第3話


動乱(第三部)3


見事な手際でソ連とも紛争にならずホットしました、この事は私と防衛庁長官、幹事長しかしりませし何んの発表もしません、

と言うので、それが良いと思いますと了承したのです、このような事はこれから沢山出てくると思います、先生は引退なさっ、

ていますが、


是非この政府の、お助けを願いたい、そこで新しく国際情報局を設けます、その局長をお願いしたい、先生は非常勤とします、

事が起これば常駐して指揮して下さい、場所は日本貿易振興会の中におきます、局員は警察庁外事課、防衛庁FCA、内閣情報室、

、公安調査室、外務省から専門家を出向させます、


必用な時に出所して事に当たってください、この組織は総理直属とします、適任者は先生しかいませんと言うので、わかりまし、

た体が続く限りお手伝いしましょうと言うと、この事は新次郎さんには伝えてください、元自衛官ですから何かの時に役に立つ、

でしょうと言ったのです、


ソ連のイワン少将から沢山のお土産をもらいました、少しお分けしますので、みんなで食べてくださいとダンボール箱を渡すと、

皆には何と言えばと言うと、北海道漁連の差し入れとでも言えば良いですよと言うと、成程金品でなければ問題ないですなと笑、

ったのです、


中野にも渡してして、今日はカニパーテーでもやってくれと言うと、喜んだのです、官邸を出て新次郎の事務所にいき、お土産、

を渡すと、みんなが喜び、新次郎が幹事長から聞きましたよ、相変わらず無茶をやりますねと笑うので、こんな事はこれから、

沢山出てくるよと言うと、


まだまだ引退できませんねと言うので、そのうちお前に引き継ぐよ、時々自衛隊で操縦の訓練はしておくのだと言うと、予備役、

なのでいつでもできるよ、中野さんは喜んだでしょうと言うので、ああ、ソ連機は黄色いペンキだらけになり愕いていたぞと言、

って、


春子にも少しお裾分けしてやれ、わしは、これから児玉にあってくる、今後の事を色々、たのまなくてはいかんからなと言って、

中田にどうだと聞くと、ハイ、新次郎さんは閣下に似て物おじしないから、他の議員も一目おいています、このまえは幹事長の、

田中さんに噛みついて、


田中さんが唖然としていましたよと笑うので、何をかみついたのだと聞くと、田中さんが運輸大臣の時に日本航空機株式会社を、

半官、半民でスタートしたが、殆ど運輸省の天下りで、せっかく素晴らしい国産機が出来たのに、売り込みはへたくそですぐ、

値引きするので、


毎年赤字になっており、今年ですでに300億円の累積赤字なんだよ、田中さんになぜ運輸省の天下りを多くしたのか、民間の営業、

マンを多くいれれば、こんな事にはなっていないと言ったら、役人だから優秀だと思ったのだがと答えるので、閣内での派閥を、

大きくするための役人への人気取りではないかとかみついたわけだと言うので、


それで田中さんはどうしたのと聞くと、責任を取らせて止めさせれば良いが、そうすると大蔵省が赤字は補填しなくなるだろう、

全て民間に、任せるしかないと言ったんだよ、そんな事すれば資金不足に陥り、修理もままなくなり、国際信用がなくなると言、

うと、


しかし、これ以上赤字の補填はできないだろう、大蔵大臣には補填は続けるように申し入れるよと言ったのだ、まったく、自分、

達がダメにして、危なくなれば切り捨てようとすると言うので、それが役人なんだよ、旧軍閥となにも変わらないわけだ、そん、

な事もあろうかと、


多くの資金を民間会社に預けてある、役人がいなくなれば民間会社が増資して、人員を送り込む事になっているので、何の問題、

ないよ、早く役人を引き揚げさせる事だなと言うと、成程親父のやることは用意周到だね、全員日本航空機から追い出してやる、

と笑ったのです、


児玉に電話してこの前はすまなかった、今日は続きをやろうと言うと、ハイ、お伺いしますと言うので、一旦家に帰ると、おか、

えりなさい、今度はどんな無茶をやったんですかと聞くので、チョットソ連を脅かしてきたと言うと、まあ、まさか憲兵隊本部、

みたいにしたのと聞くので、


いや糞はかけなかったが、ペンキをかけたよと言うと、それは洗い流すのが、大変ねと大笑いしたのです、実はこんど国際情報、

収集局が出来るのでその局長を頼まれたのだと言うと、あら、まだ引退出来ないですねと笑うので、風呂に行ってくるそのあと、

児玉君に会うので夕食はいらないよ、


新次郎にかに、いくら、を渡しておいたから、かにパーテーでもやってくれと言うと、京子がお母さま夕食代が浮きましたねと、

言うので、かにパーテーでもやりましょうと言うと、多分新次郎さんも遅いので、秘書の方にもたせると思うわと京子が言うと、

それでは近所の方もお誘いしましょうと言ったのです、


風呂に行き汗を流して二階に行くと、文昭がこの前はお世話になりましたと酒を注ぐので、早いかえりだなと言うと、ハイ凶悪、

事件はこのところないので暇なんですよと笑い、刑事局長が耳打ちしてくれましたよ、ソ連は驚いたでしょうと言うので、シー、

クレットのはずだがと酒をのみ干すと、


刑事局長と幹事長は旧知の仲ですよと言うので、政治家にでもなるつもりなのと聞くと、ええ来年退官して政治家に転向するそ、

うですと言うので、田中派にはいるのか、田中さんはいよいよ総理の座を目指して、人集めしているのかと言うと、なんでも、

池田さんは持病があるそうで、


長くは総理はやられないと言っていましたがと言うので、そうなると、佐藤、田中の何方かだな、しかし佐藤さんは岸さんの弟、

だから分が悪いなと言うと、田中さんの資金力はすごいそうです、山崎さんが失脚しましたので、鳩山派からも蔵かえする人が、

多いみたいで、


今では党内第一の派閥らしいですよと言うので、なかなか詳しいなと言うと、警視庁にも要人のフアイルはあるのですよと言う、

ので、情報管理の部局があるのかと聞くと、公安調査室が管理しているそうで、フアイルは幹部しか見れないそうですと言った、

のです、


と言う事は公安調査室も、管理下におく必要があるなと酒を飲み干したのです、家に帰ると夏子がおかえりと言うので、なんだ、

横田ではなかったのかと聞くと、昨日で訓練は終了よと言うので、配属先はと聞くと、こんど羽田に海上保安庁が特別救難隊を、

作るそうで、


空自にパイロットを出向させて欲しいと要請があったそうなの、救難ヘリ二機にYS-11一機を保有するのだそうで、私が両方とも、

操縦できるので出向するように辞令がでたのよ、女性なので設備を男性用と女性用を作らなければならないので海上保安庁が渋、

ったそうだけど、


幹事長が運輸大臣に男女差別はいかんとねじ込んだそうで、了承したそうよと言うので、多分神崎二尉と聞いて幹事長が新次郎、

にかみつかれたので、また噛みつかれては嫌だからねじ込んだんだよと言うと、まあ、わが一族はヤクザと思われるわと笑うの、

でわしは噛みついていないよと言うと、


影のフイクサーと言われる児玉はお父様と懇意にしているのでしょう、中にはお父様が日本の右翼の頭で全国の右翼を操ってい、

いると言う人もいるそうよと言うので、ヤツパリそういう事になっているのかといい、その児玉とこれから会うのだよというと、

又なにか裏で暗躍するのねと笑ったのです、

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