第14話
動乱(第三部)14
エンジンをかけてこちらJC1245離陸許可を願うと言うと、離陸許可する、航空機の発着があるので、離陸には注意されたしと、
言うので、了解と返事して離陸して、本部こちらJC1245捜索現場に向かうと言うと、JC1246は三島から銚子沖50Kを捜索して、
いる、
JC1245は銚子沖50Kから北へ100K地点まで捜索してくれ、付近は時速7Kで黒潮が北へ海流している、時間から言って北へ100K、
付近まで流されているかもしれんと言うので、了解しましたと言って、旅客機の進入区域を避けて一旦西に飛びそれから北に、
向ったのです、
銚子沖に着くと海はシケ状態で、波の高さ3mはあります、付近には船舶は見当たりません、北へ飛行すると本田隊員が左11時、
方向に小型船舶がいます、赤い船腹が見えていますので転覆していると思いますと言うので、機首を向けて飛行すると5人が、
船腹にしがみついています、
真上でホーバーリングすると、本田隊員がウインチでおりますと言って、後藤隊員がウインチを操作したのです、降りた本田、
が二人はケガをしていますので、最初に吊り上げますと言うので、後藤にもう一本ロープを垂らして、船に結び付けている、
ロープをはずしてそれに縛り付けて、
全員をロープに結び付けて、船につけておくと船が沈没したらまきこまれるわ、全員を結び付けておけば沈没しても流されな、
ない、一人づつロープをはずしてウインチで吊り上げてと言うと、了解と返事して、全員むすびましたと言うので、吊り上げ、
てと命令したのです、
本部こちらJC1245遭難漁船を発見、二人はケガをしています、5人いますが3人しか救助できません、JC1246はこれますかと聞、
くと、今燃料補給の為に基地に向っている、燃料補給してそちらに向かわせるが40分はかかると言うので、波の高さは高く、
なっています、
高波がくれば流されて、行方不明になりますと言うと、しかし、後二人は積載オーバになると言うので、ウインチの重さは100K、
ですこれをはずして海に落とせば、あとの二人も救助できますと言うと、わかった本官が責任はとるはずして海に投棄しろと言、
うので、
了解しましたと返事して、まず4人を釣り上げたのです、後藤が梯子を下ろして、ウインチの操作を、救助した者に教えて下に、
降りて行き、もう一人を吊り上げだのです、救助した者に道具箱からスパナを出してウインチのナットをはずすように言うと、
ケガしていない3人がスパナで緩めたので、
海面に降下して最後のネジをはずして海に投棄したのです、本田に梯子を上るように言うと、ハイと返事して登ったので3人が、
引っ張り上げて、もう一度梯子を下ろして後藤に登ってと言うと、登りはじめると、大きな波がヘリに向って来ます、高波だ、
後藤、梯子に命綱を結び付けろ、
急上昇するぞと言うと、スロットルを一杯に引き上昇すると、ゴゴゴ~と音がして高波が襲いかかって、後藤の捕まっている、
梯子の下を高波が通過したのです、あぶなかったな、さあ引き上げてと言うと4人がひきあげたのです、本田と後藤が二人の、
ケガを見ると、
一人はろっ骨が何本か折れているみたいで、プロテクターをつけて横に寝かせたのです、一人は右大腿部が裂けており、消毒、
し薬を塗り包帯で縛ったのです、夏子はこちらJC1245全員救助したこれから聖路加病院のヘリポートに向う、患者の受け入、
要請をお願いしますと言うと、
村上隊長がよくやった至急手配しておく、風が強いので着陸には気をつけろと言うので、了解しましたと返事して機首を西に、
向けたのです、羽田管制にこちらJC1245重傷者を聖路加病院に搬送しますと言うと、エマージンシーを宣言しますかと言う、
のでハイと言うと、
航空機の離発着を中止します、空域の航空機は退避させますと言うので、了解と返事して聖路加に急いだのです、20分で着き、
着陸して、羽田管制こちらJC1245エマージンシーを解除しますと言うと、了解通常管制に戻しますと返事があったのです、
5人全員を病院に収容して、
羽田の基地に戻って着陸して、隊長に報告すると、よくウインチをはずす事を思いついたなと言うので、昨日父が帰って来て、
もしもの時はそうしろと教えてくれたのです、さつそく役に立ちましたが、隊長は本部から怒られますねと言うと、人の命に、
は変えられんよ、
これで大型機の導入も許可になるかもしれんと言って、閣下は本当に色んな事を知っておられると言うので、多分総理にヘリ、
の事でネジ込むわ、何といっても我が一族はヤクザみたいと言われているそうですからと言うと、それはありがたい、閣下は、
脅かすのもプロだからなと笑ったのです、
聖路加病院ではメデイアの要請で今回救助された者の記者会見が開かれたのです、救助の模様を聞き、記者の一人がヘリは6人、
乗りだそうですが、遭難者5人に隊員3人ですから搭載オーバーとなりますがと聞くと、機長は女性の方だったのですが、ウイ、
ンチをはずせば、
後2人が載せられる、このままにすれば後の2人は高波にのまれる、可能性大なのでウインチを投棄し、梯子で引き上げると言、
われて、2人の隊員の方が下に降りて、私たち5人をウインチで引き上げ、ケガしてない者がウインチの台座のナットを緩めて、
一個だけ残し、
へりが下降したので最後のナットを、はずして海に投棄したのです、あと一人と言うところで高波が押し寄せたので、機長が、
安全帯を梯子にロックしろと、言って急上昇すると、梯子に捕まっていた隊員の方の下をゴゴゴと音がして通り過ぎたのです、
船は高波に飲み込まれて沈没したのです、
あのまま残っていれば高波にのまれたでしょう、機長の機転と隊員の方の奮闘でに助けられたのです、みんな心から感謝してい、
ますと頭を下げたのです、その日のメデイアに羽田特殊救難隊へり、神崎機長の機転と隊員の努力により遭難漁船全員救助と、
報道されたのです、
各社はこれからは、あらゆる分野で女性の活躍が、見られるでしょうと論評したのです、これを見た運輸大臣がなぜもう少し、
大きいへり設備を要請しないのかねと保安庁長官に聞くと、前回上げたのですが予算がないとの事だったのですと言うと、何、
わしは聞いておらんと言って、
事務次官を呼びなぜ私に知らせないのだと言うと、大蔵省に予算の問い合わせをしたら、無理だと言われたので却下しました、
がと言うと、大臣折衝があるだろう、この新聞を見た総理が何というか、次官に首を洗ってまっていろと言うと、総理に会っ、
てくると部屋を出て行ったのです、
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