。なんとなく分かります。だから僕も負けません。そりゃ気持ちがいい物じゃありませんけど、僕には母さんが居て父さんが居る。フィールおじさん達も居るし、何よりクリストファー陛下が後見人です」

⋯⋯ボク! ジョージ、ボクも居る⋯⋯

「うん。シロは僕の兄弟だ頼りにしてる」

「それで、どうしたい?」

「クリストファー陛下を使わせて下さい」


 ジョージは「聖人」候補として学園に通う事になった。

 月の半分は教会、残りの半分は学園。忙しくはあるが村しか知らないジョージにとって目にするもの、増えてゆく知識は面白く充実している。

 この王都に通い始めて半年。初めての友人も出来た。

 虐めをしてくるのはジョージを平民と蔑み、「聖人」候補である事が気に入らない一部の貴族。


 それはあくまでもジョージがただの「聖人」候補だからなのだ。ジョージの後見人がクリストファーである事、フィール達が付いている事。それは秘密ではないが公表していない。


「貴族はその身分で人を見ているんですよね。だから平民の僕に何をしても良いと思っている。でも彼らより上の身分が出てきたら?」

「ほう、貴族の性質を良く見てるね」

「僕は母さんのような強さを持っていないんです。でも、僕にはこの国で一番「怖い人」が付いている。これって使わない手はないですよね?」

「ははっ、ははは! いいねジョージ。貴族を逆手に取った考えで僕は嫌いじゃないよ。そう、「一人の力で出来ないのであれば人の力を借りるのも手段」これね、ゲルガーの親父さん、前騎士団長がクリストファーに言った言葉だよ」

「本当は、クリストファー陛下は母さんの友人だし、僕自身の力じゃないのにって思います。けれど、貴族には貴族のやり方でやり返さないと。これから僕と同じ人達が出た時の為にも僕は負けられないんです」

「いいよ、いいよジョージ。君はやっぱりマリアの子だね」


 フィールが立ち上がり実務机でサラサラと書類を書き上げる。それを文官に渡して再びシロを抱えた。


「面倒だけど規則は規則だからね。なにせクリストファーは厳しくて「怖い人」だからね」

「ありがとうございますフィールおじさん」


 ジョージにしたらあまり良くない手だ。

 東方の言葉で「虎の威を借る狐」と言うものがあると読んだ本にあった。まさに自分は狐。自身に力が無いのに力のある者の威厳を被るのだから。

 ふるふるとジョージは頭を振る。

 これは生き残るための手段だ。

 ジョージは何としても「聖なる力」を知り、扱えるようにならなくてはならない。


⋯⋯ジョージ、大丈夫?⋯⋯

「シロ⋯⋯」


 フィールの部屋を退出してジョージは村へのゲート前まで来た。

 なんだかモヤモヤする。どんどん自分が嫌らしい人間になって行く気がする。

 

「ジョージ、君?」


 おずおずとした声に話しかけられた。

 シロの背中から声の方向を見ると同じ制服を着た同級生。

 それは地方の子爵家のダン。ジョージに出来た初めての友達。


「ええっと、君の教材が⋯⋯燃やされていたから僕、新しいのを一緒に買いに行こうと思って⋯⋯」


 ダンの手には先程の教科書の残りカス。ダンは掻き集めてくれたのだ。


「⋯⋯ありがとうダン君。でも、大丈夫だよ」

「そう? なら良いんだけど⋯⋯あの、さ、ごめん。僕見ていたのに止められなくて⋯⋯こうやって人の目が無い所でしか話せなくて⋯⋯弱くて、ごめん」


 しっかりとジョージを見ながら辿々しく謝るダンに涙が溜まる。ダンは家を背負ってこの学園に通っている。上位貴族に楯突けば自分だけではなく家に迷惑がかかってしまうのだ。

 貴族社会は身分が絶対。下位の者が上位に楯突くことは身の程知らずだと根付いている。くだらない話だ。けれど、その考えを否定はしない。貴族には貴族の規則がある。


 何より自分はその規則を使って身を守ろうとしているのだから。


⋯⋯ダン、泣かない。ダンはジョージの友達⋯⋯

「だ、だれ!? なんで狼!? え? ジョージ君の狼!?」

「あははっダン君はシロの声が聞こえるんだ」


 「シロ?」とダンが驚く。


⋯⋯ボク、シロ。ダン、村へ招待する⋯⋯

「あ、いいね。母さんが喜ぶよ」

「村? あ、ここに居るって事は⋯⋯ジョージ君は「セイントツリー」に住んでいるのかい?」

「うん。ダン君が良ければだけど」

 


 「咎人の村」と呼ばれていた村が「セイントツリー村」と名を変えたのは十三年前。由来は聖女が住む世界樹の村だからだそうた。


「ねえねえダン君、薬湯茶もう一杯どう? クッキーも沢山あるからどんどん食べて。あ、そうそうこのケーキ、世界樹の実を混ぜ込んで作ってみたんだけど試してみてもらえる?」

