第9話


動乱(第三部)9


総理官邸に行き総理に会い辻の件を話すと、戦前の彼の行状をみんな知っているので、自業自得だとしてほおっておいてた方が、

良いとの意見が多いのですよと言うので、しかし現国会議員ですのでそうもいかないでしょうと言うと、そうなんですよ、そこ、

で米国務長官に相談したのです、


しかし、米軍の兵士が捕虜になっているならともかく、日本人の為に米兵の血を流すわけにはいかん、議会にしれれば政府は、

非難を浴びると、救出作戦には消極的なんですよと言うので、シンと言う奴は残忍な奴だそうです、こいつの行状を世界の、

マスコミに流せば、


これを指示しているホーチミンは困ります、かれは元は学者です人民の開放を掲げていますので、人民の支持を失うのが一番、

ダメージになります、世界のマスコミがパッシングすればシンを助けるのは手控えるでしょう、又後ろにいるソ連のKGBも手、

をだしませんと言うと、


しかし証拠もなしではと言うので、証拠は虐殺を受けた村に協力してもらいます、大勢の役者を使って虐殺の現場を再現して、

写真に取ります、シンの写真はあるはずですから、合成写真にすれば良いのです、勿論空砲を使います、血糊は動物の血を、

使えば良いですよと言うと、


なる程シンが否定しても、証拠がある限り誰も信用しませんね、北、中国、ソ連はダンマリを決め込むか、自分たちは支持し、

ていないとマスコミに否定しますね、これは素晴らしい奇策だと笑ったのです、連絡しますので日本政府も記者会見して非難、

して下さいと言うと、


わかりました、しかし、気をつけて下さいと言うので、大丈夫です万全の備えをしていきますと言ったのです、総理官邸を出、

東大の八木博士の元に行き、人間の熱を感知する赤外線感知装置はないか聞くと、ありますが、都会では夜なら何とか動作し、

ますが、


昼はあらゆるところから熱は出ていますので感知は難しいですと言うので、使う場所はジャングルですと言うと、それなら、

可能ですよ、ヘリの下に付ければ上空1000M位までは大丈夫です、軍用ヘリなら防弾になっていますので墜落はしませんが、

ミサイルでは撃墜されますと言うので、


ミサイルは一旦飛び越して、次にへりのエンジンの熱を感知して追尾しますので、太陽に向かって飛び急下降すればミサイル、

は太陽に向い爆発しますのでよけられますと言うと、先生なら分けないですねと笑い、ちょっと待って下さいと言って部屋を、

出て行き、


小型の機械を持ってきて、これがセンソサーです、このデスプレイに熱源が映し出されます、これが装置で24Vで動作します、

ヘリには24V端子がありますので簡単に装着出来ますと言うので、後で金は届けますと言うと、いいえ、いつもお世話になっ、

ていますので進呈します、


学生に新次郎さんの、事務所に届けさせます、マニアルも添付しておきますと言うので、それはありがたいとお礼を言って、

研究所を出て、児玉の処にいくとまっていましたよと、イスを進めるのですわり、辻の件を話すと、CIAから聞いていますと、

言うので、辻は終戦時ビルマ方面軍の参謀長をして、

いたらしいが、


何も持たないで逃亡するはずはない、軍票は通用しなくなる、金塊は重たいので、宝石類を持ち出したはずだがと聴くと、

さすが先生ですね、ビルマはルビー、エメラルド等の宝石の産地です、英国の植民地で大勢の英国人が入植していたの、

です、


日本軍が進駐した時に沢山の貴金属を、英国人から没収したそうです、一個数千万する、ダイヤやエメラルド等があったそう、

ですが、国庫には収められていません、辻はそれをもって逃走したと思われます、おそらく、今回行ったのはベトナムのその、

村に隠していた宝石を取り出す為ではないかと思いますと言うので、


やつぱりそうか、どこの派閥も受け入れてくれないので、金の力で君臨しょうと思ったのだな、おそらく傭兵の誰かが裏切っ、

たのだろう、シンが居所を聞き出して没収したかもしれん、そうだとするとすでに殺されているかもしれんなと言うと、簡単、

には喋らないでしょう、


喋れば殺されると分かっています、シンも殺すまではいたぶらないでしょうと言うので、ともかく現地に行ってみるかと言う、

と、私も行ってサポートしますと言うので、それはありがたい、後電池で動く小型テープレコーダを用意してくれこれに銃撃、

音を録音して敵を翻弄するというと、


わかりました、小型の無線機と武器も用意しておきますというので、現地の役者もだというと、承知しましたと言うので、明日、

の夕方の便で行くぞと言うと、チケットも用意しておきますというので、頼んで会社を出たのです、翌日は赤外線探知装置を持、

ち羽田に行くと、


児玉が待っており、ベトナムのサイゴン行きの便に乗ったのです、8時間のフライトでサイゴンに、着きホテルに入ったのです、

児玉が現地の諜報員に連絡を取るとホテルに迎えに来て、映画会社のスタジオに連れて行き監督を紹介したので宜しくと握手、

すると、


こちらにと案内するので付いていくと、目の前に村が現れて、大勢の村人の恰好と、ベトコンの恰好をした人が、いたのです、

それでは撮影に入りますというと、村人を拷問している場面、並べて銃殺している場面、女を強姦している場面等の残虐場面、

をカメラに収めていったのです、


これぐらいで良いでしょう、後で現像した写真を届けますと言って、エキストラにご苦労様、この事は決して口外しないよう、

にと念を押すと、いずれもシンに痛めつけられた人達です、中には肉親を殺された人もいます、今回の件をはなしたら喜んで、

協力してくれましたよ、


報酬も沢山だしましたのでみんな喜んでくれました、絶対口外はしませんよと監督が言ったのです、スタジオを出てホテルに、

戻りシヤワーを浴びてわしはマイクに会ってくると言うと、児玉が私は諜報員と打ち合わせをしてきますというので、お互い、

ホテルを出て向ったのです、


米軍基地に行くとマイクがイスを勧めるので座ったのです、よく来てくれました、実は昨日わが軍の偵察小隊20人が国境から、

5K北に行った時点でシンの部隊と遭遇して、銃撃戦になり撤退してこの丘に立てこもったと連絡があったのです、シは遠巻き、

に取り囲んでおり、


なぜだか攻撃しないそうなんです、多分救出部隊を待ち伏せして、殲滅するつもりでしょう、この道のどこかに待ち伏せ部隊、

を潜ませているはずですというので、それでどうするのと聞くと、わが軍の兵だ救出部隊をだす事になるが、北の正規軍と、

すればこちとらも、

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