決死モード
俺の目の前には血だらけになった教え子がいる・・・・血だらけにしたのは俺だ、最初は体力を削って気絶するのを待っていたが・・・倒れなかった
だから次は利き手を封じた・・・利き手を封じれば戦闘を辞めると思った・・・だがこいつは左手で鞘を握って突っ込んできた
だからさっきの一発は気絶させる気で殴った・・・・殴ったはずなのに・・・
なぜ倒れない・・・・なぜお前の目から闘志が消えない?
それでも俺は「もう辞めろ」とは言えない・・・俺が言えるのは
「どうした・・・?もう終わりか?」
こうやって、こいつを煽るような言葉だけだ
「グア"・・・ァ"・・ァ"ァ"・・!!」
首を横に振るな・・・振るのは縦だ・・・!!
「なら立て!!」
もう立つな・・・・
「こんな所で倒れる位ならこれから先、お前は何も変われないし、」
お前はもう立派に変われてる
「変えれない」
お前ならこの國の未来を変えられる
「お前にとって大事な物も、何1つ守れない!!!」
お前なら、この国の未来を守れる
だからもう
「さぁ・・・・・立て(立つな!!!!!!!)神谷 勇!!!」
「・・・・・・・」
神谷の反応が無い・・・・
(気絶・・・した・・・のか?)
俺は神谷に近づき、神谷の顔を覗き込もうとした瞬間
『決死モードに移行します』
その音声と同時に、神谷が鞘をあり得ない速度で上に振り上げる
「・・・・・!!?」
俺は後ろに飛び退き、神谷から離れる
神谷はゆらゆらと立ち上がり、俺の方を見る
「・・・・!!」
神谷の顔を見た瞬間、俺は全身に鳥肌が立つのが分かった
神谷の顔は口が半開きになり、鼻や口からは血を流し、目からは光や闘志が一切消えて❬闇❭そのものになっている
「へ・・・・」
俺が固まっていると、神谷は口を歪ませ(笑ったのか?)俺の方に今までと比にならないスピードで突っ込んでくると、俺に向かって鞘を振り下ろす
(ガ!!ベキャッ!!)
俺が機関銃で鞘を受け止めた瞬間
(パンッ!!)
機関銃は飴細工のごとくくだけ散る
「クッ・・・・ソッ・・・・!!」
俺は後ろに跳ねのき、距離をとる
「ハァ・・・・ハァ・・」
俺は神谷の方を見る
「・・・・・・」
神谷は無言でゆらゆらと歩きながら、俺の方に近づいてくる
「すぅ・・・はぁ・・」
俺は構えをとり大きく息を吸い、吐くと神谷の方を真っ直ぐと見据え・・・・口を開く
「さぁ、来い!クソガキ!!」
俺がそう言うと神谷はさっきよりも速く俺に突っ込んで来ると、今度は鞘を横に払う
警察軍護身術の基本がこんなところで役に立つとはな・・・
俺は腕を鞭の様にしならせ鞘に当て弾く
「・・・・!」
神谷は驚いた顔(?)をしてこちらを見る
「ハッ、驚いたか?」
警察軍は入隊と同時に、様々な武道をミックスした護身術を叩き込まれる・・・その中でもさっき俺が使った❬去なし❭は相手の打撃を速さと力で打ち消し、こちらのダメージを0にする・・・・はずだったが
(ちっ、腕が痺れやがる)
どうやら、今の神谷の力は俺の力を上回っているようだ
このまま神谷の攻撃を長時間、去なし続けるのは不可能・・・ならば
「今からお前を3分で戦闘不能にする・・・・・」
俺は神谷に宣言すると
「(Pi・・・)」
神谷は謎の音を出したかと思うと、高く跳ね上がり俺の真上に来て、そのまま鞘を振りかぶる
俺は拳を振り上げ、鞘に当て神谷ごと吹き飛ばす
吹き飛ばされた神谷は空中で見事なひねりを決め、着地する
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
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