「せ、せかあぁ!? せ、世界樹の実!?」

「母さん、ダン君落ち着いて⋯⋯」


 ダンの興奮は「聖女のゲート」を潜り村へ着いた時から爆発している。




「僕、通れるのかな。このゲートって村に認められないと通れないって言われてるんだ」


 そう。村と王都を繋ぐマリアの「聖女のゲート」は世界樹とシロが認めた人しか通れない。

 「ダンなら大丈夫」そう言ってあげたかったが、もし、ダンがジョージを欺いているとしたら⋯⋯寂しい事だがこの友情は偽りだと認めるしかない。

 そう思いながらジョージはダンの手を取り「聖女のゲート」を潜った。


「うわーっ! うわーっ! 僕、い、今「聖女のゲート」通ったの!? ここってセイントツリー!? 聖女様の居るっんんんんん⋯⋯すーはーっ! んんん⋯⋯うわーっ! をををををっ!」


 大興奮のダンの隣でジョージは胸を撫で下ろした。

 ダンは本当にジョージを「ジョージ」として見てくれた友人なのだと安心したが、彼の興奮の仕方は少し、引く。


 ダンは世界樹のうろ(樹洞)から出て直ぐに叫び、村への丘道を転びながら下り、最後は小川へ落ちた。


 ずぶ濡れのダンを引き上げていた所にマーサが通りかかるとダンは「聖女様ですか!」と叫んだ。

 ここでジョージは気付いた。

 「聖女」「聖人」信仰はこの国の信仰の一つ。この興奮具合から察するにダンは熱心な「聖女」信者なのだと。




「ああ、聖女様から薬湯茶をいただけて、手作りのクッキーとケーキまで⋯⋯なんと言う幸せでしょうか。ううっ⋯⋯ジョージ様、早く言ってください。貴方様の母君様が聖女様だったなんて⋯⋯僕は聖女様の御子息になんて失礼を」

「や、やめてよダン君。そんな事言われたら僕、友達がいなくなっちゃう。それに、その言葉遣いはやめてよ」

「お、お許しくださるんですか! ああ、ジョージ様はなんと慈悲深い⋯⋯」


 やれやれとジョージがダンの肩を叩く姿をマリアは満面の笑みで眺めた。

 ジョージが学園で嫌がらせをされている事は早々に聞いていた。相変わらず貴族は幼稚だと。だからジョージが学園を辞めると言ったらマリアは「それで良い」と言うつもりだった。

 それがこうして友人を連れて来たのだ。こんなに嬉しい事はない。


⋯⋯ダン、村を案内する⋯⋯

「シロ様! 聖獣であるシロ様に案内していただく⋯⋯!」

⋯⋯ダン、背中乗る⋯⋯

「せ、聖獣に、の、乗せていただ⋯⋯ああ」


 興奮のし過ぎだろう。ダンは鼻血こそ吹かなかったがそのままパタリとシロの背中に倒れ込んだ。



 その後も大変だったとジョージはいそいそと寝床を作るダンを横目で見て苦笑する。


 あれからダンの意識を呼び戻し、シロの背中に乗せたまま村を案内した。興奮したままのダンは行く先々で感動を爆発させ涙していた。

 村を一周し、学園の寮で生活しているダンをそろそろ帰そうとなった時分、アレンが帰宅したのだ。


「あ、貴方様はっ聖女の騎士様っ! ああっお会いできて光栄です! え、と、言う事は⋯⋯ジョージ様は⋯⋯聖女の騎士様の御子息でもあって⋯⋯うわあああっ! 僕はなんで気が付かなかったんだ! ああっこんな僕がジョージ様のご友人なんて畏れ多い! ああ、申し訳ございませんっどうか、どうかこのダンをお許しください!」


 再び大興奮状態になったダンは腰を抜かしてしまった。

ダンが「ああー」だの「びゃー」だの妙チクリンなうめき声を上げている間にアレンは再び出かけ、帰って来た時には学園寮の外泊許可証を手にしていた。


 結局、ダンはこの日ジョージの家に泊まることになったのだ。


「ジョージ様、ベッド作りますよ」

「やめてよダン君⋯⋯僕はまだ「聖人」見習いなんだから。それに、母さんは「聖女」だけど普通の母さん⋯⋯ちょっと陽気だけど。父さんは「聖女の騎士」だけど普通の父さんなんだから」

