第6話
動乱(第三部)6
外国に日本の繊維をもう一度見直してもらうのに、一番いいのはレーダ派を吸収する繊維だ、音もある繊維を張れば防音効果が、
あると聞く、ならば電波もそうだろう、張るのが難しいければ塗料に混ぜて塗れば良い、そうすればレーダに探知されない戦闘、
機もつくれるぞと言うと、
なる程潜水艦に塗れば探知されないかもしれないね、それを日本で開発できれば、世界は驚くぞと言うので、こんど皆を集めて、
懇談会をやり、その席上で大西基金からの援助を話せば良いと言うと、さつそく段取りしよう、中田さん宜しくお願いしますと、
新次郎が言うと、
中田が関係部署と連絡を取り日時を決めます、しかし、何のための大臣なんですかねと言うので、大臣なんて素人だから役人に、
頼るしかないのだよと笑ったのです、後日繊維業界との懇親会の日取りが決まったとの事で中田がホテルを借りて準備が整い、
皆に声をかけると、
大手が参加を断って来たのです、中田がなぜ断ったのですかねと言うと、新次郎が多分通産族から参加しないように圧力が掛か、
ったのだろう、大手は殆ど補助金は貰っていないからねと言うので、新次郎が新一に相談すると、いいではないか中小企業が、
開発に成功すれば、
慌てて参入してくるよ、大手は他に何かの、補助を貰っているのだろう、調べてみようと言ったのです、中小企業が集まった、
ので、まずは新次郎が檀上に立ち、再生について話をしたのです、話の斬新さにみんな驚いていたのです、次に新一が檀上に、
立ち、
大手が参加しないのは都合の良い事だ、みなさんが大手を凌駕できるチャンスを貰ったと思えばよい、今新次郎が話した他の、
物の開発でも構わない、ここに集まった30社に総額3000億の資金を用意してあるので、思い切った開発に着手してもらいたい、
通産族なんか相手にしなくてよい、
今後はそんなやからには献金しない事だ、大手の下請けをやっているところもあるだろうが、これが大手から独立するチャンス、
と思ってもらいたい、皆で協力し大きくなって欲しい、次に大西基金の、理事長に資金の分配について、話してもらおうと言、
ってマイクを渡したのです、
大西基金の前島です、今回は夢みたいな物の開発にも資金は出します、但し条件があります、開発に成功したら当基金に寄付を、
お願いしたいと言う事だけです、勿論みなさんに渡した資金は返却する必要はありませんと言うと、お~と皆が声を上げた、
のです、
新次郎がそれでは、これから出陣式をやりましょう、別室に立食パーテーの、用意がありますと言って、係が案内したのです、
ビールで乾杯して宴席に入ったのです、繊維工業会の理事長が新一のそばにきて夢のような話です、我々も精一杯サポート、
しますと言うので、
今回は大学の教授も呼んであります、合同研究も段取りしてくださいと言ったのです、新次郎の周りにも大勢の人があっまり、
熱心に議論していたのです、八木博士が傍に来て、私も何かお手伝いできればと言うので、今回は沢山の学者に声をかけて、
下さりありがとうございますと言うと、
私の仲間の集まりで、話ましたら大勢が賛同してくれまして、各大学の繊維関係の者に声をかけてくれたので、参加させて貰、
ったのです、繊維の研究では予算も少ないので、今回参集した企業さんから共同研究の声をかけて貰えば嬉しいと皆言ってい、
ますと言うので、
それは大西基金の前島に話してあります、中小は大手に比べれば人材は少ないですから、願ったりかなったりですよと言うと、
みんな張り切って開発するでしょうというので、実際にレーダー派を吸収する事は可能なのですかと聞くと、可能です言われ、
た通り繊維を利用するのです、
ガラス繊維、炭素繊維を研究すれば可能です、又吸収しなく違う方へ反射させると言う方法もありますと言うので、それが出来、
れば素晴らしいですねと言うと、そんなに時間はかかりませんよと言うので、楽しみですと言うと、又先生と仕事出来て嬉しい、
ですよと言ったのです、
一人の男が傍に来て名刺を出して、東京繊維の中島です、そのレーダー派を吸収繊維の開発をやらせて下さい、勿論大学の研究、
室との合同研究でお願いしたいと思いますと言うので、こちらはあのレーダーを最初に開発した八木博士です、どなたかを紹介、
してもらえば良いですよと言うと、
八木が紹介しましょうと、中島を連れて行ったのです、大西基金の前島が来たので資金が、足りなければ用意するぞと言うと、
預かりました国債の5兆円は全然減っていませんよ、資金援助した市町村の口利きで、地元企業からの献金も増えています、
ただ預けているだけで、
2500億円の利子がつきます、税金を払っても1250億円は残ります、増えている位ですよと言ったのです、みんなの努力の成果、
だな、給料もちゃんと払いなさいよと言うと、大手企業並みの年収です、不満を言うものはいませんと言うので、それは何よ、
りだと言ったのです、
傍に椎名が来て大手が参加しなかった理由を調べてみたのですが、通産族の小島議員から大手にこんど繊維工業会を解散させて、
日本繊維機構と言う通産省の外郭団体をつくり、補助金を沢山貼り付けると言う事だそうです、繊維工業会は先の不祥事で理事、
が逮捕されたので、
これ以上の補助金を出すのは無理だと言われたそうです、大手で検討した結果参加すると通産族からいやがらせを受ける可能性、
があるので参加を、見合わせたそうですと言うので、あの小島かリストでは5000万を貰っていたぞ、まったくまだ懲りないと、
みえる、
よく調てくれたありがとう後はこちらでやると言うと、それではと言って傍を離れたのです、電話だと言うのでフロントに行くと、
お忙しいところ申し訳ないですが、終わったら赤坂のみやびにお越しください、総理がお待ちですと言うので、わかりました伺い、
ますと返事したのです、
新次郎に総理によばれているので後は宜しくと言って、会場を出てみやびに向ったのです、着くと女将が部屋に案内したので入る、
とそこにはあの小島がいたのです、女将が酌をするのでそのまま下に置くと、池田がほう大分ご立腹のようだがと言うので、この、
ような卑劣千万の輩とは酒は飲まんと言うと、
小島が無礼なと言うので、繊維工業会を潰して日本繊維機構をつくり、そこに補助金を沢山貼り付けるだとと言うと、何を言う、
のだ、通産省の外郭団体を集めて、関係ない神崎議員が何を吹き込むのだと言うので、事の起こりは繊維工業会の補助金を半分、
すると脅かした事から始まっているのだ、
そうなると中小企業は倒産のうきめにあうので、なんとかしてほしいとの要請が新次郎の元にきたので、大西基金を紹介して、
新規開発をやってもらおうとのあつまりだ、貴様たちは陳情に来ても門前払いをしたそうではないか、又今回の集まりに大手、
が参加しないように圧力をかけた事は分っている、
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