第12話
動乱(第三部)12
ホーチミンはシンを初め残虐な行為するベトコンには、今後武器弾薬の供与はしないと宣言しましたよ、これで村々の残虐行為、
はなくなるでしょうと言うので、その代わりサイゴンの基地、大使館等の政府施設にテロを仕掛けてくるでしょう、十分に警戒、
して下さいと言うと、
ハイ、周辺の基地も含めて警戒するように通達しました、来年の正月に北は攻勢に出るのではないかとのCIAの予測ですが、今回、
の国境の近くの師団の補給物資が灰になり、北へ撤退しましたので、暫くは攻勢を延期するでしょう、早く和平の会議が開かれ、
れば良いですねと言うので、
多分ホーチミンは境界線からは南に侵攻しないと言って、米軍の撤退を要求するでしょう、撤退すれば南ベトナム軍は腐りきっ、
ている事を知っていますので、その後に侵攻しますよ、一旦撤退すれば米国の議会は増派を認めないので、米軍はこの国から、
撤退する事になりますと言うと、
多分そうだと思います、その前に大将に進級して良かったです、負けて本国にかえれば、進級はありませんからねと笑うので、
これで年金も増えますねと言うと、ハイ、神崎閣下のおかげですと言うので、フイリピンでのお返しですと握手をしたのです、
それではと言ってホテルに戻り、総理に報告すると、すべてうまくいったみたいですねと言うので、残念ながら辻はシンに殺、
されて埋められていましたが、国内では行方不明と言う事にしておいてくださたいと言うと、承知しましたそういう事にしま、
しょうと言うので電話を切ったのです、
児玉がリンを連れて来て、宝石商に引き取って貰ったら、約5億円分もありました、金に変えて米国の銀行にリンの口座を作り、
手続きをしてきましたと言うと、リンがありがとう、お礼はと言うので、二人は大金持ちだからいらないんだよと言ったの、
です、
これでいつでも米国に移住できるねと言うと、ハイ、米国で事業をやりますと喜んだのです、今日はリンの店で打ち上げをや、
ろうと言って行き、シャンパンで乾杯したのです、料理が来たのでみるとイワシ焼きが乗っています、ベトナムにもイワシが、
いるのと聞くと、
世界中にいますよと児玉が笑ったのです、児玉が又先生のミッションに加えてくださいと言うので、勿論だよ補給物資がない、
と戦えないからなと杯を上に上げたのです、リンがお二人はいつも一緒なんですかと聞くので、児玉が閣下は戦略家で私は、
補給線の隊長なんだよと嬉しそうに酒を飲み干したのです、
翌日はサイゴンを後にして帰国したのです、総理に報告に行くと、いつもながらの戦術で敵を翻弄したそうですね、米国国務、
長官からお礼の電話がありましたよ、どうもホーチミンが和解に乗り出したそうで、近々パリで和平会談が開かれるそうです、
米国国内では反戦の声が上がっているそうで、
大統領も喜んでいるそうですと言うので、早く撤退した方が良いのですがと言うと、あの強大な米国軍でも他国を占領する事、
など出来ないのですねと言うので、あの密林はガダルカナルと同じですよ、マラリア等の病原菌は蔓延しています、戦闘より、
病気で倒れる兵の数が多いのですよと言ったのです、
総理官邸を出て国際情報局に顔を出すと、椎名がお帰りなさい、国内は平穏ですよと言うので、平和が一番だなと言うと、辻、
はと聞くので残念ながら殺されていたよと言うと、そうですか、せっかく生き残ったのにと言うので、奴も普通の人間だった、
ようだ、
ベトナムに潜伏していた時、現地の女性といい仲になり子供も産ませていたよ、その女性が拉致されたので危険も顧みないで、
助けに行ったわけだ、国内の奥さんと子供はあの東京大空襲で死亡しているので、日本に未練はなかったのだろう、ベトナム、
の女性と眠っているよと言うと、
そうですかと瞑目したのです、こんど大阪から福岡まで高速道路の建設をするそうで、その入札が近々行われるそうです入札、
指名業者に、関東建設、東都建設も入っていますと言うので、総額いくらの工事だと聞くと、土地買収だけでも数千億円でし、
ょうというので必ず何かやるなと言うと、
ルートはと聞くと、今水面下で、地元と折衝しているそうです、殆ど山の中を通す予定だそうです、多分この情報は流れている、
と思われます、政治家が暗躍していると思いますが、ただの山林では安い価格ですが、建物があれば3倍に跳ね上がるそうです、
と言うので、
事前にわかれば、その土地に何か建物を建てておけば儲かるわけだと言うと、ハイ、ただの小屋でも同じだそうですと言うので、
そのルート上の選出国会議員を調べておいてくれと頼んだのです、家に帰ると春子がお帰りなさいと言うのでベトナムのお土産、
だと渡すと、
袋を開けてまあアオザイですねと言うので、そんな物しかないんだよと言うと、これは体の線が出るのでと言うので、二人とも、
スタイルは良いからよく似合うよと言うと、喜んでいたのです、久しぶりに銭湯に行き汗を流して二階に行くと文昭の奥さんが、
酒を注ぐので飲み干して、
文昭君は忙しいのと聞くと、ええ、何でもこのところ、夜中に宝石店に忍び込み強奪していく、窃盗団が暗躍しているそうです、
鍵を壊して入る荒っぽい手口だそうで、この前は警備員が重傷を負わされたそうです、みんな覆面をしているそうで顔は分らな、
いそうなんですよと言うので、
荒っぽい連中だな、多分日本人ではないのだろうと言うと、主人もそう言っていました、密入国の外国人の仕業ではないかと言、
っていましたよと言ったのです、そこに文昭が帰って来て前に坐るので忙しいと聞いたがと言うと、着替えを取りに帰って来た、
んですよと言うので、
犯人は台湾か広東マフイアだろうと言うと、しかし何も証拠がないのですよと言うので、台湾系は新宿、広東系は池袋だろう、
そこでどうも窃盗団は新宿、池袋に潜伏しているらしいので、台湾人、広東人の経営している店にガサ入れをする事にする、
今捜査令状を要求していると流すのだよ、
丸暴のデカを通じて奴らの耳に入るはずだ、店に置くとヤバいので武器とともにどこかに移すはずだ、移したらわしに教えて、
くれ、警察は捜査令状がなければ調べる事はできない、違法捜査の証拠は裁判所でとりあげないが、確実な証拠があればガサ、
いれ出来るだろうと言うと、
しかし叔父さんは国際情報局の局長ですよ、局員は全て警察と同じ捜査権をもっているのでしょうと言うので、わしがやる訳、
ではないよ、中の写真を撮り警察に垂れ込ませればよい、それで捜査令状をとり中を調べるのだよ、拳銃、刃物があっても良、
い訳だなと言うと、
わかりました、明日手配します、捜査員を張り付かせて、移動先がつかめれば叔父さんに知らせますと言うので、張り付くデカ、
は面の割れていない者を、使うのだと言ったのです、それでは連絡を待っているぞと、言うと家に帰ったのです、 久しぶりに、
日本食を食べて、
ヤツパリ日本食はいいと言うと、京子があらベトナム料理もおいしいですよと言うので、この人は辛いのはからっきしダメなの、
よと笑うので、本場物は、本当に辛いのだぞと言うと、京子がお父様は、東南アジアには住めませんね、タイ、シンガポール、
インドネシアも辛い料理ですからと笑ったのです、
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