第13話


動乱(第三部)13


児玉に電話して今日築地にくるように言うと、新しいミッションですねと言うので、今回はわしも児玉君も参加しないが石田君、

の配下にやってもらう、詳しい事は築地で話すと言ったのです、夕方になり築地に顔を出すと、女将が部屋に案内するので膳の、

前に坐り杯を上げて、


今回の作戦を話すと、石田の配下にやってもらいます、カギ開けの名人がいますので簡単ですよと言うので、指紋などの遺留品、

は残すな、写真にとれば良い、それを郵便で捜査一課に封筒に入れて送るのだ、送り先の筆跡は別々の者にかかせろ、指紋は、

ふき取り、


封筒は一般的なものにしろと言うと、万事心得ています、恐らく両方とも麻薬も扱っているはずです、一網打尽ですね、しかし、

又すぐに新手を送り込んできますよと言うので、警察も色々仕事が出来て良いではないか、上手くいけば四方か服部の組織も、

摘発できるかもしれんと言うと、


利口な奴らですから彼らには、行きつかないように、していますよと言うので、暫くはおとなしく、なるだろうと笑ったのです、

広東は台湾が、台湾は広東が垂れ込んだと思うだろう、これで敵対して自滅してくれれば万々歳だなと言うと、まさか先生が、

絡んでいるとは思わないでしょうと言ったのです、


暫くして文昭から連絡があり、叔父さんの言う通り動きましたよ、池袋の陳は晴海の4番倉庫に移しました、新宿の周は墨田の、

12番倉庫です、いずれも彼らの持ち物ですと言うので、わかった今日実行して明日には垂れ込ませるよと言うと、用意してお、

きますと返事したのです、


石田に電話して場所を教えて、今夜決行だ写真が出来たら、築地に持ってきてくれと言うと、承知しましたぬかりなくやります、

と言ったのです、築地で児玉と待っていると、10時に石田がやって来て、当たりです、台湾の倉庫には宝石、麻薬、武器が、

ありました、


広東の倉庫には麻薬、武器がありました、両方とも多額の現金が金庫にありました、写真を撮ってそのままにしてあります、

明日封書にてタレコミます、明後日には届くでしょうと言うので、いやこの二つを文昭に今日渡そう、漏れるのを防ぐ為だ、

と預かって、


わしは先に帰るが児玉君、石田君を慰労してやってくれ、お礼は後程と言うと、児玉が承知しましたと、言うので、文昭に、

電話して銭湯に来るように言うと、すぐに出ますと言うので、店を出て一旦家に帰り、文昭の銭湯に向ったのです、風呂に、

入り上がって、


二階で酒を飲んでいると、文昭が入って来たので酌をすると飲み干したので、封書を二つ渡すと、中を開けてこれは凄いこれ、

なら簡単に捜索令状は取れますよ、明日朝一で二か所同時にガサ入れしますと言うので、所轄はいれるな情報がもれる恐れが、

あると言うと、


承知しています私の手の者と鑑識でやります、これで警視総監賞がもらえますよと言うので、よかったなと言うと、叔父さん、

は何も貰えませんけどと言うので、いいのだよと酒を飲み干したのです、文昭は朝一でガサ入れして宝石、麻薬、武器を押収、

して陳と周を逮捕して取り調べに入ったのです、


陳は宝石は香港の、ブラックマーケットで、さばくつもりだったと、供述して、実行犯を自供したので、全て逮捕したのです、

生活安全課は麻薬の卸し先を特定して、多くの暴力団の売人が検挙されたのです、久しぶりの大手柄に捜査一課、生活安全課、

は大喜びしたのです、


家に帰ると夏子が出迎えるので、今日は非番かと聴くと、ええ、でもパイロットは少ないので、何かあれば呼び出されるわと、

笑うので、何人いるのだと聞くと一応4人いるけど、ベテランは二人よと言うので、夏子はベテランに入るのかと聴くと勿論、

よと言うので、


後はと聞くと普通の飛行は問題ないけど、荒天候での飛行は、まだまだなので一緒に飛行して訓練しているのよ、あと一人、

隊長が操縦できるよ、元霞ケ浦で教官をやっていた村上隊長よ、お父様を良く知ってるそうよと、言うので、瑞鶴の分隊長、

をやっていた、


村上少尉だな中々腕の良い、パイロットだったが、生き残ったのかと言うと、ラバウルで一回撃墜されたそうだけど、海に、

不時着して水偵に救助されて命拾いしたそうよと言ったのです、何人乗りのヘリなんだと聞くと、6人乗りよ、隊員がパイ、

ロットいれて3人だから、


救助出来るのは3人だけなのよと言うので、小笠原列島からの病人の搬送はそれでいいけど、海難事故となると漁船には少な、

くとも5人は乗っているので2回に分けて救助となると、後の2人は載せられないので戻るまで無事ならよいが、高波に襲われ、

れば救助出来ないぞと言うと、


大型のヘリにしてくれるように隊長が頼んでいるらしいけど、予算がないと本部が言っているそうなのと言うので、人の命、

がかかっているのだろう、けしからん話だなと言うと、自衛隊は長官が国会議員だけど海上保安庁長官は運輸省の部局だ、

から力がないのよと言って、


まだ海難事故は起きてないからいいようなもんだな、今日は荒天気だから何か起こらなければよいがと言うと、夏子がそうね、

基地を出る時に銚子沖は、低気圧で海はシケてると気象官が言っていたと言ったのです、それでは酒は飲めないなと言うと、

ビールくらいは大丈夫と言って、


手酌してゴクゴクとのみ干したのです、二回の救助が無理なら、ウインチの重さは100kはあるので、それをはずして海に落と、

せば後二人は載せられる、ウインチがないので梯子で登る事になるので、隊員でないと無理だから、二人の隊員は一旦下に降、

りて、


5人を救助したのちに梯子を上れば良いと言うと、ウインチが簡単に外せるのと聞くので、4本のボルトで止めてあるのでその、

ボルトを緩めて海に落とせば良いと言うと、なるほど、覚えておくわと言ったのです、夏子が翌日出勤すると隊長が銚子漁港、

から、


昨日漁にでた小型漁船が昨日戻らず、最後の通信は昨日の15時三島へ向かうと連絡があったそうだが、夜になったも三島港に、

はついていないそうで、通信があったのは銚子沖50kの地点だそうなので、今朝ヘリが捜索にでた、君ももう一機で捜索して、

くれと言うので、


承知と言って飛行服に着がえて、ヘリポートに行くと本田隊員、近藤隊員が宜しくと言うので、それでは行きましょうと言って、

へりに乗り込み、外にいた整備員に、ウインチの4本のネジにあうスパナは、道具箱に入っているか聞くと、ありますと言うので、

ありがとうと言って、

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