「へへっ。ごめんジョージ君」


 ジョージとダンは恥ずかしげに笑い合う。二人とも友人とこうしてお泊まりをするのは初めてだ。

 ジョージは学園では一人だし、ダンは上位貴族の顔色を窺って過ごしている。

 二人はベッドに寝転がり語り合う。どんどん二人の絆が深まって行くこの感情は嬉しくて心がムズムズするのだ。


「まだ、起きているのか」

「父さん。もう少しだけ。なんか嬉しくて」

「そうか⋯⋯ダン君」

「はいっ」


 突然名前を呼ばれたダンが飛び起きてピシリと背筋を伸ばした。

 ダンの仕草が面白いとアレンが「くくっ」と押し笑う。


「ジョージと友達になってくれてありがとう」

「それは僕の方です。でも⋯⋯僕はジョージ君を助けてあげられてなくて⋯⋯あの、僕はジョージ君が「聖女」と「聖女の騎士」の子供だから⋯⋯友達になったわけじゃ⋯⋯その、信じてもらえないかも知れませんが⋯⋯ここに来て初めて知ったので⋯⋯」

「うん。君がジョージを気にかけてくれていると陛下から聞いているから」

「へ、陛下!? 何で、どうして、陛下って⋯⋯クリストファー⋯⋯国、王!?」


 今日のダンは驚いてばかりだ。

 ぐりんっとジョージに振り返ったダンの表情は何故か泣きそうで情けない。


「僕⋯⋯処されちゃうの?」

「何でそうなるんだよ」


 ジョージが吹き出すとアレンも笑う。

 「ほどほどにして休みなさい」とアレンが部屋を出るとダンは「ふぅっ」と小さな息を吐いた。


「冷静に考えれば君が学園に来た理由が分かる話だよね。君は「聖女」と「聖女の騎士」の子供だもん。だから陛下とも顔見知りで当然だ。もしかして今日、王宮側から帰って来たのは陛下の所に行っていたの?」

「ううん。宰相のフィールおじさんの所へ行っていたんだ。他にも騎士団のゲルガーおじさん、筆頭公爵のハイデンおじさん。みんな顔見知り。僕はクリストファー陛下に勧められて「聖人」候補として学園に通うことになったんだ。隠していたわけじゃないんだよ? 黙っていてごめん」

「怒ってなんかいないよ。僕だって教材を拾ってジョージ君を探してはいたけど実は「聖女」様に憧れていて⋯⋯「聖女のゲート」に通っていたんだ。そこで君に会った。今日はまさか僕が「聖女のゲート」を通ったなんて夢みたいだ」


 誰にだって秘密も事情もある。それを全て曝け出し合わなくては友達になれないわけではない。

 顔を合わせた時、秘密を忘れられる。それもまた友情の力だ。


「僕、強くなりたい」


 学園でも誰の目も関係なくジョージと語りたい。

 ほんの少し、ダンが勇気を持てば直ぐできる事でも、貴族社会は上位に睨まれると家が貴族社会で生きられなくなってしまうかも知れないのだとダンは言う。そうなってしまった場合、路頭に迷うのは領民なのだ。


「今まで通りでいいよ。僕達はまだ力を持っていない。大人達の社会も知らない。だから今はまだこのまま。僕はダン君が苦しむのは嫌だから」

「僕だってジョージ君が苦しむのは嫌だ! だけど⋯⋯弱くてごめん」

「やっぱり僕達は似たもの同士だ」


 ジョージの柔らかい声にシーツを深く被っていたダンはバサリと上体を起こして真剣な表情を見せた。


「⋯⋯ううん⋯⋯でもやっぱり僕は強くなる。決めた」

「無理しなくて良いのに」

「僕の秘密を打ち明けるよ⋯⋯彼ら、ほら、侯爵家のマルケスとその婚約者のアンジェル、伯爵家のダドリーと婚約者のパーシー。あいつら西の山へ行くって話をしていたんだ」


 マルケスとアンジェル、ダドリーとパーシー。ジョージに嫌がらせをしている中心人物。


「西の山? ⋯⋯もしかして」

「そう。「黒き聖女」の山だ」

「黒き聖女!」


 ジョージは飛び起きた。

 ジョージは教会での「聖人」教育でその存在と「黒き聖女」が受けた憐れな仕打ちと、十三年前、王都に現れた「黒き聖女」の真実を教えられたが、ダン達は「黒き聖女」の美化された御伽噺しか、知らないのだ。


 今でこそ「黒き聖女」は眠りに付き魔物の数も減りつつあるがまだ危険な場所には違いない。

 

「僕、何か嫌な予感がするんだ⋯⋯」


 それにはジョージも息を飲んだ。

 

「ダン君、それを母さん達に話してもいい?」

「⋯⋯うん。僕はもう、逃げない。決めたんだ」


 ジョージにも嫌な予感が広がる。

 それは「聖人」としての直感なのか、別の理由なのかは分からない。


 ジョージとダンは翌朝、マルケス達の事をマリアとアレンに相談した。


 マリアは「やんちゃな子達ね」とケラケラ笑っていたがその笑いがジョージにはどこか白々しかった。

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