第8話


動乱(第三部)8


武藤はぐわ~と言って崩れ落ちると、四方が顔面を張り倒していつでも、かかってこいと言うと部屋を出て行ったのです、愕いた、

理事が会長に報告すると、馬鹿目四方は空手3段だ下手すると脳天をぶち破られるぞ、四方が言う通り刺した組員を破門にすれば、

抗争は終結する、児玉さんに手打ちを頼めと命令したのです、


一方双葉会は服部がこれ以上の抗争は警察に口実をあたえるだけだ、刺した組員は破門にすれば良いというと、会長がそれが、

得策だ今週に手打ちの申し入れがなければ児玉さんに頼めば良いと言ったのです、依頼を受けた児玉は両方に手打ちの条件を、

示し、


両方ともそれを飲んだ為に手打ちになり、抗争は終結したのですが、関東連合の武藤組と四方産業の間で、抗争が勃発し面子を、

潰された、武藤は配下に何がなんでも四方を抹殺しろと命令したのです、四方は馬鹿目まんまと挑発に乗りやがって、武藤を、

潰せばわしの天下だと笑ったのです、


奴のいる場所を探せと配下に言うと、毎週水曜は女の家に泊まりますというので、よし女の家で待ち伏せしよう、まさか待ち伏、

せしているとは思わないはずだ、時間どおりに表で襲撃すれば護衛は全員表に出て来るはずだ、そこで家に隠れていた奴が撃ち、

殺して、


非常階段から逃げればよい、表で銃撃戦をやっているので、気が付かんだろうと作戦を指示したのです、水曜日になり女の家に、

行き、郵便局だと嘘を言って入り込み女を縛り上げたのです、夜になり表に車が止まると向かいに止まっていた車から銃が発射、

されたので、


親分早くというので武藤はエレベータに乗り女の部屋に行き、ノックするとドアが開き中に入ると、いきなり銃で撃たれたの、

です、男は二丁の拳銃をもっており、全弾打ち尽くすとドアを出て、非常階段で逃走したのです、パトカーのサイレンがした、

ので襲撃犯は逃走したのです、


組員が女の部屋に入るとそこには武藤が血だらけで倒れており、そばに女が猿轡をされて転がっていたのです、救急車が呼ばれ、

病院に運びこまれましたが、即死状態が確認されたのです、関東連合に幹部が集まり協議した結果、仕掛けたのは武藤なので、

四方は何の処罰もされずに、


武藤組は四方の配下に入る事になり、不服の者は組をさるように申し渡すと、若頭とその配下二人が組を出て行き、あとは四方、

産業の配下になったのです、これで敵対する武藤を始末し四方は関東連合のNO2.にのし上がったのです、これを聞いた服部は、

四方め中々やるではないか、


そのうちに一大決戦をする事になるだろう、まずは土木建設会社を設立して公共事業に手を出そうと東都建設を立ち上げたの、

です、中堅の土木建設会社を、買収して体制を整えたのです、一方四方も中堅の建設会社を買収して関東建設を立ち上げ公共、

事業に手を出し始めたのです、


両社とも老舗の会社の名義変更で、設立した為に国の入札には参加する、資格を持っていたのです、増資を行い中堅から大手に、

して、技術者は他の企業から引き抜き、陣容を固めて、ヤクザの系列を隠し、役員、社長には、旧陸軍の配下の陸大出を起用し、

たのです、


新一が国際情報局に顔を出すと、椎名が二件報告がありますと言って、一件はあの四方と服部のその後なんですが二人とも出所、

後に関東連合と双葉会に潜り込み、この一年で理事に就任しています、四方は四方産業、服部は服部興行を設立し莫大な利益を、

上げてこの組織の金庫番と言われています、


関東連合と双葉会の抗争が発生し、児玉が手打ちの仲立ちをして抗争は終結したそうですが、関東連合の武藤が何者かに殺された、

為四方がNO2にのし上がったと言う事です、又最近関東建設と東都建設と言う会社が、増資をして大手建設会社に肩を並べたそう、

ですが、


いずれも老舗の二部上場の会社で、社長、役員にはヤクザ関連の人間はいませんが、どうも四方は関東建設、服部は東都建設の、

影のオーナーとの噂です、今の処不正な入札などは、行っていないそうですと、報告したのです、成程二人は陸大出だその辺の、

ヤクザがかなうはずがないな、


やくざも暴力一辺倒では、うまく行かなく成ってきているのだよ、これからは、インテリヤクザが幅を利かせる時代なんだろう、

その武藤とやらは四方が裏で抹殺したのだろう、多分台湾か香港あたりのマフイアでも使ったのだな、犯人は今頃は国外に出、

ているよと言ったのです、


そのうち大きな公共事業で何かをやらかすつもりだろう、引き続き監視していれくれと言うと、ハイ承知しました、もう一件は、

辻正信議員の事です、先月からベトナムに視察に行き行方不明になっているそうです、視察の目的は彼が逃亡しているときに、

何ケ月かはベトナムに潜伏していたそうで、


その時に世話になった村の村長に、会いに行くとの事だったそうです、その村は北との、国境ぞいにある村だそうで、米軍が、

ベトコンの活動拠点なのでよした方が良いと言ったそうですが、5人の傭兵を雇い武装して行ったそうです、そのまま連絡をた、

ったと言う事で、


どこからも身代金の要求等はないそうです、かれは無所属の議員なので特に政府では問題にしていないそうですが、邦人なので、

大使館に情報を集めるように指示しているが、今の処有力な情報はないとの事です、家族が警察に捜索願いの届け出をだしたそ、

うですと言ったのです、


なんで今頃行く気になったのだ、その村に何か起こって、助けにでも行ったのかな、今米軍のベトナムの、総司令官はと聞くと、

マイク中将で元はゲリラ部隊の指揮官だったそうですと言うので、あのマイク少将か、成程ピッタシの指揮官だな、ひき続き、

情報を収集してくれと指示したのです、


ベトナムに国際電話をかけて、米軍基地のマイクにつないでもらうと、マイクが久しぶりですねと言うので、ベトナムの状況は、

と聞くんと、あんまりかんばしくありません、南の政府は腐っており住民が味方してくれないのですよ、フイリピンとは大違い、

です、


こんなところは早く撤退した方が良いですが、政府の方針です、私は軍人なので命令は聞かなければなりません、用とは辻正信、

の事ですねと言うので、ええ、ベトコンの活動拠点なのに、なぜ危険を冒して行ったのかと思いましてと言うと、CIAの話では、

どうもその村に親しくしていた女がいたみたいで、


最近ベトコンに襲われて村長と娘が拉致されたみたいなんですよ、それの救出に行ったみたいですが、たった5人では無理ですよ、

米軍兵士の救出ではないので手助けは出来ないと言ったら、元軍人の傭兵を雇って行ったらしいのです、国境沿いを偵察してい、

るのですが発見していませんと言ったのです、


その付近はベトコンのシンと、言う者が頭の勢力範囲です、残忍な奴で米軍に協力した、村は皆殺しにする奴です、中々頭の良い、

奴で米軍も相当被害を受けています、彼の勢力範囲の後ろには、北の正規軍師団1万5000人がいる為に我々も手が出せないのです、

と言ったのです、


邦人なのでほおうて置くわけにもいきません、ひょっとしたら救出に行くかもしれません、行ったらご協力をお願いしたいと言う、

と、分りました、機材はなんでも用意しますと言うので、それではと電話を切ったのです、椎名が行くつもりですかと聞くので、

ともかく総理と相談してくるよと言って部屋を出たのです、

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