決死モード2
神谷の攻撃は衰えること無く続き、俺の体は確実にダメージを受けていた
「グ・・・!!」
右腕に激しい痛みが走り、俺は一瞬動きが鈍る
(フォ・・・・・)
その隙に神谷は鞘を左にふるが、右腕が動かすことが出来ない
(やばい・・・・・・!!)
俺はとっさに左手で神谷の攻撃を受ける・・・・が、そのまま横に吹き飛ばされ木にぶつかる
「グァ"・・・!!」
体中に痛みが走る
「ハァ・・・ハァ・・」
俺は立ち上がり、視界が霞む中次の攻撃に備える
(メキッ・・・)
メキッ?
音がした方を見ると、俺がぶつかった衝撃で木がこちらに向かって倒れてきていた
「・・・・・・!?」
(ドグォォォォン・・・)
「ハァ・・ハァ・・・」
俺はとっさに木を避けるが
「・・・・・・・・・・!!!」
今度は神谷が現れ、俺に向かって鞘を振り下ろす
「クソが!!!」
俺はとっさに地面に手をつき横へ飛び退く
(ドッパァン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
神谷が振り下ろした鞘が地面に触れた瞬間、さっき俺が居た場所から大量の砂埃が舞い上がる
「・・・・・・・」
砂埃の中から神谷がゆっくりとこちらに歩いてくる
「ハァ・・ハァ・・・」
俺は後退りして神谷から距離を取ろうとするが、さっき倒れた木に当り退路を失う
「・・・・・・・・・・・・・」
退路を失った俺は死ぬ覚悟を決め、構えを取り神谷の次の攻撃に備え用意
(ドンッ・・・・)
俺が構えた瞬間、神谷は大きな音と砂埃を上げ俺に向かって飛び込んでくる
来る・・・・!!
俺は神谷の間合いに入り、神谷の顔面を掴みそのまま腕を力の限り下に下ろす
(ドグォアッ・・・・・!!)
神谷は大きな音を立て地面に叩きつけられる
「グァ・・・ァ・・!!!ガァァ!!!」
神谷が俺に顔面を押さえつけられたまま暴れる
「いい加減に・・しろ・・・!!!!」
俺はほぼ使い物にならない右腕を無理くり振り上げ、神谷のみぞおちめがけて力いっぱい振り下ろした・・・・瞬間・・・
(ゴッ・・・・)
その音と共に目の前が真っ暗になり、気づいたときには俺は空を飛んでいた
死んだのか?俺は・・・・・?
そう思ったのもつかの間・・・(ザボンッ!)
俺は海に頭から落ち、水の冷たさで生きてることを認識する
「プハッ・・・」
水面に顔を出し辺りを見渡すと、離れたところに演習で使われている島を見つけた
だいぶ、飛ばされたな・・・
「さて、どうするか・・・・」
右頬に強烈な痛みを感じながら俺はこれからのことを考える
考えると言っても答えは1つだけしかない、それは・・・
「よし・・・泳ぐか・・・」
そう呟くと俺は近くに流れてきた板を手に取り、バタ足で島に向けて泳ぎ始める
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます