一方

 勇兄と通信を終えてからしばらく、僕は優さんと心一さんの指揮をとっていた


 「心一さんもう少し上を狙って、石を殴ってください・・・・優さん無駄撃ちが増えてます!一旦、深呼吸してリセットしてください!」


 『『分かった!』』


 優さんは自分の銃で、心一さんは小石を殴り飛ばして、田中刑事に遠距離攻撃を仕掛けて貰っている

 

 はっきり言って現状、田中刑事は本気の幾光年分の1も出してない状況だ・・・・なのにこちらは全く手も足も出ない


 どうしてだ?田中刑事は拳銃1つ・・・それに対してこちらは実質拳銃が2つあるようなものなんだ・・・それなのにどうして弾をよけれるんだ


 僕がそんなことを考えていると


 (ドン・・・・・)

 勇兄の方から大きな音が聞こえてくる


 僕は急いで勇兄の方を見ると

「・・・・・・!」

 そこにはボロボロになりながら攻撃する勇兄と、それに応戦する黒田刑事の姿があった


 「勇兄、今すぐ攻撃を止めて!じゃないと・・・・」

 勇兄が壊れる・・・!


 「勇兄!今すぐに攻撃を止めて!!勇兄・・・?」

 勇兄からの応答が無い・・・


 (もしかして・・・・)


 僕は備え付けの目測機能で、勇兄との距離を測る


 「通信範囲外・・・・・」

 僕がそう言っている間にも勇兄との距離は離れていく


 「どうしよう、勇兄を止めなきゃ・・でも・・・」

 僕は優さんの方を見る

 「ここを離れるわけには・・・でもこのままだと勇兄は・・・」


 「ァ"、ア"・・・ア"ア"ァ"・・・ア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」




 『殺戮モードに切り替え』

 




      (ドンッ!!!!!)





 

 

 

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